10月6日(火)『初恋リベンジャーズ』を投稿しました!
放課後、夕陽の残光が廊下を赤く染める時間帯。
わたしは、ライブステージのための自主練習で少し汗をかいた喉を潤すために、小さく息を吐きながら広報部の部室の前を歩いていた。
右手には、クロが作ってくれた特設ステージの企画書『TWILIGHT TALES』のファイルを抱えている。
曲のセットリストや演出のタイミングについて、もう少し、クロと話がしたかった。
だけど、部室のドアに手をかけようとしたその瞬間、中から響いてきた賑やかな声に、わたしは思わず足を止めてしまう―――。
「あはは! くろセンパイ、このサクラちゃんの決めポーズ、絶対ウケますって! ほら、ここで『みんなの視線をジャックしちゃうぞ☆』ってウインク入れるんです!」
「やりすぎだ桃華。お前、調子に乗るとすぐ画面からはみ出るだろ。カメラのフレームに収まる範囲でやれって言ったはずだぞ」
「むー! くろセンパイ、ちょっと厳しすぎません? でも……ふふ、やっぱり、くろセンパイが隣で突っ込んでくれると、芦宮サクラが一番生き生きしてる感じが出ますね!」
「当たり前だろ。お前とサクラの魅力を引き出すのが、オレの仕事だからな」
楽しそうな笑い声。弾むようなキーボードの打鍵音。
隙間から覗く部室の中では、パソコンのモニターを挟んで、クロと佐倉さんが身を乗り出し合っていた。
ふたりで一つの画面を覗き込み、時に肩が触れ合いそうなほど近くで笑い合っている。クロの顔には、演出家としての真剣さと、どこか楽しげで優しい信頼の色が浮かんでいた。
今回も楽しんでね!
本日の更新
第八部・第1章〜陽だまりの残り香と琥珀色の予感〜⑤
(芦宮高校・白草四葉)
わたしは、ライブステージのための自主練習で少し汗をかいた喉を潤すために、小さく息を吐きながら広報部の部室の前を歩いていた。
右手には、クロが作ってくれた特設ステージの企画書『TWILIGHT TALES』のファイルを抱えている。
曲のセットリストや演出のタイミングについて、もう少し、クロと話がしたかった。
だけど、部室のドアに手をかけようとしたその瞬間、中から響いてきた賑やかな声に、わたしは思わず足を止めてしまう―――。
「あはは! くろセンパイ、このサクラちゃんの決めポーズ、絶対ウケますって! ほら、ここで『みんなの視線をジャックしちゃうぞ☆』ってウインク入れるんです!」
「やりすぎだ桃華。お前、調子に乗るとすぐ画面からはみ出るだろ。カメラのフレームに収まる範囲でやれって言ったはずだぞ」
「むー! くろセンパイ、ちょっと厳しすぎません? でも……ふふ、やっぱり、くろセンパイが隣で突っ込んでくれると、芦宮サクラが一番生き生きしてる感じが出ますね!」
「当たり前だろ。お前とサクラの魅力を引き出すのが、オレの仕事だからな」
楽しそうな笑い声。弾むようなキーボードの打鍵音。
隙間から覗く部室の中では、パソコンのモニターを挟んで、クロと佐倉さんが身を乗り出し合っていた。
ふたりで一つの画面を覗き込み、時に肩が触れ合いそうなほど近くで笑い合っている。クロの顔には、演出家としての真剣さと、どこか楽しげで優しい信頼の色が浮かんでいた。
今回も楽しんでね!
本日の更新
第八部・第1章〜陽だまりの残り香と琥珀色の予感〜⑤
(芦宮高校・白草四葉)
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登録日 2026.10.06 23:04
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