泳鯉登門

泳鯉登門

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ファンタジー 連載中 長編 R15
広域暴力団若頭補佐、大友実高(オオトモ・サネタカ)。  「理詰めの極道」と恐れられた男は、信頼していた身内の裏切りにより、その生涯を閉じた――はずだった。 ​ 目覚めれば、見知らぬ大草原。若返った肉体。  だが、背中に背負った「代紋(ケジメ)」は消え失せていた。  地位も、名誉も、看板もない。あるのは、染み付いた「暴力の作法」と、脳内に響く無機質なシステム音だけ。 ​『条件達成。対象を【外道】と認定します』 ​ 親殺し、身内殺し、仁義外れ。  人の道から外れた「外道」を狩るたび、男は強くなる。 ​ そこは、魔法が「戦略兵器」として厳重に管理され、魔物が「害獣」として駆除される、乾いたリアリズムの異世界。  便利な冒険者ギルドもなければ、甘い英雄譚もない。  あるのは、金と暴力、そして商機(シノギ)だけ。 ​ 「なら、やることは変わらねぇ」 ​ 胡散臭い商人・アンドリオと共に、元・極道は異世界の闇を闊歩する。  これは、淡い昭和の匂いを纏った男が、異世界に「スジ」を通す物語。
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文字数 7,774 最終更新日 2025.12.11 登録日 2025.12.06
ホラー 連載中 短編 R15
おや、これは珍しい。 また一人、迷い人……いえ、閲覧希望のお客様ですか。 ​ようこそ、**『御伽憎紙百鬼夜香(おとぎぞうしひゃっきやこう)』**へ。 私は当店の主であり、しがない執事でございます。 ​当店では、皆様の心に巣食う「晴らせぬ怨み」「許せぬ理不尽」……いわゆる**『憎紙(ぞうし)』**を買い取らせていただいております。 ​法で裁けぬ悪党、理不尽な暴力、言葉の刃。 それら全て、私が一本のタバコとして巻き上げ、紫煙と共に空へ還しましょう。 ​代償として彼らに与えるのは、死刑よりも残酷な**『禁止』**の刑。 「死ぬこと」を禁じ、「五感」を禁じ、「嘘」を禁ずる――。 罪の重さが天秤を揺らす時、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の法廷が開かれます。 ​……おや? 私が何者か、気になりますか? フフ。私もまた、かつて電子の海に捨てられた**「未完の物語」の成れの果て**。 忘れ去られる痛みを知る私だからこそ、貴方の怨みの香りが、よく分かるのです。 ​さあ、どうぞ中へ。 扉は既に、開いておりますよ。
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文字数 5,160 最終更新日 2025.12.09 登録日 2025.12.07
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