化け物バックパッカー第74弾前編 公開しました!

「それは、利益の有無や宗教などに関わらず、ですか?」
「……あ、ああ……人によっては利益があって通報しない人間もいたな」
「デモ、宗教ハアンマリナカッタ……カナ?」

化け物バックパッカー、崇められる【前編】

こんにちは、オロボ46です。
今回は第一弾「バックパッカーの老人、化け物と出会う」の内容を別人物が解釈した紙芝居も登場します。



「……すまないが、ここに避難させてくれないか? 俺たちは旅のものだ」

 吹雪の中、小屋の中に住んでいた女性は突然の来客に玄関の扉を開ける。
 その来客であるふたりのバックパッカーのうち、ひとりは人間とは思えない黒い血を流していた。

 この星では、“変異体”と呼ばれる化け物が存在していた。
 彼らの姿は人間の目に触れられるだけで脅威を与えてしまうため、発見され次第捕獲され、隔離施設に移させる。抵抗すればその場での駆除だ。

「だいじょうぶです。私は、変異体を差別したりなんかしません」

 真剣な目で来客を見つめる女性。彼女のその目の中には、自ら罪という鎖で縛り付けた心があった。
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登録日 2021.10.09 18:08

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