7月26日(日)『ピース・メーカー・エージェント』を投稿しました!
会談が行われている最中、なるべく目立たないようにタイミングを見計らって部屋から退散したオレは、一足先に廊下に出ていた鳳花さんにそっと訊ねる。
「会談参加者のようすをうかがっていたのは、こっちだけじゃなかったみたいですね。パーカー長官は、オレたちのことを気にしているんでしょうか?」
「まあ、東欧のモルタヴィア共和国の政府一団に東洋人の私たちが同席していれば、『あの二人は何者だ?』と気になるのは間違いないでしょうね。イオニスク大統領はともかく、ラドレスク大臣に通訳が必要ないことくらい、合衆国の一団もすぐに理解できるでしょうし」
「オレたちの存在が気になったパーカー長官が、スタッフの受け取っていた名刺を確認すると、自分たちの国のPR会社の人間だった……と」
「長官が、民間人の同席を気にするタイプかどうかはわからないけれど……過去の国務長官の中には、政府と官僚以外の人間を会談から締め出す人も居たというから、大事をとっておかないとね。スタッフに名刺を手渡して、私たちが会談に参加することも伝えておいたんだけど、先方に最終確認を取らなかった私のミスだわ」
鳳花さんは、淡々とした口調で自身の不手際について語るが、時間の余裕がない中で、国務省のスタッフから返答を受け取ることは難しかっただろう……と、そばに居たオレは思う。
幸いなことに、パーカー国務長官からは、特にお咎めは無かったようで、会談の相手側からオレたちの列席に対する苦情の声は出てこなかった。
今回も楽しんでくれ!
本日の更新
第2章〜「正義」の作り方お教えします〜⑱
(AGS社エージェント・黒田竜司)
「会談参加者のようすをうかがっていたのは、こっちだけじゃなかったみたいですね。パーカー長官は、オレたちのことを気にしているんでしょうか?」
「まあ、東欧のモルタヴィア共和国の政府一団に東洋人の私たちが同席していれば、『あの二人は何者だ?』と気になるのは間違いないでしょうね。イオニスク大統領はともかく、ラドレスク大臣に通訳が必要ないことくらい、合衆国の一団もすぐに理解できるでしょうし」
「オレたちの存在が気になったパーカー長官が、スタッフの受け取っていた名刺を確認すると、自分たちの国のPR会社の人間だった……と」
「長官が、民間人の同席を気にするタイプかどうかはわからないけれど……過去の国務長官の中には、政府と官僚以外の人間を会談から締め出す人も居たというから、大事をとっておかないとね。スタッフに名刺を手渡して、私たちが会談に参加することも伝えておいたんだけど、先方に最終確認を取らなかった私のミスだわ」
鳳花さんは、淡々とした口調で自身の不手際について語るが、時間の余裕がない中で、国務省のスタッフから返答を受け取ることは難しかっただろう……と、そばに居たオレは思う。
幸いなことに、パーカー国務長官からは、特にお咎めは無かったようで、会談の相手側からオレたちの列席に対する苦情の声は出てこなかった。
今回も楽しんでくれ!
本日の更新
第2章〜「正義」の作り方お教えします〜⑱
(AGS社エージェント・黒田竜司)
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登録日 2026.07.26 22:29
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