『社会的適応』第三話公開しました。

ぼくの勤めるオフィスには、
絶えずインストの音楽が鳴っています。

もう耳に入らないくらいになっていたのですが、
隣席の同期の仲間がふと、
「季節外れな曲だったな」と言い出しました。

なんだ、夏の曲でもながれてたかなと、
「なんの季節？」と聞き返すと、
「クリスマス・ソング」だったそうで。

なるほど。

つい先日のイベントだけども、
去年だし、
正月すら終わったし。

日本のクリスマスの扱いって、
すごく一瞬というか、
もう１２月に入ったらクリスマスぶるくせに、
１日でもすぎると、
なかったことのようになる。

たしかに、
もともとなんの祭りなのかすらよくわからず、
今や恋人の日というイメージもなくなり、
存在意義は失われています。

なのに、やめない。

クリスマスはクリスマスで、
ちゃんと浮かれたい。

ならもう年にあと何日か、
この手の日を増やしたらいいのに。

ハロウィンも、
テレビでは定着したとしているけど、
ぼくは肉眼で、
ハロウィンを実感した日は、
まだ過去に一度もありません。

いまだに、
いつがそうなのかもよく知りませんし、
何をする日なのかもわからない。

子供が家々を巡って、
菓子をねだる日ですよね、たしか。

元ネタがもう意味不明なのに、
日本のハロウィンはコスプレの日。

それも、渋谷や新宿へ行くだけの日。

ううむ、わからん。

金かけて、手間かけて、仮装して、
移動して、終わる。

なにそれ！？

どう定着してるの！？

「いえーい」と、大勢が言えば、
盛り上がってる風にはなりますが、
その「いえーい」って、なに？
という新たな問題も浮上します。

ライブやってた人間が言うこっちゃないですが、
ライブすらなく、
ただ現着して「いえーい」は、　
マジで意味がわかりません。

その伸ばす３音の母音に、
なんの意味があるのか。

パーティの主催者が会場を回り、
「どう、楽しんでる？」てきくのと、
同じくらい「は？」って言いたくなります。
あれより酷いのはないと言って過言でない、
最強の愚問ですよね。
「どう、楽しんでる？」って。

まあこれも、
ライブやってた人間が言うこっちゃないですが。

ただ人を一箇所に集めて、
「どう？」はないよなぁ。

世界は不思議で満ちていますね。

ワンダーランドですね。