AFTER DEAD「最後の帰路」

ハンドアイランド

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終わりのための旅

不可避な現実

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理解できない。
ただ確かなのは、何かが起きている。

俺は再び歩き出した。
他のやつらを確かめるために、左右を見渡しながら。
ビルの間、屋内、道端。

やつらはいる。だが、どれも同じ状態で動かない。

その光景に、慎重だった足取りが変わっていく。
忍び足から、気づけば早足になっている。
胸がざわつく。
もしかして。もしかするのでは、、、。
やつらの時代が終わったのか。

驚きと、抑えきれない歓喜が入り混じる。
確証はない。この油断は危険だ。
それでもこの状況で冷静になることはできなかった。

足を止める。
腰を下ろし、呼吸を整える。
まずは冷静になろう。
まだこの状況に確証はない。

汗に濡れた背を壁に預けながら、俺は深呼吸をした。
何が起きているんだ?
冷静に判断しなければ。

この場で答えは出ない。
なぜ、やつらは動かないのか。
だがこの世界で焦ることは禁物。
一旦、考えることをやめた。
まずは安全な住処で、落ち着いて整理するべきだ。
そうして俺は立ち上がり、住処に向かった。

住処に引き返しながら、本来の目的である資源を調達した。
念の為、いつも通り音を立てないように行動する。
今は資源調達と住処へ戻ることを最優先にしよう。

日差しが傾き始めた頃、ようやく住処にたどり着いた。
錆びた扉を開けると、ホコリが舞った。
わずかに開いた窓から差し込む光が、ホコリの舞いを際立たせる。
なんだか現実に引き戻された感覚だった。

いつもの椅子に向かう。
いつも通り、天井から垂れたロープを横切る。
あえて視線を向けない。


椅子に腰を下ろし、背もたれに寄りかかる。
無言で目を閉じ、大きく息を吸い込む。
まずは落ち着きたい。

椅子に座りながら、目を閉じる。
今日見た光景を思い出す。

終わったのか?この地獄が。
なぜ今?いきなりすぎる。

もし仮にこの地獄が終わったとして、俺はどうすればいい。
俺のこの先はどうなる?
やつらから生き延びること。それが唯一の目標だった。
その目標を失った俺に、この先どうしろと?

恐怖のなくなったこの世界に残ったところで、俺が生きる意味はあるのか。
もう何もない。
やつらに奪われたのだから。

ふと天井から垂れたロープに視線を移す。
いつもよりもはっきりと見える気がした。
リアルに死を想像してしまい、目を逸らす。


「今日はもう寝よう」
心の中でそう呟いた。

今日見たことは、ただの夢かもしれない。
明日になれば、いつものようにやつらが徘徊する地獄に戻っているかもしれない。
それも悪くないと思ってしまった。
明日が来るのが怖い。
俺はどうすればいいのだ。

そんな考えを抱きながら、俺は目を閉じた。
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