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第一章
day.21
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知らない男に、“坊や”と呼ばれ、一瞬にして頭が沸騰しそうになった。
坊やぁ!?
誰が坊やだ!
こちとら、とっくに成人してんだよ!!
そう文句を言ってやろうかと思って、バッと勢いよく振り向くと、そこには大きなスーツを身に纏い、帽子を被った、ふくよかな50代ぐらいの男性が立っていた。
確かに、この人から見たら、まだまだ坊やなの…かも?
文句を言いかけた口を、一旦閉じる。
「あの、諏訪はこちらにいませんか?」
「あぁ!諏訪さんとこの!従兄弟さんかな?」
はぁ?
何言ってんだ、コイツ。
アイツと似てるとか、ガチで無理なんですけど。
このオッサン、一体どこに目ぇ付けてやがるんだ?
じっとりとした視線を投げつけ、一応、今の身分を伝える。
「従兄弟じゃないです。妻です。」
「妻だって?アハハハハッ!」
突然の大爆笑に、こっちが引いてしまった。
何だこの失礼なオッサンは?
一体何がそんなに面白いんだと睨みつけると、ヒィヒィ言いながら、ないないとでもいうように、手をブンブンと振ってきやがった。
「面白い冗談だ。それは君の夢かい?だったら、諦めた方がいい。それは、絶対叶わないだろうからね。」
「は?どういうことッスか?」
すると、そのオッサンは目を見開いて、えっ!?と驚愕した表情で、こちらをまじまじと見つめてくる。
き、気持ち悪ぃ…。
「君、従兄弟なのに、本当に知らないのかい?ほら、諏訪さんとこって、昔からの名家さんでしょ?厳格なお家だって、この界隈でも有名だ。特にお嫁さんに関しては、同じような名家のお嬢さんしか受け入れず、代々許婚制度をとっているって聞くよ。だけど、あの容姿でしょ?周りの人間からしたら、もう悲劇だよ。だって、チャンスがないからね。」
なるほどな。
だから、小百合さんっていう許嫁がいたわけだ。
「そして、彼はその諏訪家の跡取りだ。確か、一人息子だったんじゃないかな?男と結婚するなんて、あり得ないよ。ほら、お世継ぎ問題があるからさ。どんなに国が男同士の結婚を認めても、結局、子どもを産めるのは女性だけだからね。」
……ペラペラとよく話すオッサンだな。
残念だけど、アンタの言動の全てが、とっても不愉快なんだよな。
だから何?って言いそうになるのを堪えるのに、必死だったわ。
だけど、もしそれが本当だとしたら、どうして、冬悟はわざわざ俺と結婚したんだ?
“男”である俺と。
ホントは“俺”である必要はなくって、誰でもよかったんだろうってことは、薄々気付いていた。
だとしたら、“男”である必要があったのか…?
じゃあ、アイツの目的って―?
