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第一章 外れスキル

196.観戦 ※ガレイン視点

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 私は訓練場での戦いを遠目である人と見ていた。

「ハワード様どうでしたか?」

「様付けはやめてくれ。思ったよりもすごいやつらだな」

 模擬戦を見ていたのは魔法士団だけではなかった。私はベズギット魔法国の王位継承権第一位のハワードと見ていた。

「ケントとラルフですからね」

「外れスキルを二人ともうまく理解して使えているな。どっちがスキルを理解しているんだ?」

「スキルは基本的にラルフが確認していたと思います。ただ外れスキルでも発動方法やどのように使うか知っているのはケントですね」

 ラルフのスキル【放射線技師】でスキルを把握し、ケントの知識でスキルの使い方を教えている。私ももちろんその一人だ。

 私も二人の戦いを見てまた胸を熱くなるとともにどこか置いてかれているような気がしていた。

 私も最近まであの二人とそんなに変わらない生活をしているつもりだった。

 もう少し王城から出る時間を作れば私自身成長できる時間を確保出来るのだろう。ただ、王族としての教育もあるから仕方ない。

「それにしても急に王城に来てどうされたんですか?」

「あー、ちょっと王様に話があってな」

「父上にですか?」

「そうだ。ここ最近近隣の魔物の異常は聞いているか?」

 私はこの間ケントに聞いたオークの群れのことを思い出した。

「魔物の群れが増えてきてるんですか?」

「ああ、そうだ。その魔物達に共通してることがあってな……。その話を直接聞きにきたんだ」

 ハワードは強制進化の首輪のことを言っているのであろう。

「それなら冒険者ギルドで聞けませんか? ハワード様も確か冒険者ですよね?」

 ハワードベズギット魔法国で有名な冒険者だ。そもそも王位継承第一位の人物が冒険者を現役でやっててもいいのだろうか。

「冒険者は基本的に重大なことじゃない限り、他国の冒険者ギルドに情報を開示するように命令することはできないからな」

 ハワードはベズギット魔法国所属の冒険者として主に活動している。そのためベズギット魔法国の王族でも、自身の国内であれば情報を聞き出すことができるが他国になると難しいようだ。

「そうなんですね。私も先日冒険者になったんです」

 私は自身のステータスを見せるとハワードは笑っていた。

「ははは、まだまだ新米冒険者だな! 訓練場まで付き合ってくれて助かった。じゃあ、俺は王様と会ってくるよ」

 ハワードは手を振りながら訓練場から離れて行った。

「確かあいつも外れスキルだったよな。これからが楽しくなりそうだ」

 ハワードは一人笑いながら、クレイウェン王国現国王が待っている部屋に向かっていった。
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