橋本 直

橋本 直

通りすがりのSF書きです

『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と悪魔の研究』更新しました!

最新話『第24話 暴力の秩序の下で』更新しました!
車は検問所を抜け『租界』に入った。
ランはまるで懐かしい故郷に帰ってきたように『租界』を取り囲む高く分厚い塀を眺めた。
誠が予想していたような銃撃戦も無く町は活気に満ちていた。
しかし、誠もその秩序が何によって守られているかはすぐに理解した。
重武装の兵士達が辻々に立つ脇を羽振りの良さそうな堅気に見えない男達が誰から見ても分かるように上着の下に銃を下げて歩き回る。
駐留軍とマフィアの癒着による危うい均衡の上の平和。
今がこのような状態なら東都戦争のときはどんなだったか誠はかなめに確認した。
かなめはその時はもっと静かでゴミ一つ落ちていなかったという。
外に出た途端にどこから銃弾が飛んでくるか分からない状態。
住民にとって安心できる時間は利権を求めて派遣されたかなめのような兵士やマフィアや駐留軍が銃撃戦を始めてそれに夢中になっている間だけだったという。
誠はこの暴力の支配する国が生まれた原因である遼南共和国の崩壊についてランに尋ねた。
ランは母国の遼南共和国を地上の地獄で会ってはならない国だと評した。
そしてその崩壊によりその地獄のごく卒として悪事をなした人間は生きるためにここにやって来たと。
その時はまだここはバラックの立ち並ぶ無秩序で自由な世界だったとランは懐かしんだ。
かなめはその自由が生み出す利権を求めて自分のような軍人が来たことで迷惑をかけたとランに謝って見せた。

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登録日 2025.11.24 19:37

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