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第一章 外れスキル
205.横暴なやつら
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俺達は西にある待機場所に向かって馬車に乗っていた。その馬車をマルクスとゴードン達が護衛をしている。
今回王都から出て少し先に進んだところで俺達は待機する予定だ。
「西に行くってことは押し寄せてくる魔物って虫系なんですか?」
「ああ、ギルドマスターが言うにはそうらしいぞ」
「何となくビー助も落ち着いていないですしね」
ハニービーのビー助はソワソワとしながら飛んでいた。
ハニービーが生息する森はトラッセン街付近のため、今回は何かしらの影響が出ていると感じていた。
地震のような馬車の揺れよりも強い揺れを感じた。
「きゃー!」
一緒に付いてきていた子ども達も大きく叫んでいた。
俺達が乗っていた馬車が大きく傾いているのだ。
咄嗟に俺は鞄に隠していたキンポヨを外に出すと大きく膨れ上がった。
「うぉ、魔物が出たぞ!」
急に現れたスライムにゴードン達は向きを変え杖を構えた。
「あっ、これホットパックとジェルパックの正体なので大丈夫です」
「えっ、これあの気持ちやつの……」
異世界病院に通っているゴードンはキンポヨの分離体を知っている。
まさかスライムだとは思ってもいなかっただろう。実際キンポヨの分離体には驚かさないように動くなといつも伝えているからな。
俺が声をかけるとゴードンは固まっていた。キンポヨにそのまま馬車を起こしてもらうと、すぐにマルクスから声がかかった。
「全員大丈夫か?」
俺は怪我をした人がいないか確認すると全員頭を横に振っていた。
運良く傷ついたものはいなかった。
「大丈夫そうです! 何かあったんですか?」
マルクスは親指で自身の後ろを指差していた。
ケントが確認するとそこには煌びやかな馬車が走っていく後ろ姿があった。
煌びやかな馬車はマルクス達の間を勢いよく通り過ぎ、俺達の馬車を引いている馬が驚いて馬車が傾いたのだ。
「あいつらは聖教ギルドの馬車だ」
ここに来てまで邪魔するやつなのか……。
「聖教ギルドは回復系スキルをほぼ全て抱え込んでいるからな」
基本的に回復系スキル持ちは聖教ギルドに所属している。
トライン街のアスクレも以前聖教ギルドに所属していた。平民に必要な【薬師】のスキル持ちは経験を積んだら商業ギルドに移籍して商売するものも多い。
「それにしても横暴だな。冒険者や平民相手だとあんな対応をするのか」
基本的に冒険者に所属しているということは平民だと認識されている。ゴードンの話では聖教ギルドは貴族向けで治療する相手を選んでいるらしい。
「私も含めて今回異世界病院に所属している人達は聖教ギルドに気をつけた方がいいね」
あのことがあってから関わることがなかったが、今回直接関わる可能性が高い。ガレインの言う通り気をつけて損はないだろう。
「今回は聖教ギルドと別の救護場所になっているから大丈夫だなはずだ」
冒険者が担当する西側にも、聖教ギルドから派遣はされているが、基本的に大怪我の時にしか出番がないようにカタリーナは配慮している。
「じゃあ、別に気にしなくても大丈夫だね」
「ああ、お前達は気にせず自分のやることだけやって貰えばいいからな」
今回異次元医療鞄の中にたくさんの食べ物と生活用品が入れられている。
俺は治療院というよりは救護の仕事より運搬の要員にもなっている。
無駄にポイントの消費をすることになったけどな……。
「じゃあ、出発するから気を付けろよ」
その後マルクスとゴードン達は持ち場に戻った。
再出発して一時間ぐらいで先に出発していた冒険者達が準備している待機場所が見えてきた。
今回王都から出て少し先に進んだところで俺達は待機する予定だ。
「西に行くってことは押し寄せてくる魔物って虫系なんですか?」
「ああ、ギルドマスターが言うにはそうらしいぞ」
「何となくビー助も落ち着いていないですしね」
ハニービーのビー助はソワソワとしながら飛んでいた。
ハニービーが生息する森はトラッセン街付近のため、今回は何かしらの影響が出ていると感じていた。
地震のような馬車の揺れよりも強い揺れを感じた。
「きゃー!」
一緒に付いてきていた子ども達も大きく叫んでいた。
俺達が乗っていた馬車が大きく傾いているのだ。
咄嗟に俺は鞄に隠していたキンポヨを外に出すと大きく膨れ上がった。
「うぉ、魔物が出たぞ!」
急に現れたスライムにゴードン達は向きを変え杖を構えた。
「あっ、これホットパックとジェルパックの正体なので大丈夫です」
「えっ、これあの気持ちやつの……」
異世界病院に通っているゴードンはキンポヨの分離体を知っている。
まさかスライムだとは思ってもいなかっただろう。実際キンポヨの分離体には驚かさないように動くなといつも伝えているからな。
俺が声をかけるとゴードンは固まっていた。キンポヨにそのまま馬車を起こしてもらうと、すぐにマルクスから声がかかった。
「全員大丈夫か?」
俺は怪我をした人がいないか確認すると全員頭を横に振っていた。
運良く傷ついたものはいなかった。
「大丈夫そうです! 何かあったんですか?」
マルクスは親指で自身の後ろを指差していた。
ケントが確認するとそこには煌びやかな馬車が走っていく後ろ姿があった。
煌びやかな馬車はマルクス達の間を勢いよく通り過ぎ、俺達の馬車を引いている馬が驚いて馬車が傾いたのだ。
「あいつらは聖教ギルドの馬車だ」
ここに来てまで邪魔するやつなのか……。
「聖教ギルドは回復系スキルをほぼ全て抱え込んでいるからな」
基本的に回復系スキル持ちは聖教ギルドに所属している。
トライン街のアスクレも以前聖教ギルドに所属していた。平民に必要な【薬師】のスキル持ちは経験を積んだら商業ギルドに移籍して商売するものも多い。
「それにしても横暴だな。冒険者や平民相手だとあんな対応をするのか」
基本的に冒険者に所属しているということは平民だと認識されている。ゴードンの話では聖教ギルドは貴族向けで治療する相手を選んでいるらしい。
「私も含めて今回異世界病院に所属している人達は聖教ギルドに気をつけた方がいいね」
あのことがあってから関わることがなかったが、今回直接関わる可能性が高い。ガレインの言う通り気をつけて損はないだろう。
「今回は聖教ギルドと別の救護場所になっているから大丈夫だなはずだ」
冒険者が担当する西側にも、聖教ギルドから派遣はされているが、基本的に大怪我の時にしか出番がないようにカタリーナは配慮している。
「じゃあ、別に気にしなくても大丈夫だね」
「ああ、お前達は気にせず自分のやることだけやって貰えばいいからな」
今回異次元医療鞄の中にたくさんの食べ物と生活用品が入れられている。
俺は治療院というよりは救護の仕事より運搬の要員にもなっている。
無駄にポイントの消費をすることになったけどな……。
「じゃあ、出発するから気を付けろよ」
その後マルクスとゴードン達は持ち場に戻った。
再出発して一時間ぐらいで先に出発していた冒険者達が準備している待機場所が見えてきた。
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