ルル

ルル

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ミステリー 連載中 短編
絶海の孤島に建つ、チェス盤の意匠を凝らした奇妙な館「六駒館」。  その主であり、かつてチェス界の頂点に君臨した九条兼重は、自らに迫る不穏な殺意を予感し、一人の男を招き入れる。  名探偵・蓮見。  数々の難事件を解決に導いてきた彼が島に上陸したその夜、凄惨な儀式が幕を開けた。  嵐によって閉ざされた密室で、心臓を撃ち抜かれた主人の遺体。その傍らには、何故かチェスの駒「黒のナイト」が残されていた。  それを皮切りに、一族が一人、また一人と、チェスの駒に見立てられた不可解な死を遂げていく。現場に残されるのは、二十年前の未解決事件「天才少年・瀬戸晴希の失踪」をなぞるかのような血塗られた駒の数々。  「亡霊の復讐か、それとも生き残った一族の誰かによる凶行か」  疑心暗鬼に陥り、狂気に呑まれていく人々。逃げ場のない極限状態の中、蓮見は鋭い洞察力で張り巡らされた罠を切り裂き、真実へと一歩ずつ歩を進めていく。  しかし、彼が最後に辿り着いた答えは、誰もが予想し得なかった、あまりにも美しく残酷な「チェックメイト」だった。  ――名探偵が暴くのは、救いか。それとも、さらなる絶望か。  究極の知能ゲームが、今、終局を迎える。
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文字数 5,840 最終更新日 2026.01.23 登録日 2026.01.23
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