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第19.5話 セレブ林さんへの質問
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─林さん待った?
「少しね。」
─案内してくれる?
「仕方ないですね。」
─下の名前で呼んでも?
「勘弁してください。」
歩き出す林さん。時折振り返り、後ろ向きに歩く。両手を可愛く後ろにまわす。
─今日のファッションのテーマは?
「動き易く高校生らしいデートコーデですね。後は眼鏡です。」
─トレードマークだもんね。
─デートは楽しかった?
「初めてのお友達ですからね。」
照れた表情を見せる林さん。そして、マンションの受付に声をかける。
「こんにちは。コンシェルジュさん。」
《林さま。お帰りなさいませ。本日お荷物が一軒届いております。》
荷物を受け取る林さん。エレベーター前に移動する。
「今日はAIさんですね。週一回は人間の方ですが。」
─コンシェルジュは便利?
「24時間対応してくださるので。」
─主にどんなことで利用してる?
「荷物の受け取り保管。クリーニング。たまにタクシーを呼んでもらったり色々…」
チンッとレトロなエレベーター到着の音。エレベーターにカードキーをかざす林さん。動き出すエレベーター。
─外が丸見えだけど、プライバシーは大丈夫なの?
「マジックミラーですからね。」
─この景色は好き?
「其なりに。馬鹿と煙は高い所が好きなので。私は煙の方ですけどね。」
─そういうけど、林さんはおだてにのり易いタイプだったり?
「ノーコメント。」
エレベーターを降り、自宅の前に立つ林さん。カシャンとドアの開く音。
─何認証システム?
「秘密。ただ、私の顔が変わっても開く様にしました。」
─さっきから気になってたけど、受け取った荷物は何?
「気になります?」
─良かったら見せて?
林さんはダイニングテーブルの上に荷物を置いて中身を取り出す。
─それは一体何?
「パーツです。ミドリムシ3号の。今度は自動転送でデータ保存出来ます。」
─よく分からないけど、技術の授業が得意だもんね。
キッチンの方に移動する林さん。
─料理はするの?
「しないですね。お手伝さんに作って頂いてます。飲み物くらいは入れられますよ?何か飲みます?」
─オススメの飲み物は何?
「白湯ですかね。」
─ハハハ遠慮しておくよ。林さんの好きな飲み物は?
「特定なものはないですが、強いて言うならメロンソーダですかね。アイスとさくらんぼが乗ってるやつ。」
コーヒーカップを持ってバルコニーへと移動する林さん。防水の机にカップを置き、椅子に腰かける。
─林さんの後ろにあるのは、プライベートプール?
「ええ、温水プールです。」
─お友達に用意した水着も自作なんだってね?
「デザインだけですけどね。後は発注しました。」
─どんなコンセプトの水着だった?
「妖精さんのは、凹凸の無いスレンダーな身体をあえて強調させる様なワンピース形。どことは言いませんが、スリットが入っているのがポイントですね。」
「ミトのは、とりあえず腹筋が見える様に。スポーティーな型に胸下が見える位のビキニ。ずり上がらないようにサスペンダー着けてみました。」
インターフォンが鳴る。移動する林さん。
─うんざりする時は?
「今まさにこの時。」
「今日はママですか。ああ、はいはい。お断りします。」
通話を切る林さん。
─何を話してたの?
「怪しい仕事の広告モデルをする事を断ってた。」
─またインターフォン鳴ってるけど。
「ミュートしときます。」
─引っ越さないの?
「成人するまでの我慢です。未成年だから親権者の同意がいるので。」
─ベッド下の収納庫の入り心地は?
「衝撃吸収クッションを入れたので、悪くないと思いますけど。」
─どんな工夫をしたの?
「ミトは気づきませんでしたが、内側から開けられます。」
─他にこだわりポイントはある?
「一緒に防災用品を入れてますから、一泊はできますよ。着圧ソックスは入れてますが、運動不足になるのが課題ですね。」
スタディルームまで歩く林さん。
─それじゃあ、最後の質問。あなたの秘密を教えて。
「この部屋ですかね。」
─見るの怖いな。
「多分引きますよ。」
─ワーオ天井までびっしりだね。これ心霊写真?
「妖精さんを携帯で撮ったやつとか。今まで私の撮影テクニックが無いのかと思ってました。」
─このジグザグした線のグラフは?
「妖精さんのGPSのデータです。後に風で煽られながら歩いた動きだと判明しました。」
─あれ?この写真。プールの時の猫の人の水着写真も壁に貼ったの?
「ノーコメント。」
─いつの間に撮ったの?
「この監視カメラのドローンで。」
─猫の人のこと、下の名前で呼ぶ事にしたんだね。
「ノーコメント。」
─しゃがみこんだ後、ソファまで運んでくれたしね。
「………。」
可愛らしく睨んでみる林さん。
─わかったよ。これが本当に最後の質問。
─パジャマパーティー楽しかった?
「二人が帰った後、寂しく成る程にはね……」
─林さん質問に答えてくれてありがとう。
「見送る必要はないですね。」
背を向けてまたバルコニーの方へ歩いて行く林さん。フワッと膨らみ揺れるシャツ。暗転。
─エンドロール─
出演:林
インタビュアー:林
コンシェルジュ:AI
撮影:防犯用ドローン
演出・構成・監督:林
この動画の公開予定─
"なし"
「少しね。」
─案内してくれる?
