駄文のヒロ

駄文のヒロ

学生の頃、よく赤川次郎の小説を読んでいました。 小説家に憧れて、よくゲームの続編を書いて、友達と共有してました。 『世界』シリーズの長編SF作品の世界観をぜひ楽しんでいただけたらと思います。

『あなたのいない世界が終わる時に』完結

あとがき

『あなたのいない世界が終わる時に』

 この物語は、「終わり」を巡る話でした。

 レイヤーという世界の中で、人はどこまで生き続けられるのか。何を残し、何を手放すのか。

 その問いに、明確な答えはありません。

 ただ一つ言えるのは、終わることは、消えることではないということです。

 想いは、記憶は、関わりは、形を変えてどこかに残っていく。

 それはきっと、誰かの中で生き続ける。

   *

 本編のその後について、少しだけ。

 シャーレイの停止により、レイヤーは再構築され、多くの住民が無事に戻ってきました。

 大きな混乱はあったものの、世界は再び「日常」を取り戻しています。

 そして――横澤穂花。
 彼女の能力は、もうありません。

 レイヤー構造そのものに干渉していたあの力は、世界の再構築とともに失われました。

 今の彼女は、ただの大学生です。
 講義に出て、友人と話して、時々、少しだけ遠くを見る。
 それだけの、ありふれた日常。
 けれど。

 彼女があの世界で見たもの。
 選んだこと。
 手に触れた“終わり”。

 それらが消えることはありません。

 レイヤーは、今日も静かに動き続けています。
 そしてまた、新しい物語が始まる。

 これは、その一つの終わりの記録。
 そして――次の始まりの、手前の話です。

 サブタイトルの『あなたのいない世界にあなたと生きる RE:』には、そんな思いが込められています。

   *

 『あなたのいない世界にあなたと生きる』シリーズはこれですべて完結です。
 長い間ご愛読くださり、ありがとうございます。
登録日 2026.03.19 10:50

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2026.03.23 19:09
御堂岡 なつき
御堂岡 なつき

お疲れ様でした。
楽しく読ませて頂きました。

解除
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