縫

 読んでいただく、楽しんでいただく、評価していただく。  文章書きは戴いてばかりです。  古の角川学園小説大賞最終選考候補者の亡霊。学園小説大賞応募者は全員戦友だと思ってる。普段新人賞応募してます。

他人の成功が嬉しい話

 乱歩賞応募作のために資料集めしていたら、たまたま昔知った名前が目に付いた。

 同性同名かと思ったが、珍しい名字なので本人に間違いなかった。

 実に20数年ぶりに消息が分かったが、とある分野で立派にプロになって活躍していた。

 私は泣いた。 

 もちろん嬉しくてだ。


 それというのも、昔ちょっとした関わりがありその道に進む間接的なアドバイスをしたことがあったからだ。

 たまに、

 もしかしたら自分は余計なアドバイスをして不幸にしてしまったのかもしれない

 と、幾度か考えたことがあったが、なんということはない。

 その人は自分の力で自分の未来を切り開いて開拓し、プロフェッショナルとして活躍しているのだから、私のアドバイスがあろうとなかろうと必ずプロフェッショナルになれていたはずだ。

 
 なまなかな努力ではなかったはず。
 それこそ血のにじむような努力と根性がなければその一握りにはなれないことは、私もその世界にいたのでよくわかっている。


 さて、次は私の出番である。

 問題はいつになるのか、ということだがまあ乞うご期待ということで……。



 改めてめでたい。


 私は他人の成功で幸せになれるのだ。


 他人の不幸で喜ぶという行為は毒でしかない。

 君たちも他人の不幸を蜜と誤認するのはやめたほうがいい。

 あれは人間を内側から腐らせる毒だから。

 
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登録日 2026.08.15 04:26

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