パソニフィ・コンフュージョン

沼蛙 ぽッチ & デブニ

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第23話 主人公有罪のお疲れ様会

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主人公はすっかり気を取り戻して、皆を集めた趣旨の話を始めた。
「皆さん既に来てたのごめんなさい。………閉館の時間の後に皆をねぎらう会?をしたくって。サプライズってやつ。」

***
「私……子孫繁栄してたかった……」
「これは、あくまでも予想なので!」
「御守りを枕元に置いて寝てたのに、意味なかった……」
「意味なくないよなー?」
「しまったな……一度このモードに入ると長いんだよなあ。何か一気に勇気付ける言葉を……」
「ドット柄?…淡水?…えーと…きっと星の数程居るから!ねっ!」
さっきまで、そんな主人公へのめんどくさい機嫌取りが行われていたけれど─


「ねぎらいの会?何労われるんだ?」
「聞かずに来てしまった俺らが悪いんだけど……」
「私、そんな……妖精さんに労ってもらうほどの事しましたっけ?」

「ミトさんは、この前の子どもたちの自然体験、手伝ってくれてありがとうの会。」
「ああ、それな!騒がしかったが、中々楽しかったな!」
「ああ、あの忌まわしき私が夏期講習で行けなかった時ですね……」

「林さんは、代金返すよりプレゼントあげるって約束したのに、まだあげてなかったからあげるの会。」
「それは、最高のサプライズですね///」
林さんは、相変わらず感情の切り替えが早かった。

「ハズキは、フクロウカフェでハズキのミミズクだったときの貴重な羽根をくれたお返しするの会。」
「お返しは必要なかったのに。後、嬉しいけど……ちょっとお店来すぎじゃない?アキヨシさんに迷惑かけちゃ駄目だよ?」

「ミミズク先輩はいつの間に…………下の名前で呼んで貰える事に?」
下の名前を呼ばれる事に失敗した林さんの恨みが炸裂しそうになった。
「自分の羽根あげるとか、重いんですけどーー!」

「私が欲しいって言って貰ったんだあ。スベスベな茶色のドット模様の亜種の羽根。」
「そっ………………。」
ミトさんは、いつの間にか自分より仲の良い人が出来た彼女にショックを受けた。

妬み嫉み恨みつらみ。
そんな雰囲気を感じ取ったミミズクくんは、
(女子怖えー!)と少し震えた。

「アキヨシが自分の部屋でするのはやめとけって言ったので、外に快適バカデカテント設置して来た。………昔ながらの花火もする?」

「それじゃあ、何かあったら直ぐ僕を呼ぶんだよ?」
と、アキヨシは主人公の頭にポンッと手を落とした。
それを見て少しムッとしたミミズクくんを見て、アキヨシはミミズクくんの頭にも同じ様にポンッとした。
(羨ましいかったのは、そっちじゃない!)
去っていくアキヨシを見ながら、ミミズクは思った。



「ジャジャーン。サプライズ!」
「凄いね!小池さん一人で用意してたの?」
「食べ物は用意してくれてたやつ並べただけだけど、設置はひとりでした!」
「小池さん、体重軽いのに割りと重いもの持てるの凄いよね。」
「ふふん。健康体なのです。」

因みに、ご要望どおりのピクニック風の料理を作ってくれたのは、ドジっ娘メイドのオコメさんだった。

「なぁなぁ林………。」小声でミトさんは林さんに違和感をぶつけてみた。
「何でしょう……」
「あの2人、知らない間に凄く親しくなってないか?」
「き、気のせいですよ…………」


「はい、ハズキあーん。」
主人公の手からパクっと食べたミミズクくんを見た2人は…………
((ギルティー!!))と、一緒に睨み付けていた。

「あっ、林さんとミトさんもあーん。する?」
「します!是非します!」
「えっ…そんなハズイやつ…///」
「今日は私がホストなのです。ご遠慮なさらず?」

(((サイコーの日かよ!!)))

「えっと……ムードづくりは大切だよってアキヨシが偉そうに言ってた。」

(((アキヨシ(さん)ナイス!!)))

主人公は一人ひとりへと、プレゼントを渡していった。
「皆一緒のやつになっちゃったけど。アキヨシがこれは間違いないって。」

ギフト券の包み紙の様なものに入っていた。それは─

「「「私をレンタル出来る券!?」」」
※何でもお手伝いします。但し、私が出来ないことするのはムリです。3回までです。

すっかり静まりかえった3人を見て主人公は、やっぱり…と切り出した。
「労働力も立派なプレゼントになるって聞いたけど…………間違った?それぞれ好きそうなやつあげた方がよかった─」

「いえいえいえいえ……これが!!良いです!!」
「あー、ハハハッ。お手伝い券だね!子どもが大人にあげる…あの…」
「へー…えー…な、なに手伝ってもらおっかなぁ……」

(レンタル妖精さん!!)
(アキヨシの入れ知恵だよなこれ……)
(小池さん……これギリギリヤバいやつじゃ……)

「じゃあ、そろそろ……昔ながらの花火しよ?」
「そーだな!」
「私ローソク灯します!」
「バケツ用意してくる!」

主人公以外、パチパチと流れゆく光よりも、火薬の香りのする昇りゆく煙の方を見ている様だった。

「火の着き始めって、ビクッてなる。スリル楽しめる。」
「確かに…急に火力上がるときあるしな。(小池をレンタル…出来ることなら何でもするってこと!?)」
「私もアナログな花火の方が好きです。(最も有効に妖精さんをレンタルする計画を立てなければ!!)」
「すぐ消えちゃうのが寂しいけどね………(えっ!?小池さんをレンタル!?アキヨシさん何考えてるの!?…えっ!?)」

「「「…………。」」」
最後の夏の花火は─全く印象に残らないものになった。
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