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ふたりの王子 ―王都
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リアがヨモとシェアを開始していた頃、ふたりの王子は雪で街道が封鎖される前に王都に到着していた。
「はあ、さすがに飛ばし過ぎたんじゃないのか。たぶん、カビラ家やアリアナ嬢も抜かしてしまっただろう」
手を擦りながら寒そうに宿屋の部屋で暖炉に手を温めながら、コルクスは言った。
「王都で迎えるしかあるまい。アリアナ嬢は生きている。さっさと捕まえて子供を産ませる」
「ひどい男だな…」
「乱暴な事はしないよ。ちょっと甘い顔を見せればいいだろう?あの手の女は赤いバラと宝石を見せればすぐに落ちる」
「はいはい、おまえはそんな女どもが嫌いだから兵士やっていたんだろうが」
「兵士やっていても、顔がいいってだけでいい寄って来る女ばかりだったけどな…」
「俺の妻は違うぜ、顔がいいだけの貧乏な俺には見向きもしなかったからな。でも俺の才能に気づいてからは協力してくれたり、売り込みに力を貸してくれた。いい女なんだ」
「才能に惚れたってわけか」
「何か悪いか?まさかおまえは自分の性格を好きになってくれる女がいいとかぬかすのか?それこそおまえは乙女だな」
「そんな事は言ってない。しかし、魂の結び付きとか、その、そういうのがあるだろう。ビビッと来るとか」
「あーはははは、お前マジモンじゃないか。ひーひー腹いたい」
「なぜ、笑う」
ベルナルは至って真面目だ。
「あーごめんごめん。ビビッと来るお相手が見つかるといいな、っぷ。その子はきっとピンクの頭をしたカワイ子ちゃんだぜ」
「もういい、明日はそのカワイ子ちゃんの叔父家に行くからな」
「はいはい」
次の日、二人はアリアナの叔父に当たるシェーン・コバック男爵家に向かった。
「お待ちしておりました。ベルナル王太子にコルクス王子」
上級貴族の訪問にコバック家は慌てた。いくら3日前に訪問を打診されていたとしても、まさか別の国で暮らしている自分の所には王家との関わりはないと思っていた。アリアナの婚約の話は聞いていたが親戚関係があるとはいえ、嫁いだ姉の家の問題だ。コバック家はあまり関係ないように思われた。
王都にあるコバック家の住まいは貴族街の中心部にあった。ずいぶんと景気がいいようだ。
「急な訪問すまないな。コバック男爵」
「とんでもございません。どうぞごゆるりと」
「ああ、ありがとう。香りのいい紅茶だ。落ち着くよ」
ベルナルは普段見せない王族の威厳を見せていた。
「ありがとうございます。私も紅茶が好き過ぎて、稼業にまでしてしまったくらいなのです」
「最近出回っている茶葉は君の家で取り扱っているからなのか、なるほど」
「ええ、近くの街のユグンでは気候があっているらしくいい茶葉が取れるのです。最初は輸入していたんですがね。自分で茶葉を育ててみようと思ったのですよ。しかし中々大変でした。青いまま飲むのもいいのですがまた香りが…」
「ああ、わかった。申し訳ないが紅茶の話はまた今度にして貰えるだろうか」
「申し訳ございません。アリアナの件でしたか」
「そうだ、連絡が来てはいないだろうか」
シェーン・コバック男爵は少し顔が険しくなった。
「…アリアナとは数回子供の頃に会っていますが、最近ではもう何年も会っていません。モグリベルの王子と婚約をした話を聞いてみんな喜んでいましたよ。それがこんなことになるとは…」
コバック男爵は目を覆い涙を見せた。
「それについては…」
「連絡は姉からありましたよ。もしアリアナから連絡が来るかもしれないから、その時は助けてやってくれと…」
「…」
「姉はねぇ、アリアナをたいそう可愛がっていました。自由奔放で活発な子でした。口も達者でしたなぁ。3番目の娘でしたから、わりと自由に育てていた印象です。アリアナは家族のみんなから愛されていました。それこそ、姉妹からも…」
ベルナルとコルクスはコバック男爵の話を黙って聞いていた。
「だからこそ、地位が低い娘にも関わらず王子からも見染められ、上級貴族からも可愛がられていると思っていたのです」
「アリアナ嬢の件については大変申し訳ないことを…」
