私は日本人ですが、日本ではない国に住んで10年以上になります。
周りには日本人があまりいないとんでもない田舎に住んでおり、いつもはこちらの国の言語のみで暮らしています。

長く日本語を話さなくなっていると、どんどん日本語を忘れてしまいます。

そんな自分に気付き、大好きな美しい日本語を忘れない為に何か日本語で書いてみようと思ったのが小説を書き始めるきっかけでした。

元々生まれた時から(笑)腐女子でしたので、どうせなら子供の頃からずっとしている妄想話を形にしようと思いました。

この状況は日本語ではなんて表現するんだったけ？日本の大学はこんな感じだったはず等々を思い出しながら物語を書くと、この新型感染症の所為で長く日本に帰れない中で、日本を身近に感じる事ができ、とても楽しく、嬉しいです。

書き始めてから子供の頃に大好きだった夏目漱石や森鴎外、芥川龍之介などの巨匠の先生方の小説も久々に本棚から引っ張り出して読み始め、何度も読み返しました。
繊細で、美しい日本語に再び感動し、やっぱり日本語を忘れたくないと切に思いました。

私の小説は拙い文章ですし、もしかしたら今の日本の流行りや文化からずれてしまっているかもしれません。
でも、読まれた方のどなたかお1人でも楽しんで頂けたら嬉しいです。