私自身、すごくコンプレックスが強い人間ですので、
ともすると、見栄を張ったり、イイカッコしたいと思うことがあります。
でも、それを続けていくと、結局は破綻してしまうと思うんです。
イイカッコして高級外車を乗り回す。
ブランド品を買いあさる。
正直いって、自分も一時的に調子がよかった時があって、
思い上がっていた時期がありました。
調子に乗るというのは、
実際の社会生活だけでなく、小説の世界でも同じであって、

小説家って日々そういう戦いなんだと思います。
その戦いを放棄したら、それは終わりなんですよ。

読者を楽しませたいという奉仕とおもてなしの気持ちが、
「どうだ、自分はこんなすごい人間なんだぞ！」という
アピールの場になってしまったらおしまい。


今まで人生、辛い目にあって、コンプレックスがある
人間特有の行動です。

私は、そういう面で、最終的に私みたいな人間を応援してくださっている
読者の皆さんを失望させないよう、必死で頑張っていきたいと思います。
読者を最終的に悲しませない。
お金儲けしたいとか、虚栄心を満足させたいとか、
それよりも先に、こんな弱い自分を支えてくださった、
読者の皆さんを裏切らない！
そのために戦っていきたいと思っています。
自分との戦い。