いつも応援、ご愛読ありがとうございます。
　また、このところ更新が滞って申し訳ありません。

　実は拙作の主要舞台となっている「シュチパリア」の「王都イリュリア」は現実世界のとある国、とある港町の「様々な文化破壊を受けなかった19世紀初頭の姿」を妄想して設定しています。

　現実世界のその国は文明の十字路に位置する関係上、繰り返しあらゆる勢力の侵略を受けました。特に20世紀に繰り返し侵略してきた某国との戦いやその支配の影響で、古代から引き継がれてきた豊かな文化遺産は完膚なきまでに破壊され、代わりに武骨で醜悪な戦争の遺物に作り替えられてしまっています。
　そして作中では小国ながらも風光明媚で豊かなシュチパリアは、現実世界では現在あの地域で最も貧しい国の一つとなっており、美しい自然環境も汚染が進んで見る影もありません。あまりの貧しさに、環境を保護しながら国民の生活を維持する余裕がないのです。

　そういった現実を踏まえて設定したイリュリアは古代あらゆる国の貴族や富裕層の憧れの地であった風光明媚な保養地のまま、こぢんまりとしていながら平和で豊かな美しい街となっております。
　私の妄想と作品の中にしか存在しないこの街ですが、今後作中とは言え陰惨な事件を起こしたり戦乱に巻き込まれて破壊される可能性を考えてしまうと、廃墟と化した街で泣き崩れるヴォーレが脳裏に浮かんでどうしても筆が進まなくなってしまい、他の作品も書けなくなっている状態です。

　特に今朝のニュースで、国連安保理でこの国の大使が某国の侵略行為と戦争犯罪を非難しているところを見てしまい、「もうあの街で悲惨な事件が起きる所を想像できない」と思ってしまいました。
　今週は新年度が始まり毎日のように保護者会やPTA役員の集まりがあって余裕がないのも情緒不安定の一因かもしれません。
　しばらくすれば落ち着くと思いますので、今週いっぱい更新をお休みします。

　楽しみにしてくださっている方にはお待たせして本当に申し訳ありませんが、その間に「天華無敵！」の作者であるひびき遊先生の指導を受けて文章力を磨いて参りますので、懲りずにお待ちいただけますと幸いです。