オッサンから聞いた諏訪家の情報が多過ぎて、ぐるぐると頭を悩ませていると、よく見知った人物が、片手に何かを持ったまま、こちらに向かって歩いてきた。
「純也、もう来ていたのか。」
「おや、諏訪さん!可愛いらしい、君の“妻”って子が来ているよ。よかったね、坊や。」
「あぁ、どうも。」
では、私は失礼するよ、と去っていくオッサンの背中を、ジトッと睨んでやった。
「…金持ちって、アンタとかアイツみたいなのしか、いねぇの?」
「それは、どういう意味だ?それと、そんなわけないだろう。」
冬悟が手に持っている物が気になって、ちらっと横目で見ると、いろんな料理が沢山のった皿だった。
さっきから、匂いがたまんないんだよな。
俺が物欲しそうに見ていることに気付いたのか、冬悟はその皿を、そっと俺の目の前に差し出した。
「どうせ、何も食べていないのだろう?お前を中には入れてはやれんが、ここでなら、食っていいぞ。」
「いただきます!」
喜んで料理と箸を受け取り、すぐさま食べようとしたが、その前にハッと思い出した。
そもそも俺、タダ飯食いに来たんじゃねーわ。
一旦料理を片手で持って、もう片手でゴソゴソと鞄から名刺入れを取り出す。
そして、それを冬悟に手渡した。
「はい、これ。机に置きっぱだったぞ。」
「…これは、もう要らんやつだ。」
「は?」
「…名刺入れは、昨日新しいのに変えた。これは古いやつで、もう必要ないから、家に置いておいたものだ。」
冬悟の言っている意味を理解したくなくて、ピタッと思考が停止した。
だけど、ゆっくりと、その言葉を受け入れる。
「はぁー!!??ってことは、完っ全に無駄足じゃねーか!!先に言えよ!先に!」
「お前が俺に送ってきたLINNEに、何も書かなかったからだろうが。わかっていたら、とっくにそう伝えている。」
その反撃に、うぐっと口籠ってしまった。
確かに、何を持って行くのかを、伝え忘れた気がする。
……なんだ、俺、冬悟の役に立てなかったんだ。
寧ろ、邪魔しにきただけだったんだ。
その事実に、しょんぼりと肩を落として、項垂れた。
「……邪魔してごめん。俺、もう帰る。」
心が折れてしまった俺は、食欲も失せてしまい、持っていた料理と箸を冬悟に押し付けようとした。
しかし、逆にぐっと押し付けられ、受け取ってもらえない。
「せっかくここまで来たんだろう?これだけは食って帰れ。」
こっちに来いと呼ばれ、戸惑いながらもついていく。
すると、入口を少し入ったところの、木の陰に隠れてひっそりとあるベンチに、座らされた。
「ここなら、誰にも気付かれないだろう。ゆっくり食え。」
「…いただきます。」
多分、この料理は、俺のためにわざわざ取ってきてくれたんだと思う。
その皿には、綺麗に盛ってはいるものの、凄い量と種類が詰められていた。
その好意を無下にするわけにもいかず、ゆっくりと一口食べる。
その料理は、冷めているのに、とても美味しかった。
「これ美味っ!」
元々お腹が減っていたこともあり、食べ始めたら箸が止まらなくなった。
そんな俺の様子を、冬悟は黙って見ている。
「冬悟はもう食ったのか?」
「あぁ。全部お前のだ。」
「じゃ、遠慮なく!」
ニコニコと食べ続け、その皿の上は、あっという間になくなってしまった。
「ごちそーさまでした!はぁ、食った食った。」
お腹が満たされたこともあって、ご機嫌になった俺の頭を、突然、冬悟がそっと撫でてきた。
その慣れない感触に驚き、目をぱちくりとさせる。
「な、何?」
困惑して、視線をうろうろさせている俺を、冬悟の視線がずっと捉えている。
「…いや。お前は本当に、美味そうに飯を食うなと思ってな。」
「あぁ、なんだ、そんなこと?」
何か重大なことを言われるのかもしれないと思っていた俺は、拍子抜けして、アハハッと笑った。
そして、冬悟の方に向かって、ニッと笑いかける。
「だって、最近、冬悟と一緒に飯食うと、すごく美味く感じるんだ。なんでだろうな?」
何恥ずいこと言ってんだ俺、と自分にツッコミながらも、ありのままに伝える。
「…そうか。」
すると、そうぽつりと呟いた冬悟の表情が、ほんの少しだけ、柔らかくなった気がした。
厳格なお家……か。
その表情を見て、ふと、さっきのオッサンの言葉を、何故か急に思い出してしまった。
どうでもいいヤツだった筈なのに、今はコイツのことが知りたくなってる。
「あのさ」
「諏訪さ~ん?」
さっきのことを聞いてみようと思った矢先に、冬悟を探す声が聞こえてきた。
その声が、どんどんとこちらに近づいてくる。
「…俺はもう戻る。お前も、もう帰れ。」
俺から空になった皿と箸を受け取ると、冬悟は振り返ることなく、その声の方に行ってしまった。
その背中が遠ざかっていくのを、俺は寂しく見つめることしか、できなかった。
坊やぁ!?
