笑顔の行方の原文に載せた引用文を公開します。
たくさんの方々にこの小説を読んで頂き、本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。
私は今は亡き松方君にこの小説を書かせてもらった事を本当に感謝しています。またこれほどの反響がある事に驚きを隠せません。
読者の方々は、きっと松方君と同じように若い人がたくさんおられると思います。
きっと皆さんは、未来に不安を抱えておられるのではないかと推察します。
みんなきっと不安なのです。でもその孤独や恐怖と向き合って生きていくことも、人生を深めて行くには大切なことなのです。
不安なのはあなただけではなかったのです。だってこれだけの読者が読んでくださっているのですから。
笑顔の行方には、原文の中に少しですが引用文を載せました。著作権の関係もあり、本文には載せていません。けれども私が本当に表現したかった事が、この引用文の中にエッセンスとして密かに隠さています。
多くの方に読んでいただいているので、参考文献と共にここに公開されていただこうと思います。
この引用文と共にもう一度、本文を読み返して頂ければ、この小説の本質がご理解頂けると思います。
参考文献:
神谷美恵子 著 生きがいについて
多くの生きがいが死の接近によって奪われるとしても、残されたわずかな時間の中で新しい生きがいを採用し、過去の生に意味を賦与することさえありうる。
本当に生きているという実感を持つためには、生の流れはあまりに滑らかであるよりは、そこに多少の抵抗感が必要であった。
したがって生きるのに努力を要する時間、生きるのが苦しい時間の方がかえって生存充実感を強める事が少なくない。
ただしその際、時間は未来に向かって開かれていなくてはならない。言いかえれば、人は自分が何かに向かって前進していると感じられる時にのみ、その努力や苦しみをも目標への道程として、生命の発展の感じとして受け止めるのである。
星野道夫 著 星野道夫の宇宙
人と人とのつながりのように、長い歳月を共に過ごすということは、動かしがたい一つの力を持つものであり、たとえそれが小さな関わりであれ、何か愛おしさが湧いてくるものです。
たった一度のかけがえのない一生に、私たちが選ぶそれぞれの生きがいとは、何と他愛のないものなのだろう。そして何と多様性に満ちたものなのか。
コメント 0件
登録日 2022.07.20 05:09
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。