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第一章 外れスキル
265.相澤健斗という存在
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俺は途方に暮れながら王都の中を歩いていた。ちょうど魔物がいなくなったタイミングなのか、周りの人達も休憩をしていた。
今まで見えていた景色もどこか色が薄くなり辺りがボヤけている気がした。
「これからどうするべきなんだろうか」
俺は建物を背にゆっくりと座った。どこか歩くのも疲れてきたのだ。
「ラルフに偽物扱いされたか……」
スキルが発動できなかった時点でどこか異変は感じていた。
怖くて開かなかったステータスを俺は開くことにした。
「ステータスオープン」
俺の声が静かに響くと同時にステータスが表示された。
――――――――――――――――――――
《ステータス》
[名前] ケント
[種族] 人間/男
[能力値] 力E/C 防御E/C 魔力E.A/S.S 速度E/C
[固有スキル] 理学療法
[職業]Eランク冒険者
――――――――――――――――――――
魔力の表示が以前と異なって、"E"と表示されているのならやはり何かが変わったのだろう。
――――――――――――――――――――
《スキル》
固有スキル【理学療法】
医療ポイント:576
Lv.1 慈愛の心、従順の心、支援の心
Lv.2 異次元医療鞄
Lv.3 水治療法
Lv.4 温熱療法
Lv.5 ????
――――――――――――――――――――
「ステータスからも表記が変わっているのか……」
そしてスキルツリーに関しては表記は変わらないが、その状態で色が薄くなり、文字がなんとなく見える程度だった。
俺はその後もステータスをスクロールをするが、スキルツリーの説明でも同様に色が薄くなっていた。
「理学療法士としても認めてもらえないってことか」
その中である部分が無くなっていることに気づいた。
――回復ポイント
俺が治療して治した人数が一目でわかるポイントだ。
俺にしかポイントは表示されず、ラルフやガレインには常に"0"と増えない項目だ。
スキルツリーの最終ページを見ていると、右へ矢印が追加されていた。
「あれ……こんなところに矢印あったか?」
俺はそのまま最終ページを右へスワイプをすると新しいページが出現した。
――――――――――――――――――――
《スキル》
固有スキル【魔力療法】
回復ポイント:87
Lv.1 魔力の神
Lv.2 ????
Lv.3 ????
Lv.4 ????
Lv.5 ????
――――――――――――――――――――
「やっぱりそういうことか……」
グリッドや防御魔法が魔素になったタイミングで、別の俺がいることはわかっていたが今ここで核心に変わった。
「今までの俺はケトだったということか」
今までやっていた治療行為は俺の力ではなく、ケトのスキル【理学療法】を使っていたということだ。
知識は俺自身のものだったが、全てはケトの能力だった。
だからラルフは俺のことを偽物と言ったのだろう。
魔力の器が二つあると以前から言っていたのはケトとケントのスキルがあったからそう見えていたのだろう。
「ははは、そもそも俺のスキル自体が大外れスキルだったのか」
俺のスキル【魔力療法】は回復ポイントを消費して発動するものだった。
回復ポイントを手に入れるということは、治療をするのが前提になるということだ。
今回発動したのは強制進化の首輪がケトの魔力を吸収して、異質だった魔力が俺の魔力の器に馴染んだことで発動したのだろう。
ケトがいたからこそ発動でき、俺しか発動できない仕組みになっていた大外れスキル。
ケトとケントは同一人物。
俺がケトの精神に引っ張られないようになったわけではなく、俺が無理やり切り離していた。
そんな俺をケトが突き放したのだ。
俺がケトの力を使ってあげたわけではなく、俺がケトに助けられていたのに……。
「ふふふ、なにが大外れなのか?」
「えっ?」
俺が振り返るとそこにはあの女が浮いていた。
「それは私に会ったことが大外れなのよ! やっと見つけたわ」
あの忌々しい赤いドレスを着たアスクリス公爵家夫人だった。
今まで見えていた景色もどこか色が薄くなり辺りがボヤけている気がした。
「これからどうするべきなんだろうか」
俺は建物を背にゆっくりと座った。どこか歩くのも疲れてきたのだ。
「ラルフに偽物扱いされたか……」
スキルが発動できなかった時点でどこか異変は感じていた。
怖くて開かなかったステータスを俺は開くことにした。
「ステータスオープン」
俺の声が静かに響くと同時にステータスが表示された。
――――――――――――――――――――
《ステータス》
[名前] ケント
[種族] 人間/男
[能力値] 力E/C 防御E/C 魔力E.A/S.S 速度E/C
[固有スキル] 理学療法
[職業]Eランク冒険者
――――――――――――――――――――
魔力の表示が以前と異なって、"E"と表示されているのならやはり何かが変わったのだろう。
――――――――――――――――――――
《スキル》
固有スキル【理学療法】
医療ポイント:576
Lv.1 慈愛の心、従順の心、支援の心
Lv.2 異次元医療鞄
Lv.3 水治療法
Lv.4 温熱療法
Lv.5 ????
――――――――――――――――――――
「ステータスからも表記が変わっているのか……」
そしてスキルツリーに関しては表記は変わらないが、その状態で色が薄くなり、文字がなんとなく見える程度だった。
俺はその後もステータスをスクロールをするが、スキルツリーの説明でも同様に色が薄くなっていた。
「理学療法士としても認めてもらえないってことか」
その中である部分が無くなっていることに気づいた。
――回復ポイント
俺が治療して治した人数が一目でわかるポイントだ。
俺にしかポイントは表示されず、ラルフやガレインには常に"0"と増えない項目だ。
スキルツリーの最終ページを見ていると、右へ矢印が追加されていた。
「あれ……こんなところに矢印あったか?」
俺はそのまま最終ページを右へスワイプをすると新しいページが出現した。
――――――――――――――――――――
《スキル》
固有スキル【魔力療法】
回復ポイント:87
Lv.1 魔力の神
Lv.2 ????
Lv.3 ????
Lv.4 ????
Lv.5 ????
――――――――――――――――――――
「やっぱりそういうことか……」
グリッドや防御魔法が魔素になったタイミングで、別の俺がいることはわかっていたが今ここで核心に変わった。
「今までの俺はケトだったということか」
今までやっていた治療行為は俺の力ではなく、ケトのスキル【理学療法】を使っていたということだ。
知識は俺自身のものだったが、全てはケトの能力だった。
だからラルフは俺のことを偽物と言ったのだろう。
魔力の器が二つあると以前から言っていたのはケトとケントのスキルがあったからそう見えていたのだろう。
「ははは、そもそも俺のスキル自体が大外れスキルだったのか」
俺のスキル【魔力療法】は回復ポイントを消費して発動するものだった。
回復ポイントを手に入れるということは、治療をするのが前提になるということだ。
今回発動したのは強制進化の首輪がケトの魔力を吸収して、異質だった魔力が俺の魔力の器に馴染んだことで発動したのだろう。
ケトがいたからこそ発動でき、俺しか発動できない仕組みになっていた大外れスキル。
ケトとケントは同一人物。
俺がケトの精神に引っ張られないようになったわけではなく、俺が無理やり切り離していた。
そんな俺をケトが突き放したのだ。
俺がケトの力を使ってあげたわけではなく、俺がケトに助けられていたのに……。
「ふふふ、なにが大外れなのか?」
「えっ?」
俺が振り返るとそこにはあの女が浮いていた。
「それは私に会ったことが大外れなのよ! やっと見つけたわ」
あの忌々しい赤いドレスを着たアスクリス公爵家夫人だった。
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