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第六章 辺境の島に国を作る
60.王様、ついに国が崩壊する? ※王様視点
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「おい、糞野郎! メアリーまでどこに追放したんだ!」
「そうですよ! 見損ないましたわ!」
ワシはなぜ子ども達に責められているのだろうか。旅に出ろと言ったのはアドルだが、末っ子のメアリーには何もしていない。
むしろ、最近まで一番気にしていた娘だ。あの子は精神的にまだまだ未熟だ。アドルがいなくなってからすぐにおかしくなってしまった。
それに気づかなかったワシが一番未熟だったかもしれないが……。
そんなメアリーをワシが追放するはずがない。
「それでメアリーにも探知魔法は使っているんですよね?」
「あっ……」
流石にあの精神状態でメアリーがいなくなるとは思ってもいなかった。そもそも、あの子は学園に通っていると思っていたぐらいだ。
いなくなったと聞いてワシも驚いた。
「チッ! 本当に使えないな」
一番の味方だったアーサーまで、ワシのことを虫ケラを見るような目になってしまった。
あの時の幸せな日々はなんだったのか。
――ガチャ
「家族での談笑中に失礼します!」
「おおお、宰相か!」
部屋に入ってきたのは、いつもワシにアドルの話を聞く宰相だった。
彼にはこれが談笑に見えるのだろうか。ワシには地獄絵図にしか見えないぞ。
レオンはあの頃のキラキラさは失い、今は獰猛な獣だ。
マリアはヒステリックになった小姑のようにワシを責め立てる。
あのアーサーですらワシを人間だと思っていない。
「それは王様がアドル様を旅に無理やり行かせたからじゃないですか? 私の推しを奪って、のうのうと未だに王様をやっているその脳は蛆虫でも湧いているんじゃないですか?」
ああ、こやつもアドルが大好きなファンクラブに入っていた。
何も言ってないのに、すぐに気持ちを読み取るのは宰相として立派な才能だ。
「それで宰相がこんなところでどうしたんですか?」
「ふふふ、ついに私達ファンクラブが突き止めたんですよ!」
「えっ、まさか!?」
「ええ、尊いアドル様がいると思われる居場所――」
まさか宰相が先にアドルを見つけるとは思いもしなかった。それにしてもなぜファンクラブが先にアドルを見つけられたのだろうか。
「おい、早く場所を吐け!」
ちょいちょい、次期王子が宰相の胸元を掴んで何をやっているんだ。レオンは本当に獣になってしまったのか。
「ははは、流石に簡単に吐くわけにはいかないな。これでどうだ?」
宰相は両手を広げて目の前に突き出した。指が10本ってことは、大白金貨10枚ってことだろうか。
そんなに金があったら一生働かなくても暮らしていける。
宰相はそこまでしてアドルを応援したいのだろうか。
「アドル様の生肖像画10枚だ!」
ん?
あれれ?
ついにワシの耳がおかしくなったのか。
肖像画って宰相の胸ポケットに入っているやつだよな。
いつも仕事中に胸ポケットをチラチラと見ていると思っていたが、そこには魔道具で作ったアドルの肖像画が入っている。
ワシより彼のほうがアドルの父親に相応しいだろう。
「くっ……せめてアドルの寝顔1枚と学園時代の制服姿一枚で勘弁してくれないだろうか」
あれ?
アーサーがなぜか交渉を始めたぞ。そうか、たしかあの肖像画を作れるのは、魔道具を作ったアーサーだけのはず。
魔石を大量に使うため、不良品だと言われたあの魔道具を未だに使っているのだろう。
「それだけでは情報を渡せない。私はずっとメアリー様に探知魔法をつけていたからな」
宰相はメアリーに探知魔法をかけていたらしい。最近全く仕事をしなかったのはそのせいか。
探知魔法でメアリーがずっと同じ場所に止まっているため、そこにアドルがいるって判断したようだ。
「なら、アドルの上目遣い――」
「それで手を打とう!」
熱く手を合わせているアーサーと宰相に、若干ワシは引いてしまった。
ああ、この国はいつからおかしくなってしまったのだろうか。
「それでアドルはどこにいるんだ?」
宰相は地図を取り出して、机に大きく広げた。
おいおい、地図の下には大事な他国との資料が置いてあるぞ。
仕事の資料よりアドルの居場所を教えるほうが重要なのか?
「ああ、アドル様はここにいる」
あれ?
宰相も頭がおかしくなってしまったのだろうか。
宰相は海の中を指差していた。
───────────────────
【あとがき】
ここで建国編終わりです!
えっ? 国を使ったの?
ってなったと思いますが一応村は作りました笑
次は家庭訪問編になります!
ぜひ、頭を空っぽにして読んで頂けると嬉しいです笑
HOTランキング一位も短い時間でしたが、嬉しかったです!