誰が坊やだ!
こちとら、とっくに成人してんだよ!!
そう文句を言ってやろうかと思って、バッと勢いよく振り向くと、そこには大きなスーツを身に纏い、帽子を被った、ふくよかな50代ぐらいの男性が立っていた。
確かに、この人から見たら、まだまだ坊やなの…かも?
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「あの、諏訪はこちらにいませんか?」
「あぁ!諏訪さんとこの!従兄弟さんかな?」
はぁ?
何言ってんだ、コイツ。
アイツと似てるとか、ガチで無理なんですけど。
このオッサン、一体どこに目ぇ付けてやがるんだ?
じっとりとした視線を投げつけ、一応、今の身分を伝える。
「従兄弟じゃないです。妻です。」
「妻だって?アハハハハッ!」
突然の大爆笑に、こっちが引いてしまった。
何だこの失礼なオッサンは?
一体何がそんなに面白いんだと睨みつけると、ヒィヒィ言いながら、ないないとでもいうように、手をブンブンと振ってきやがった。
「面白い冗談だ。それは君の夢かい?だったら、諦めた方がいい。それは、絶対叶わないだろうからね。」
「は?どういうことッスか?」
すると、そのオッサンは目を見開いて、えっ!?と驚愕した表情で、こちらをまじまじと見つめてくる。
き、気持ち悪ぃ…。
「君、従兄弟なのに、本当に知らないのかい?ほら、諏訪さんとこって、昔からの名家さんでしょ?厳格なお家だって、この界隈でも有名だ。特にお嫁さんに関しては、同じような名家のお嬢さんしか受け入れず、代々許婚制度をとっているって聞くよ。だけど、あの容姿でしょ?周りの人間からしたら、もう悲劇だよ。だって、チャンスがないからね。」
なるほどな。
だから、小百合さんっていう許嫁がいたわけだ。
「そして、彼はその諏訪家の跡取りだ。確か、一人息子だったんじゃないかな?男と結婚するなんて、あり得ないよ。ほら、お世継ぎ問題があるからさ。どんなに国が男同士の結婚を認めても、結局、子どもを産めるのは女性だけだからね。」
……ペラペラとよく話すオッサンだな。
残念だけど、アンタの言動の全てが、とっても不愉快なんだよな。
だから何?って言いそうになるのを堪えるのに、必死だったわ。
だけど、もしそれが本当だとしたら、どうして、冬悟はわざわざ俺と結婚したんだ?
“男”である俺と。
ホントは“俺”である必要はなくって、誰でもよかったんだろうってことは、薄々気付いていた。
だとしたら、“男”である必要があったのか…?
じゃあ、アイツの目的って―?
