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遅まきながらの情報収集
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「さて…今後の事なんですけど…」
今の私にとっての最重要事項である。
いや、正直『私の亜神化』がどーのとか、『女神燃えちゃいました発言』とか、突き詰めておきたい事はあるんだけどね。それより先ず今後の事だよ。身の振り方だよ。
何はさて置いても、サバイバルはもう嫌だよ!!
「実の所、『こちらの世界』である程度生きてもらう、以外の選択肢はないんですよね…」
無いのかよ!! でもサバイバルじゃ無いならいいよ!
「もちろん、ちゃんとした生活が出来るようにするつもりです」
ありがとう、そしてありがとう!! でも元はと言えばおたくの世界の(以下略)
どうも、『亜神』という存在になっている私だが、元の『器』が『人間』であるため、その『人間』の部分が消えるまでは『食事』が必要なんだそうな。まぁ普通の『人間』よりは少なくていいらしいけど。
…もしや、少量の食料で生きられたのって…お子ちゃま胃袋だからじゃ無かったんかな…。
「今、僕たちがいるのは『狭間』と言う、眷属や生き物たちの暮らす『地上』とも、普段僕たちがいる『天上』とも、あなたの暮らしていた『異世界』とも違う場所です。その辺りは今すぐ知らなくてもいいでしょうから、当面の生活の場になる『地上』の説明をしましょうか」
この『世界』自体に名前は無いそうだ。
ここは、多次元との距離が狭く、かつ多くの次元と隣接しているらしい。私のいた『某惑星』のような『ナントカ系宇宙』ほど広く無く、また、多くの惑星なども存在していないそうだ。
「元々、他世界の神とは『情報交換』の意味合いも込めてたまにそれぞれの世界の魂を交換したりする事はあるんですけど……うちのバカ…じゃ無かった女神が勝手に『召喚陣』を眷属に与えたせいで、『召喚』という名の誘拐が行使されてしまい…『人攫い神』という超不名誉な二つ名付けられた時点でこちらへの『転生』はストップしてもらったり…本当厄介ごとばかり…」
まぁもうそんな事は起こらないでしょうから、その旨をあちこちに伝えておきますよ、と爽やかな笑顔で言われた。
…クソ女神、このお兄さんにめちゃクソ嫌われてますね…? 尻拭い乙です…?
『世界』自体に名前は無いが、大陸や国には名前がちゃんとある。一番でっかくてど真ん中にどーんと鎮座しているのが中央大陸。そのまんまやな。北西位置にある、中央大陸の約半分くらいの大きさのが黒雲大陸。後は大陸近辺のあちこちに小さな島がぽつりぽつりと散開している。
「小国を合わせると結構な数になるので国の数は勘弁してください。ですが、いわゆる大国、と呼ばれるのは三つです」
先程『あちらの私』を見せてくれたのと同じような画面(?)が目の前に展開し、私が今後生きていく予定の『世界』を映し出す。
「中央大陸のど真ん中に周囲を併呑して大国となった『センティアス帝国』、大陸の南側の縁を細長くなぞるように伸びる『サウスディア王国』、大陸の右上を三角折りしたような形の国『エッジア』。この三つ以外は大陸のあちこちに散らばっているし、余り他国との交流もない、小さな国ばかりです。『国』というか『集落』みたいなところもあるので…気になるならご自身で足を運んで頂ければと思います」
適当かよ。でもあんまり小さい所だとサバイバル再びとかになりそうで微妙かなぁ…。
やっぱ重要なのは生活様式だよねー。
「こっちの生活水準はどんな感じなの?」
「そちらとはとてもじゃ無いですが比べ物にならない程度です。わかりやすく言えば、そちらの世界のラノベなどでよく出てくる『魔法がある中世ヨーロッパくらい』のモノですかね」
ラノベとか知ってるのかよ。あ、魂のやりとりするのに神同士の交流もあるのかね?
「先程少し話しましたが、魂の交換でこちらへ来てもらった場合、『前世持ち』として『転生』してもらってます。なので、そちらの世界の文化も幾らか入ったりしてますよ。特に前々回来てもらった方が何かの職人さんだったらしく、『調味料』がえらく充実したとか何とか…。僕は食事はしないのでどんなものかわかりませんけども、いつぞやバカ…じゃない女神が勝手にマーキングしに行って、アホな国に召喚されちゃった子を探った際、馴染みあるご飯に喜んでるのを見たことがあります」
…召喚された気の毒な子…食事の心配は要らなかったのね。良かったね、と思う反面、私の立場よ…と思ってしまう。心狭い? あの地獄味わったら絶対誰でもそう思うわい。
とりあえずまともな食事にありつける場合、飯マズの心配はあんま無いって事か。
「後は『魔石』を使った『魔道具』もあります。その中にもそちらで馴染み深い感じの道具もあると思いますよ。えっと、コンロ?とか?」
またも疑問系のお兄さん。情報提供者としてどうなんだよ、と思わないでもないが、唯一の情報源なので文句は言うまい。
「基本的に水源は川や湖、後は井戸です。後、トイレ事情は…集合体のサイズによりけりですね。大きな国とかでは下水道なども発達してますが、そうでない過疎の集落では汲み取りとかみたいですよ。まぁ、それでもそこら辺に撒いたりとかは無いみたいですが」
割と早期に『その部分』が折れた私にその話する? いや、もちろん衛生的に良い方がいいけど、ケンカ売ってる?
