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第一章 外れスキル

218.魔力反応

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 俺の言葉にマルクスをはじめ冒険者達は驚いていた。

「おい、ケントそれはどういうことだ」

「今王都の方に強制進化の首輪が一つ、二つ、いや数がわからないほど集まっているんです」

「なんでそんなことがわかるんだ?」

「実はここに来る前にいくつか王都の中で魔力を感知したんですが、その時よりも遥かに強くなっているんです」

 俺が今回魔力を感知できたのは単純に以前よりも比べ物にならないぐらい魔力が強くなっているからだ。

 現に俺より魔力を感知できるコロポはポケットの中であたふたとしている。

 このままでは王都に向かって全方向に魔物を呼び寄せてしまう可能性が高い。

 現に今回の魔物の進行も一回目に魔力反応があった時に王都に向かっていた可能性があるのだ。

「カタリーナさんにもう一度連絡することは可能ですか?」

 俺はギルドのスタッフに確認すると急いで魔道具を持ってきた。

「今ギルドマスターに接続しています」

――ドゴーン!

 しばらく待つと向こうから爆音が聞こえてきた。

「ああ、待たせたのじゃ」

「カタリーナさん大丈夫ですか?」

「ああ、ケントか! 魔物達が突然凶暴になってどこかへ向かおうとしているのを止めておったのじゃ」

 カタリーナからの話からしてきっと魔物達は王都に向かっているのだろう。

「今王都の方から強い魔力を感知したため連絡しました。多分強制進化の首輪が王都内でいくつか魔力を蓄えた状態で存在しています」

「なんじゃと? こっちからは全く魔力を感じていないのじゃが……」

 大精霊でもあるカタリーナがいくら離れていても王都からの魔力を感じないはずはない。

「それで今から俺は王都にある首輪を回収してこようと思いますが怪我人はいますか?」

「今は大丈夫だがこれからどうなるかはわからないのじゃ。ケントは王都に行っても大丈夫なのか?」

 ここで一番の俺達の仕事は怪我人を治療することだ。

 現に聖教ギルドからの手助けは期待できないため俺達でどうにかするしかない。

 ただ、同時に王都にある強制進化の首輪を回収しないといけない。

 カタリーナは話しながらも戦闘しているのか時折呪文を唱える声が聞こえきた。

 今も向こうでは戦闘が繰り広げられているため、いつ怪我人がきてもおかしくない状況だ。

「さっきこっちに戻ってきた人達はみんな魔力不安定症になっていたので、なるべく怪我をしないようにしてください」

「わかったのじゃ」

「こっちはラルフとガレインがいたらどうにか治療はできるので怪我をした人達はすぐに戻ってくるように伝えてください。では、ご無事を祈ります」

 そう言って俺は魔道具の接続を切った。ずっと話していては邪魔になってしまうからな。

「それでケントどうするんだ?」

「今から俺とマルクスさんで王都に戻って首輪の回収をしてきます」

「オラ達はどうすればいい?」

「ラルフとガレインはここで怪我人の治療をしていてください。あとはゴードンさん達と冒険者の方々は異世界病院のスタッフの護衛をお願いします」

 すでに魔力不安定症が改善された冒険者達は俺達の話を聞いていて準備をしていた。

「ああ、俺達がガレイン様とラルフを守るから任せろ!」

 さすが先輩冒険者達だ。

「マルクスさんとゴードンさんは何か意見はありますか?」

「基本的に問題はないが王都まで戻る時間はあまりないぞ。あれなら俺なら馬に乗れるからケントと王都に戻るが――」

 たしかに今すぐ出発しないと間に合わないレベルだ。ゴードンが乗馬出来るのなら馬車で行くよりは早く王都に着くことができる。

「馬なら俺が乗れるから大丈夫だ」

「えっ? マルクスさんが?」

「ああ、これでもAランク冒険者だからそれぐらいは余裕だ」

 まさかマルクスが乗馬出来るとは思いもしなかった。Aランク冒険者に乗馬が関係するのかはわからないがマルクスが乗れるなら問題ないだろう。

「では、さっきケントが話した作戦で問題ないです。殿下達は我々魔法士団が命をかけてでもお守りします」

 ゴードン達は胸に手を当てて頭を下げた。

「ああ、子ども達も頼む! ケント行くぞ!」

「はい!」

 俺はマルクスと共に王都に戻ることになった。
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