「まさか、王家でもアリアナを未だに探してくれているとは思っても見ませんでした。魔の森に置き去りにする事を命じた王子に王位継承権を剥奪し、追放して頂いたのはスカッとしましたね。でもアリアナは見つからない。義兄上も今回の件で憔悴しているとの事でした。義兄上達は最近ユグンに到着したらしいのです。私たちの稼業の手伝いをしたいと、平民になりましたからどんな事でもするからと言われました。春まで特にすることがないのでユグンに滞在して貰い稼業の勉強をして貰っています。姉の子供たちも優秀らしく魔法円を作成しながら生計を立てていると聞いています」
「そうですか」
「わたくしどもアリアナは生きていると信じたいと思っています。たまたま誰かが通りかかり魔獣を倒して自分の家に連れ帰り幸せに暮らしているのではないかという…ハハ、可笑しいですかな」
「いえ…実は…ひとりの兵士がアリアナ嬢に同情をしまして魔獣除けの結界を施していたのです」
「なんとっ!」
「ええ、ですから。もしかして魔の森を抜けだし街道で助けを求めたのではないかと…」
「なるほど、なるほど、まだ生きている可能性があるって事ですね。なるほど、確かにそれですとか生きているかもしれませんな」
「ええ、そうなのです。ですから…」
「ですが、なぜ、そうまでして王家がアリアナを探すのです?アリアナは美しい娘ではありますが今ではユリウス王子は追放され、第一王位継承者はベルナル様でしょう?ベルナル様はアリアナをどうするおつもりで探しているのですかな?」
あまり聞かれたくない事を聞かれてしまったベルナルはオブラートに話をする。
「陛下はアリアナ嬢を見つけ出し、私と婚姻させようと考えていると思います」
「ベルナル殿下がアリアナとですか?」
「そうですね」
「なんのためにそんな事を?」
「そうですよね。陛下はアリアナ嬢がたいそう気に入ったのではないですか」
自分もよく分からないという顔をする。
「…そうなのですか。しかしながら、アリアナからの連絡はありません。置き去りにされてから2ヶ月以上は経っていますよね。もう貴族との縁は懲り懲りだと思っているのかもしれません。アリアナが平民になり静かに過ごしたいと望むのであれば邪魔はしたくありません」
「しかし、会いたいのではないですか!」
コルクスが割って話をした。
「はあ、さすがに飛ばし過ぎたんじゃないのか。たぶん、カビラ家やアリアナ嬢も抜かしてしまっただろう」
手を擦りながら寒そうに宿屋の部屋で暖炉に手を温めながら、コルクスは言った。
「王都で迎えるしかあるまい。アリアナ嬢は生きている。さっさと捕まえて子供を産ませる」
「ひどい男だな…」
「乱暴な事はしないよ。ちょっと甘い顔を見せればいいだろう?あの手の女は赤いバラと宝石を見せればすぐに落ちる」
「はいはい、おまえはそんな女どもが嫌いだから兵士やっていたんだろうが」
「兵士やっていても、顔がいいってだけでいい寄って来る女ばかりだったけどな…」
「俺の妻は違うぜ、顔がいいだけの貧乏な俺には見向きもしなかったからな。でも俺の才能に気づいてからは協力してくれたり、売り込みに力を貸してくれた。いい女なんだ」
「才能に惚れたってわけか」
「何か悪いか?まさかおまえは自分の性格を好きになってくれる女がいいとかぬかすのか?それこそおまえは乙女だな」
「そんな事は言ってない。しかし、魂の結び付きとか、その、そういうのがあるだろう。ビビッと来るとか」
「あーはははは、お前マジモンじゃないか。ひーひー腹いたい」
「なぜ、笑う」
ベルナルは至って真面目だ。
「あーごめんごめん。ビビッと来るお相手が見つかるといいな、っぷ。その子はきっとピンクの頭をしたカワイ子ちゃんだぜ」
「もういい、明日はそのカワイ子ちゃんの叔父家に行くからな」
「はいはい」
次の日、二人はアリアナの叔父に当たるシェーン・コバック男爵家に向かった。
「お待ちしておりました。ベルナル王太子にコルクス王子」
上級貴族の訪問にコバック家は慌てた。いくら3日前に訪問を打診されていたとしても、まさか別の国で暮らしている自分の所には王家との関わりはないと思っていた。アリアナの婚約の話は聞いていたが親戚関係があるとはいえ、嫁いだ姉の家の問題だ。コバック家はあまり関係ないように思われた。
王都にあるコバック家の住まいは貴族街の中心部にあった。ずいぶんと景気がいいようだ。
