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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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(マーシュ領マーシュ家屋敷 セバスside)
「ねぇセバス、そろそろ旦那様とカイト坊ちゃんが帰ってくるはずだけど、まだあともう少し時間がかかるわね」
「どうしましたか?私の愛する奥様は、カイト坊ちゃんと離れて寂しくなりましたか?」
「そりゃそうよ、生まれた時からお世話してきたのは私ですよ。ずっとおそばで仕えてきました。初めて「マーウッ」って舌っ足らずな言葉で名前を呼ばれた時の嬉しかった事を思い出すわ、嬉しくて思わず抱きしめたんですよ。あの甘いミルクの匂い、懐かしいですね。ハイハイして、お座りから、初めての1歩。カイト坊ちゃんは全然泣かなくて、世話もかからない子でしたね。んふふ、今頃、どこで何をしているかしら。会わない間に少しお兄ちゃんになってお帰りになるんでしょうね、楽しみだわ」
そうだな、マールはカイト坊ちゃんのお世話役ですから、恋しくなるのはわかる気がします。カイト坊ちゃんの声や笑い声、お姿が見えないのは私も寂しさを感じますね。
王都からは馬車でお戻りと聞きました。
旦那様は行きは時間が無くて、陛下の転移魔法を使いましたね。
陛下の転移魔法を使えばすぐですが、しかし旦那様は、外の世界をカイト坊ちゃんに見せたいとあえて馬車での帰宅を選びましたね。
それが、まさかあのような事件が起きていようとは。
今朝、陛下の転移魔法でやってきた王都文官の手紙には驚きと同時に憤りを感じますね、許せません。
王太子妃の不貞に旦那様が巻き込まれ、カイト坊ちゃんが旦那様と離れ離れになっているなんて、有り得ません。なんてことですか?
なぜ、そのような事件が起きるのですか?
私は今すぐにでも駆けつけて旦那様とカイト坊ちゃんを助けに行きたい。
しかし、私はマーシュ家筆頭執事。
そして、留守を預かる身。
また、旦那様から奥様とアリアーナお嬢様をお守りするように仰せ使った責任があります。
どんなに駆けつけたくても、旦那様を信じて、ひたすら、ひたすらに、待つしかありません。
目の前の愛する妻に、妻の愛するカイト坊ちゃんが今、あのような状態だと伝えたら、きっとなりふり構わず王都に走り出すでしょう。
そのようなことはさせられません。
そして、奥様にはその事は伝えないと私の権限で決断しました。
奥様は最近体調を崩されておられます。そんな奥様に心労を与えてはなりません。少しでもお休みになれますように心配りをしているところです。
アリアーナお嬢様は寂しそうですね。
生まれてから片時も離れたことのない仲のよい兄妹でございますからね。
たまにベッドでシクシク泣いているとマアヤから聞きました。
そんなアリアーナお嬢様は昼間は明るくしておいでです。
具合の悪い奥様に心配をかけまいと気を使われているのでしょう。
奥様はそんなアリアーナお嬢様の気遣いに気づいておられ、体調のいい日にはお庭に出て、お二人でシーレモンのシャーベットを食べていらっしゃいます。その時はお二人共笑顔です。
私共は奥様、アリアーナお嬢様の笑顔を守るためシーレモンシャーベットは欠かさないようにしております。
奥様主導で、カイト坊ちゃんの指示の元にカマチョと一緒に作り出した、あの肥料。あれは素晴らしい。
シーレモンの種をあの肥料の畑に撒いたら、驚きでした。翌日には実をたわわに実らせて、しかも味が濃くて、酸味も効いて大変酸っぱいけど、とても美味しいシーレモンがなりました。
カイト坊ちゃんが見つけて作り出したあの黒糖と合わせて作るシーレモンのジュースはこの地方の暑い気候には欠かせないものとなりました。いづれこれも領内や国内に広まっていくのでしょう。無限に飲めてしまいます。
特に暑さが増す時期の今は、さらにシャーベットにすると大変美味しゅうございます。
それを今、奥様とアリアーナお嬢様が笑顔で召し上がっておいでです。
----------------------------------------------------------
こんばんは。
仕事が1年の中で一番の繁忙期迎えてます。更新出来ずにすみません。
良かったら【近況ボード】もお読み下さい。
