桃源ハルト

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ゆっくり距離を縮めていく主人公達をお楽しみ下さい。

第19話「ラザロ・グレイルの名」を公開しました。

『銀の目の逃亡者』第1部 魔族王都編
第19話「ラザロ・グレイルの名」を公開しました。

レヴィとの戦いから、およそ十日。

黒燈ギルド本部では、
押収した文書、証人の供述、白弦商会の荷札、
資金移動記録、グレイル家から出た指示書の照合が続いていました。

ひとつの報告だけで、誰かを罪人にしない。

荷、人、金。
それぞれを別の目で追い、
奪われてもすべてが消えない形で証拠を残していく。

そうして、ばらばらだった線が
ひとつの名前へ集まります。

ラザロ・グレイル。

翌夜、ラザロが押さえる旧迎賓館では、
慈善夜会が開かれる予定でした。

モルガンへの供述確認によって明らかになる、
白梟側との接触。

そして、取引材料として数えられていたのは、
機密文書だけではありません。

ジル自身もまた、
白梟へ引き渡す「荷」のひとつとして扱われていました。

「人を荷札と同じ数え方で言うな」

軽口を消したルシの声。

白梟にとっては事実だと返し、
そんな扱いには慣れていると言うジルに、
ルシは「慣れるな」と告げます。

所有するとは言わない。
守ってやるとも、取り返すとも言わない。

ただ、自分を物のように数えることが嫌だと伝え、
それ以上は無理に踏み込まず、隣に残る。

そして黒燈は、
翌夜の慈善夜会への潜入を決定します。

白梟に運ばれるのでも、
グレイル家に差し出されるのでもない。

「向こうが俺を出す場所を決めるんじゃない。
 姿を見せる場所は、俺が選ぶ」

誰かに連れていかれるのではなく、
自分で選んだ足で罠の中へ入る。

次の大きな潜入作戦へ向けて、
事件の線と、ジルの意思がひとつに繋がる回です。

伝令役を任されて胸を張るクロと、
任務中なら隣を拒みきれないジルにもご注目ください。

読んでいただけたら嬉しいです。

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『銀の目の逃亡者』公式サイト
https://silver-eyed-fugitive-official.tougenharuto.chatgpt.site/

登場人物、話数案内、世界観、用語集、
ギャラリーなどを掲載しています。
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登録日 2026.07.22 19:08

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