「えぇと…と、とりあえず生活様式などの話はここまでにしておきましょうか」
何と無く不穏な空気を感じ取ったのか、お兄さんが話を変えた。うむ、英断だ。
「では、地上に生息している生き物たちについての話をしましょう」
今の私にとっての最重要事項である。
いや、正直『私の亜神化』がどーのとか、『女神燃えちゃいました発言』とか、突き詰めておきたい事はあるんだけどね。それより先ず今後の事だよ。身の振り方だよ。
何はさて置いても、サバイバルはもう嫌だよ!!
「実の所、『こちらの世界』である程度生きてもらう、以外の選択肢はないんですよね…」
無いのかよ!! でもサバイバルじゃ無いならいいよ!
「もちろん、ちゃんとした生活が出来るようにするつもりです」
ありがとう、そしてありがとう!! でも元はと言えばおたくの世界の(以下略)
どうも、『亜神』という存在になっている私だが、元の『器』が『人間』であるため、その『人間』の部分が消えるまでは『食事』が必要なんだそうな。まぁ普通の『人間』よりは少なくていいらしいけど。
…もしや、少量の食料で生きられたのって…お子ちゃま胃袋だからじゃ無かったんかな…。
「今、僕たちがいるのは『狭間』と言う、眷属や生き物たちの暮らす『地上』とも、普段僕たちがいる『天上』とも、あなたの暮らしていた『異世界』とも違う場所です。その辺りは今すぐ知らなくてもいいでしょうから、当面の生活の場になる『地上』の説明をしましょうか」
この『世界』自体に名前は無いそうだ。
ここは、多次元との距離が狭く、かつ多くの次元と隣接しているらしい。私のいた『某惑星』のような『ナントカ系宇宙』ほど広く無く、また、多くの惑星なども存在していないそうだ。
「元々、他世界の神とは『情報交換』の意味合いも込めてたまにそれぞれの世界の魂を交換したりする事はあるんですけど……うちのバカ…じゃ無かった女神が勝手に『召喚陣』を眷属に与えたせいで、『召喚』という名の誘拐が行使されてしまい…『人攫い神』という超不名誉な二つ名付けられた時点でこちらへの『転生』はストップしてもらったり…本当厄介ごとばかり…」
まぁもうそんな事は起こらないでしょうから、その旨をあちこちに伝えておきますよ、と爽やかな笑顔で言われた。
…クソ女神、このお兄さんにめちゃクソ嫌われてますね…? 尻拭い乙です…?
『世界』自体に名前は無いが、大陸や国には名前がちゃんとある。一番でっかくてど真ん中にどーんと鎮座しているのが中央大陸。そのまんまやな。北西位置にある、中央大陸の約半分くらいの大きさのが黒雲大陸。後は大陸近辺のあちこちに小さな島がぽつりぽつりと散開している。
「小国を合わせると結構な数になるので国の数は勘弁してください。ですが、いわゆる大国、と呼ばれるのは三つです」
先程『あちらの私』を見せてくれたのと同じような画面(?)が目の前に展開し、私が今後生きていく予定の『世界』を映し出す。
「中央大陸のど真ん中に周囲を併呑して大国となった『センティアス帝国』、大陸の南側の縁を細長くなぞるように伸びる『サウスディア王国』、大陸の右上を三角折りしたような形の国『エッジア』。この三つ以外は大陸のあちこちに散らばっているし、余り他国との交流もない、小さな国ばかりです。『国』というか『集落』みたいなところもあるので…気になるならご自身で足を運んで頂ければと思います」
適当かよ。でもあんまり小さい所だとサバイバル再びとかになりそうで微妙かなぁ…。
やっぱ重要なのは生活様式だよねー。
「こっちの生活水準はどんな感じなの?」
「そちらとはとてもじゃ無いですが比べ物にならない程度です。わかりやすく言えば、そちらの世界のラノベなどでよく出てくる『魔法がある中世ヨーロッパくらい』のモノですかね」
ラノベとか知ってるのかよ。あ、魂のやりとりするのに神同士の交流もあるのかね?
「先程少し話しましたが、魂の交換でこちらへ来てもらった場合、『前世持ち』として『転生』してもらってます。なので、そちらの世界の文化も幾らか入ったりしてますよ。特に前々回来てもらった方が何かの職人さんだったらしく、『調味料』がえらく充実したとか何とか…。僕は食事はしないのでどんなものかわかりませんけども、いつぞやバカ…じゃない女神が勝手にマーキングしに行って、アホな国に召喚されちゃった子を探った際、馴染みあるご飯に喜んでるのを見たことがあります」
…召喚された気の毒な子…食事の心配は要らなかったのね。良かったね、と思う反面、私の立場よ…と思ってしまう。心狭い? あの地獄味わったら絶対誰でもそう思うわい。
とりあえずまともな食事にありつける場合、飯マズの心配はあんま無いって事か。
「後は『魔石』を使った『魔道具』もあります。その中にもそちらで馴染み深い感じの道具もあると思いますよ。えっと、コンロ?とか?」
またも疑問系のお兄さん。情報提供者としてどうなんだよ、と思わないでもないが、唯一の情報源なので文句は言うまい。
「基本的に水源は川や湖、後は井戸です。後、トイレ事情は…集合体のサイズによりけりですね。大きな国とかでは下水道なども発達してますが、そうでない過疎の集落では汲み取りとかみたいですよ。まぁ、それでもそこら辺に撒いたりとかは無いみたいですが」
割と早期に『その部分』が折れた私にその話する? いや、もちろん衛生的に良い方がいいけど、ケンカ売ってる?
「えぇと…と、とりあえず生活様式などの話はここまでにしておきましょうか」
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