『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い 別名『特殊な部隊』と誕生日』更新しました!
最新話『第80話 事も無しの隊長室』更新しました!
嵯峨は隊長室でカレンダーを見ながら年末の空気を楽しんでいた。
そんな沈黙を破ったのはランと管理部部長の高梨だった。
ランは開口一番、嵯峨の専用機『武悪』がいかに使い物にならないかを口にした。
『武悪』を開発した甲武国は『現代のゼロ戦』と呼ばれた傑作シュツルム・パンツァー九七式の反動で『武悪』を作ったというのがランの見立てだった。
九七式はエンジンの出力不足を補うべく、装甲を出来る限り薄くし、航続距離を伸ばすために誘爆覚悟でバックパックを設置するなどそもそも無理の多い機体だった。
その副産物で生まれた驚異的な運動性で緒戦は地球圏の軍隊を駆逐したが、大戦末期にはその特性である運動性を活かせない未熟なパイロットに運用されて敵の的になった。
ランは最低でも05式のアクチュエーターに換装するか最上としてはそのエンジン出力に対応できる自分の愛機『方天画戟』のそれを転用するように進言した。
それに対しては嵯峨も高梨も予算的に不可能だと言い切った。
それより嵯峨が気にしていたのは隣の工場にある『方天画戟』のことだった。
菱川重工はただ保管するというが、その目的はその本体に蓄積された30年にわたるランの戦闘記録だという。
『方天画戟』のコンセプトとセットでその戦闘データをつけるとなればどんな国でも欲しがる商品になる。
嵯峨の指摘にランと高梨の表情はこわばった。
そんな二人を見て嵯峨は二人に正月くらいゆっくりしろと言い出した。
そして眼下ではしゃぐ誠達を見下ろして人生には息抜きも必要だと言った。
ランは皮肉を込めて息抜きの間に人生している嵯峨に言われるまでも無いと言い返した。
感想お待ちしています!
嵯峨は隊長室でカレンダーを見ながら年末の空気を楽しんでいた。
そんな沈黙を破ったのはランと管理部部長の高梨だった。
ランは開口一番、嵯峨の専用機『武悪』がいかに使い物にならないかを口にした。
『武悪』を開発した甲武国は『現代のゼロ戦』と呼ばれた傑作シュツルム・パンツァー九七式の反動で『武悪』を作ったというのがランの見立てだった。
九七式はエンジンの出力不足を補うべく、装甲を出来る限り薄くし、航続距離を伸ばすために誘爆覚悟でバックパックを設置するなどそもそも無理の多い機体だった。
その副産物で生まれた驚異的な運動性で緒戦は地球圏の軍隊を駆逐したが、大戦末期にはその特性である運動性を活かせない未熟なパイロットに運用されて敵の的になった。
ランは最低でも05式のアクチュエーターに換装するか最上としてはそのエンジン出力に対応できる自分の愛機『方天画戟』のそれを転用するように進言した。
それに対しては嵯峨も高梨も予算的に不可能だと言い切った。
それより嵯峨が気にしていたのは隣の工場にある『方天画戟』のことだった。
菱川重工はただ保管するというが、その目的はその本体に蓄積された30年にわたるランの戦闘記録だという。
『方天画戟』のコンセプトとセットでその戦闘データをつけるとなればどんな国でも欲しがる商品になる。
嵯峨の指摘にランと高梨の表情はこわばった。
そんな二人を見て嵯峨は二人に正月くらいゆっくりしろと言い出した。
そして眼下ではしゃぐ誠達を見下ろして人生には息抜きも必要だと言った。
ランは皮肉を込めて息抜きの間に人生している嵯峨に言われるまでも無いと言い返した。
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登録日 2026.04.14 19:19
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