「急な訪問すまないな。コバック男爵」
「とんでもございません。どうぞごゆるりと」
「ああ、ありがとう。香りのいい紅茶だ。落ち着くよ」
ベルナルは普段見せない王族の威厳を見せていた。
「ありがとうございます。私も紅茶が好き過ぎて、稼業にまでしてしまったくらいなのです」
「最近出回っている茶葉は君の家で取り扱っているからなのか、なるほど」
「ええ、近くの街のユグンでは気候があっているらしくいい茶葉が取れるのです。最初は輸入していたんですがね。自分で茶葉を育ててみようと思ったのですよ。しかし中々大変でした。青いまま飲むのもいいのですがまた香りが…」
「ああ、わかった。申し訳ないが紅茶の話はまた今度にして貰えるだろうか」
「申し訳ございません。アリアナの件でしたか」
「そうだ、連絡が来てはいないだろうか」
シェーン・コバック男爵は少し顔が険しくなった。
「…アリアナとは数回子供の頃に会っていますが、最近ではもう何年も会っていません。モグリベルの王子と婚約をした話を聞いてみんな喜んでいましたよ。それがこんなことになるとは…」
コバック男爵は目を覆い涙を見せた。
「それについては…」
「連絡は姉からありましたよ。もしアリアナから連絡が来るかもしれないから、その時は助けてやってくれと…」
「…」
「姉はねぇ、アリアナをたいそう可愛がっていました。自由奔放で活発な子でした。口も達者でしたなぁ。3番目の娘でしたから、わりと自由に育てていた印象です。アリアナは家族のみんなから愛されていました。それこそ、姉妹からも…」
ベルナルとコルクスはコバック男爵の話を黙って聞いていた。
「だからこそ、地位が低い娘にも関わらず王子からも見染められ、上級貴族からも可愛がられていると思っていたのです」
「アリアナ嬢の件については大変申し訳ないことを…」
「まさか、王家でもアリアナを未だに探してくれているとは思っても見ませんでした。魔の森に置き去りにする事を命じた王子に王位継承権を剥奪し、追放して頂いたのはスカッとしましたね。でもアリアナは見つからない。義兄上も今回の件で憔悴しているとの事でした。義兄上達は最近ユグンに到着したらしいのです。私たちの稼業の手伝いをしたいと、平民になりましたからどんな事でもするからと言われました。春まで特にすることがないのでユグンに滞在して貰い稼業の勉強をして貰っています。姉の子供たちも優秀らしく魔法円を作成しながら生計を立てていると聞いています」
「そうですか」
「わたくしどもアリアナは生きていると信じたいと思っています。たまたま誰かが通りかかり魔獣を倒して自分の家に連れ帰り幸せに暮らしているのではないかという…ハハ、可笑しいですかな」
「いえ…実は…ひとりの兵士がアリアナ嬢に同情をしまして魔獣除けの結界を施していたのです」
「なんとっ!」
「ええ、ですから。もしかして魔の森を抜けだし街道で助けを求めたのではないかと…」
「なるほど、なるほど、まだ生きている可能性があるって事ですね。なるほど、確かにそれですとか生きているかもしれませんな」
「ええ、そうなのです。ですから…」
「ですが、なぜ、そうまでして王家がアリアナを探すのです?アリアナは美しい娘ではありますが今ではユリウス王子は追放され、第一王位継承者はベルナル様でしょう?ベルナル様はアリアナをどうするおつもりで探しているのですかな?」
あまり聞かれたくない事を聞かれてしまったベルナルはオブラートに話をする。
「陛下はアリアナ嬢を見つけ出し、私と婚姻させようと考えていると思います」
「ベルナル殿下がアリアナとですか?」
「そうですね」
「なんのためにそんな事を?」
「そうですよね。陛下はアリアナ嬢がたいそう気に入ったのではないですか」
自分もよく分からないという顔をする。
「…そうなのですか。しかしながら、アリアナからの連絡はありません。置き去りにされてから2ヶ月以上は経っていますよね。もう貴族との縁は懲り懲りだと思っているのかもしれません。アリアナが平民になり静かに過ごしたいと望むのであれば邪魔はしたくありません」
「しかし、会いたいのではないですか!」
コルクスが割って話をした。
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