これからも応援よろしくお願いします(*´꒳`*)
「そうですよ! 見損ないましたわ!」
ワシはなぜ子ども達に責められているのだろうか。旅に出ろと言ったのはアドルだが、末っ子のメアリーには何もしていない。
むしろ、最近まで一番気にしていた娘だ。あの子は精神的にまだまだ未熟だ。アドルがいなくなってからすぐにおかしくなってしまった。
それに気づかなかったワシが一番未熟だったかもしれないが……。
そんなメアリーをワシが追放するはずがない。
「それでメアリーにも探知魔法は使っているんですよね?」
「あっ……」
流石にあの精神状態でメアリーがいなくなるとは思ってもいなかった。そもそも、あの子は学園に通っていると思っていたぐらいだ。
いなくなったと聞いてワシも驚いた。
「チッ! 本当に使えないな」
一番の味方だったアーサーまで、ワシのことを虫ケラを見るような目になってしまった。
あの時の幸せな日々はなんだったのか。
――ガチャ
「家族での談笑中に失礼します!」
「おおお、宰相か!」
部屋に入ってきたのは、いつもワシにアドルの話を聞く宰相だった。
彼にはこれが談笑に見えるのだろうか。ワシには地獄絵図にしか見えないぞ。
レオンはあの頃のキラキラさは失い、今は獰猛な獣だ。
マリアはヒステリックになった小姑のようにワシを責め立てる。
あのアーサーですらワシを人間だと思っていない。
「それは王様がアドル様を旅に無理やり行かせたからじゃないですか? 私の推しを奪って、のうのうと未だに王様をやっているその脳は蛆虫でも湧いているんじゃないですか?」
ああ、こやつもアドルが大好きなファンクラブに入っていた。
何も言ってないのに、すぐに気持ちを読み取るのは宰相として立派な才能だ。
「それで宰相がこんなところでどうしたんですか?」
「ふふふ、ついに私達ファンクラブが突き止めたんですよ!」
「えっ、まさか!?」
「ええ、尊いアドル様がいると思われる居場所――」
まさか宰相が先にアドルを見つけるとは思いもしなかった。それにしてもなぜファンクラブが先にアドルを見つけられたのだろうか。
「おい、早く場所を吐け!」
ちょいちょい、次期王子が宰相の胸元を掴んで何をやっているんだ。レオンは本当に獣になってしまったのか。
「ははは、流石に簡単に吐くわけにはいかないな。これでどうだ?」
宰相は両手を広げて目の前に突き出した。指が10本ってことは、大白金貨10枚ってことだろうか。
そんなに金があったら一生働かなくても暮らしていける。
宰相はそこまでしてアドルを応援したいのだろうか。
「アドル様の生肖像画10枚だ!」
ん?
あれれ?
ついにワシの耳がおかしくなったのか。
肖像画って宰相の胸ポケットに入っているやつだよな。
いつも仕事中に胸ポケットをチラチラと見ていると思っていたが、そこには魔道具で作ったアドルの肖像画が入っている。
ワシより彼のほうがアドルの父親に相応しいだろう。
「くっ……せめてアドルの寝顔1枚と学園時代の制服姿一枚で勘弁してくれないだろうか」
あれ?
アーサーがなぜか交渉を始めたぞ。そうか、たしかあの肖像画を作れるのは、魔道具を作ったアーサーだけのはず。
魔石を大量に使うため、不良品だと言われたあの魔道具を未だに使っているのだろう。
「それだけでは情報を渡せない。私はずっとメアリー様に探知魔法をつけていたからな」
宰相はメアリーに探知魔法をかけていたらしい。最近全く仕事をしなかったのはそのせいか。
探知魔法でメアリーがずっと同じ場所に止まっているため、そこにアドルがいるって判断したようだ。
「なら、アドルの上目遣い――」
「それで手を打とう!」
熱く手を合わせているアーサーと宰相に、若干ワシは引いてしまった。
ああ、この国はいつからおかしくなってしまったのだろうか。
「それでアドルはどこにいるんだ?」
宰相は地図を取り出して、机に大きく広げた。
おいおい、地図の下には大事な他国との資料が置いてあるぞ。
仕事の資料よりアドルの居場所を教えるほうが重要なのか?
「ああ、アドル様はここにいる」
あれ?
宰相も頭がおかしくなってしまったのだろうか。
宰相は海の中を指差していた。
───────────────────
【あとがき】
ここで建国編終わりです!
えっ? 国を使ったの?
ってなったと思いますが一応村は作りました笑
次は家庭訪問編になります!
ぜひ、頭を空っぽにして読んで頂けると嬉しいです笑
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これからも応援よろしくお願いします(*´꒳`*)
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