今日か、明日朝?はあと1話更新できる予定。
みなさーん、私に頑張れのエール♡♡をくださーい、って甘えてみる(笑)
では、(*^-^*)ノ~~💕
あんり
「ねぇセバス、そろそろ旦那様とカイト坊ちゃんが帰ってくるはずだけど、まだあともう少し時間がかかるわね」
「どうしましたか?私の愛する奥様は、カイト坊ちゃんと離れて寂しくなりましたか?」
「そりゃそうよ、生まれた時からお世話してきたのは私ですよ。ずっとおそばで仕えてきました。初めて「マーウッ」って舌っ足らずな言葉で名前を呼ばれた時の嬉しかった事を思い出すわ、嬉しくて思わず抱きしめたんですよ。あの甘いミルクの匂い、懐かしいですね。ハイハイして、お座りから、初めての1歩。カイト坊ちゃんは全然泣かなくて、世話もかからない子でしたね。んふふ、今頃、どこで何をしているかしら。会わない間に少しお兄ちゃんになってお帰りになるんでしょうね、楽しみだわ」
そうだな、マールはカイト坊ちゃんのお世話役ですから、恋しくなるのはわかる気がします。カイト坊ちゃんの声や笑い声、お姿が見えないのは私も寂しさを感じますね。
王都からは馬車でお戻りと聞きました。
旦那様は行きは時間が無くて、陛下の転移魔法を使いましたね。
陛下の転移魔法を使えばすぐですが、しかし旦那様は、外の世界をカイト坊ちゃんに見せたいとあえて馬車での帰宅を選びましたね。
それが、まさかあのような事件が起きていようとは。
今朝、陛下の転移魔法でやってきた王都文官の手紙には驚きと同時に憤りを感じますね、許せません。
王太子妃の不貞に旦那様が巻き込まれ、カイト坊ちゃんが旦那様と離れ離れになっているなんて、有り得ません。なんてことですか?
なぜ、そのような事件が起きるのですか?
私は今すぐにでも駆けつけて旦那様とカイト坊ちゃんを助けに行きたい。
しかし、私はマーシュ家筆頭執事。
そして、留守を預かる身。
また、旦那様から奥様とアリアーナお嬢様をお守りするように仰せ使った責任があります。
どんなに駆けつけたくても、旦那様を信じて、ひたすら、ひたすらに、待つしかありません。
目の前の愛する妻に、妻の愛するカイト坊ちゃんが今、あのような状態だと伝えたら、きっとなりふり構わず王都に走り出すでしょう。
そのようなことはさせられません。
そして、奥様にはその事は伝えないと私の権限で決断しました。
奥様は最近体調を崩されておられます。そんな奥様に心労を与えてはなりません。少しでもお休みになれますように心配りをしているところです。
アリアーナお嬢様は寂しそうですね。
生まれてから片時も離れたことのない仲のよい兄妹でございますからね。
たまにベッドでシクシク泣いているとマアヤから聞きました。
そんなアリアーナお嬢様は昼間は明るくしておいでです。
具合の悪い奥様に心配をかけまいと気を使われているのでしょう。
奥様はそんなアリアーナお嬢様の気遣いに気づいておられ、体調のいい日にはお庭に出て、お二人でシーレモンのシャーベットを食べていらっしゃいます。その時はお二人共笑顔です。
私共は奥様、アリアーナお嬢様の笑顔を守るためシーレモンシャーベットは欠かさないようにしております。
奥様主導で、カイト坊ちゃんの指示の元にカマチョと一緒に作り出した、あの肥料。あれは素晴らしい。
シーレモンの種をあの肥料の畑に撒いたら、驚きでした。翌日には実をたわわに実らせて、しかも味が濃くて、酸味も効いて大変酸っぱいけど、とても美味しいシーレモンがなりました。
カイト坊ちゃんが見つけて作り出したあの黒糖と合わせて作るシーレモンのジュースはこの地方の暑い気候には欠かせないものとなりました。いづれこれも領内や国内に広まっていくのでしょう。無限に飲めてしまいます。
特に暑さが増す時期の今は、さらにシャーベットにすると大変美味しゅうございます。
それを今、奥様とアリアーナお嬢様が笑顔で召し上がっておいでです。
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こんばんは。
仕事が1年の中で一番の繁忙期迎えてます。更新出来ずにすみません。
良かったら【近況ボード】もお読み下さい。
今日か、明日朝?はあと1話更新できる予定。
みなさーん、私に頑張れのエール♡♡をくださーい、って甘えてみる(笑)
では、(*^-^*)ノ~~💕
あんり
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