macrossf2059

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ファンタジー 連載中 短編
目が覚めたとき、俺は「魔法陣」の上に寝かされていた。 ただし、それは俺の知ってるファンタジーのそれとは違う。 円は完璧な同心円で、刻まれているのはルーン文字じゃない――数式だった。 「意識回復。脳波安定。転移成功率、98.7%」 白衣を着た少女が、タブレットのような板を操作しながら淡々と言う。 ……いや、ちょっと待て。 「ここ、どこだ?」 「中央魔導工学研究所。あなたは異世界転移実験の被験体として召喚されました」 さらっととんでもないことを言われた。 しかも“魔導工学”? 嫌な予感がして周囲を見渡すと―― 巨大な装置が並び、空中にはホログラムのように魔法式が浮かび、 人々は詠唱の代わりにキーボードを叩いている。 「この世界では、魔法はすべて数式で記述されます。詠唱は非効率なので廃れました」 終わってる。 いや、始まってるのかもしれないが、俺の知ってる“ロマン”は死んでいる。 「例えば火球魔法なら」 少女が指を弾くと、空中に式が展開される。 エネルギー変換効率、熱量、圧縮率、空間座標―― それらが一瞬で計算され、誤差0.02%の完璧な火球が生成された。 「威力調整、範囲制御、自己誘導も可能です」 「それもう兵器だろ」 「はい、軍事転用されています」 夢も希望もねえ。 だが次の瞬間、少女はじっと俺を見た。 「ただし、あなたは例外です」 「は?」 「この世界の人間は、魔力を“計算”でしか扱えません。しかしあなたは――」 彼女は俺の胸に手を当てる。 「非数式領域の魔力反応を持っています」 つまり。 「俺だけ、詠唱とかイメージで魔法が使えるってことか?」 「はい。再現不能な“直感的魔法”。この世界では失われた技術です
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小説 6,862 位 / 224,613件 ファンタジー 1,405 位 / 52,113件
文字数 23,873 最終更新日 2026.06.18 登録日 2026.06.08
ファンタジー 連載中 短編
―魔術回路適合率:異常値 ―識別名:アーク・ヴェリディア ―称号:大魔法使い(未覚醒) 【魔法適性:上位存在クラス】 【警告:制御未学習】 遠くから扉が開く音。 「目覚めましたか、大魔法使い様」 黒衣の老人が膝をつく。 その背後には、王国の紋章。 「長らく封印されていた“災厄級魔術師”の転生体……ようやく」 「いや待て待て待て。今の話、物騒すぎない?」 老人は静かに微笑む。 「世界は、あなたの魔力を待っておりました」 その瞬間、床の魔法陣がさらに強く輝き出す。 まるで、世界そのものが“起動”したかのように。
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小説 36,666 位 / 224,613件 ファンタジー 5,670 位 / 52,113件
文字数 13,703 最終更新日 2026.06.17 登録日 2026.06.08
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