縫

 読んでいただく、楽しんでいただく、評価していただく。  文章書きは戴いてばかりです。  古の角川学園小説大賞最終選考候補者の亡霊。学園小説大賞応募者は全員戦友だと思ってる。普段新人賞応募してます。

VTuberのコミュニティ

 数年前に二年間くらいとあるVTuberのコミュニティに紛れ込んだ。

 オタ活というものをしたことがなく、一度やってみたいなと思い勢いのあったVTuberでやってみることに。

 色々探して、歌手活動に共感できる人に決めた。力強い歌唱とこの人でないと聴けない歌が魅力だった。

 右も左もわからないオタ活である。
 Xで謙虚に先輩たちに倣いグッズを買ったり配信を観たりした。



 結果どうなったかといえば、二年で限界を迎えた。
 盲目的に全肯定することができないのだ。
 それに表面的には、
「大好き! 一生ついていく!」
 とか言いながら、配信はゲームしながら流し見とかしている人らにもドン引きした。
 別にゲームしながら観てもいい。問題はそこではなく、面従腹背の自称単推しガチ勢に私は戦慄した。

 偽りの推し事をして楽しいのだろうか?

 しかも古参ファンで幹部を名乗っているのも驚くべき文化だった。好き同士円卓で横並びじゃだめなのだろうか。
 伝え聞くところによると、一次会は下々の者を従えて飲み会をし、二次会は幹部会としていつメンでの飲みという。
 美味いかそんな酒。

 興味深いのは地方と中央の事情。
 東京や関東だと様々なイベントに参加出来、ライブにも気軽に行ける。
 xでの推しへのアピールも有利不利が発生するのだ。
 地方の人が関東住と同じアピールをしようとしたら、三倍ではきかないくらいのコストがかかる。

 私はずっと観察していた。某県のOさんとその他関東勢との推し認識の違いを。
 Oさんの努力の5分の1程度の人が簡単に推しから認識されているのに対し、Oさんは全然覚えられていなかった。
 配信で軽く流されるOさん。なんやかんやでいつメンとして手厚い扱いを受ける関東勢。
 この世の地獄だと思った。
 Oさん地獄変である。


 結局、私は性格的にオタ活は不向きだし、周囲の熱量とは好きの意味も質も違うので、いたたまれなくなり離脱した。
 異物は阻害されたのだ。

 もちろんそのVTuberの歌は週一のヒトカラで熱唱するくらい好き。

 本当にその人が好きなのか、好きでいる自分が好きなのか、それともファンダム内での交流で自己顕示欲を満たしたいのか、自分に問うてみるのもいいかもね。

 基本的にみんな善人だったな。
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登録日 2026.08.07 16:25

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