オッサンから聞いた諏訪家の情報が多過ぎて、ぐるぐると頭を悩ませていると、よく見知った人物が、片手に何かを持ったまま、こちらに向かって歩いてきた。
「純也、もう来ていたのか。」
「おや、諏訪さん!可愛いらしい、君の“妻”って子が来ているよ。よかったね、坊や。」
「あぁ、どうも。」
では、私は失礼するよ、と去っていくオッサンの背中を、ジトッと睨んでやった。
「…金持ちって、アンタとかアイツみたいなのしか、いねぇの?」
「それは、どういう意味だ?それと、そんなわけないだろう。」
冬悟が手に持っている物が気になって、ちらっと横目で見ると、いろんな料理が沢山のった皿だった。
さっきから、匂いがたまんないんだよな。
俺が物欲しそうに見ていることに気付いたのか、冬悟はその皿を、そっと俺の目の前に差し出した。
「どうせ、何も食べていないのだろう?お前を中には入れてはやれんが、ここでなら、食っていいぞ。」
「いただきます!」
喜んで料理と箸を受け取り、すぐさま食べようとしたが、その前にハッと思い出した。
そもそも俺、タダ飯食いに来たんじゃねーわ。
一旦料理を片手で持って、もう片手でゴソゴソと鞄から名刺入れを取り出す。
そして、それを冬悟に手渡した。
「はい、これ。机に置きっぱだったぞ。」
「…これは、もう要らんやつだ。」
「は?」
「…名刺入れは、昨日新しいのに変えた。これは古いやつで、もう必要ないから、家に置いておいたものだ。」
冬悟の言っている意味を理解したくなくて、ピタッと思考が停止した。
だけど、ゆっくりと、その言葉を受け入れる。
「はぁー!!??ってことは、完っ全に無駄足じゃねーか!!先に言えよ!先に!」
「お前が俺に送ってきたLINNEに、何も書かなかったからだろうが。わかっていたら、とっくにそう伝えている。」
その反撃に、うぐっと口籠ってしまった。
確かに、何を持って行くのかを、伝え忘れた気がする。
……なんだ、俺、冬悟の役に立てなかったんだ。
寧ろ、邪魔しにきただけだったんだ。
その事実に、しょんぼりと肩を落として、項垂れた。
「……邪魔してごめん。俺、もう帰る。」
心が折れてしまった俺は、食欲も失せてしまい、持っていた料理と箸を冬悟に押し付けようとした。
しかし、逆にぐっと押し付けられ、受け取ってもらえない。
「せっかくここまで来たんだろう?これだけは食って帰れ。」
こっちに来いと呼ばれ、戸惑いながらもついていく。
すると、入口を少し入ったところの、木の陰に隠れてひっそりとあるベンチに、座らされた。
「ここなら、誰にも気付かれないだろう。ゆっくり食え。」
「…いただきます。」
多分、この料理は、俺のためにわざわざ取ってきてくれたんだと思う。
その皿には、綺麗に盛ってはいるものの、凄い量と種類が詰められていた。
その好意を無下にするわけにもいかず、ゆっくりと一口食べる。
その料理は、冷めているのに、とても美味しかった。
「これ美味っ!」
元々お腹が減っていたこともあり、食べ始めたら箸が止まらなくなった。
そんな俺の様子を、冬悟は黙って見ている。
「冬悟はもう食ったのか?」
「あぁ。全部お前のだ。」
「じゃ、遠慮なく!」
ニコニコと食べ続け、その皿の上は、あっという間になくなってしまった。
「ごちそーさまでした!はぁ、食った食った。」
お腹が満たされたこともあって、ご機嫌になった俺の頭を、突然、冬悟がそっと撫でてきた。
その慣れない感触に驚き、目をぱちくりとさせる。
「な、何?」
困惑して、視線をうろうろさせている俺を、冬悟の視線がずっと捉えている。
「…いや。お前は本当に、美味そうに飯を食うなと思ってな。」
「あぁ、なんだ、そんなこと?」
何か重大なことを言われるのかもしれないと思っていた俺は、拍子抜けして、アハハッと笑った。
そして、冬悟の方に向かって、ニッと笑いかける。
「だって、最近、冬悟と一緒に飯食うと、すごく美味く感じるんだ。なんでだろうな?」
何恥ずいこと言ってんだ俺、と自分にツッコミながらも、ありのままに伝える。
「…そうか。」
すると、そうぽつりと呟いた冬悟の表情が、ほんの少しだけ、柔らかくなった気がした。
厳格なお家……か。
その表情を見て、ふと、さっきのオッサンの言葉を、何故か急に思い出してしまった。
どうでもいいヤツだった筈なのに、今はコイツのことが知りたくなってる。
「あのさ」
「諏訪さ~ん?」
さっきのことを聞いてみようと思った矢先に、冬悟を探す声が聞こえてきた。
その声が、どんどんとこちらに近づいてくる。
「…俺はもう戻る。お前も、もう帰れ。」
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