「仕方ないですね。」
─下の名前で呼んでも?
「勘弁してください。」
歩き出す林さん。時折振り返り、後ろ向きに歩く。両手を可愛く後ろにまわす。
─今日のファッションのテーマは?
「動き易く高校生らしいデートコーデですね。後は眼鏡です。」
─トレードマークだもんね。
─デートは楽しかった?
「初めてのお友達ですからね。」
照れた表情を見せる林さん。そして、マンションの受付に声をかける。
「こんにちは。コンシェルジュさん。」
《林さま。お帰りなさいませ。本日お荷物が一軒届いております。》
荷物を受け取る林さん。エレベーター前に移動する。
「今日はAIさんですね。週一回は人間の方ですが。」
─コンシェルジュは便利?
「24時間対応してくださるので。」
─主にどんなことで利用してる?
「荷物の受け取り保管。クリーニング。たまにタクシーを呼んでもらったり色々…」
チンッとレトロなエレベーター到着の音。エレベーターにカードキーをかざす林さん。動き出すエレベーター。
─外が丸見えだけど、プライバシーは大丈夫なの?
「マジックミラーですからね。」
─この景色は好き?
「其なりに。馬鹿と煙は高い所が好きなので。私は煙の方ですけどね。」
─そういうけど、林さんはおだてにのり易いタイプだったり?
「ノーコメント。」
エレベーターを降り、自宅の前に立つ林さん。カシャンとドアの開く音。
─何認証システム?
「秘密。ただ、私の顔が変わっても開く様にしました。」
─さっきから気になってたけど、受け取った荷物は何?
「気になります?」
─良かったら見せて?
林さんはダイニングテーブルの上に荷物を置いて中身を取り出す。
─それは一体何?
「パーツです。ミドリムシ3号の。今度は自動転送でデータ保存出来ます。」
─よく分からないけど、技術の授業が得意だもんね。
キッチンの方に移動する林さん。
─料理はするの?
「しないですね。お手伝さんに作って頂いてます。飲み物くらいは入れられますよ?何か飲みます?」
─オススメの飲み物は何?
「白湯ですかね。」
─ハハハ遠慮しておくよ。林さんの好きな飲み物は?
「特定なものはないですが、強いて言うならメロンソーダですかね。アイスとさくらんぼが乗ってるやつ。」
コーヒーカップを持ってバルコニーへと移動する林さん。防水の机にカップを置き、椅子に腰かける。
─林さんの後ろにあるのは、プライベートプール?
「ええ、温水プールです。」
─お友達に用意した水着も自作なんだってね?
「デザインだけですけどね。後は発注しました。」
─どんなコンセプトの水着だった?
「妖精さんのは、凹凸の無いスレンダーな身体をあえて強調させる様なワンピース形。どことは言いませんが、スリットが入っているのがポイントですね。」
「ミトのは、とりあえず腹筋が見える様に。スポーティーな型に胸下が見える位のビキニ。ずり上がらないようにサスペンダー着けてみました。」
インターフォンが鳴る。移動する林さん。
─うんざりする時は?
「今まさにこの時。」
「今日はママですか。ああ、はいはい。お断りします。」
通話を切る林さん。
─何を話してたの?
「怪しい仕事の広告モデルをする事を断ってた。」
─またインターフォン鳴ってるけど。
「ミュートしときます。」
─引っ越さないの?
「成人するまでの我慢です。未成年だから親権者の同意がいるので。」
─ベッド下の収納庫の入り心地は?
「衝撃吸収クッションを入れたので、悪くないと思いますけど。」
─どんな工夫をしたの?
「ミトは気づきませんでしたが、内側から開けられます。」
─他にこだわりポイントはある?
「一緒に防災用品を入れてますから、一泊はできますよ。着圧ソックスは入れてますが、運動不足になるのが課題ですね。」
スタディルームまで歩く林さん。
─それじゃあ、最後の質問。あなたの秘密を教えて。
「この部屋ですかね。」
─見るの怖いな。
「多分引きますよ。」
─ワーオ天井までびっしりだね。これ心霊写真?
「妖精さんを携帯で撮ったやつとか。今まで私の撮影テクニックが無いのかと思ってました。」
─このジグザグした線のグラフは?
「妖精さんのGPSのデータです。後に風で煽られながら歩いた動きだと判明しました。」
─あれ?この写真。プールの時の猫の人の水着写真も壁に貼ったの?
「ノーコメント。」
─いつの間に撮ったの?
「この監視カメラのドローンで。」
─猫の人のこと、下の名前で呼ぶ事にしたんだね。
「ノーコメント。」
─しゃがみこんだ後、ソファまで運んでくれたしね。
「………。」
可愛らしく睨んでみる林さん。
─わかったよ。これが本当に最後の質問。
─パジャマパーティー楽しかった?
「二人が帰った後、寂しく成る程にはね……」
─林さん質問に答えてくれてありがとう。
「見送る必要はないですね。」
背を向けてまたバルコニーの方へ歩いて行く林さん。フワッと膨らみ揺れるシャツ。暗転。
─エンドロール─
出演:林
インタビュアー:林
コンシェルジュ:AI
撮影:防犯用ドローン
演出・構成・監督:林
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