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第一章 外れスキル
270.俺達家族
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「ははは、そんなに死にたいのかしら? あなたがいなければマーベラスも力を取り戻していなかったわ。それには感謝してあげるわ」
女は高笑いしながらこっちを見ていた。
言葉とは裏腹に魔法陣の展開は続いている。
「おい、ケント戻れ――」
「それに以上魔力を使うとラルフが……」
ラルフも限界に来ているのだろう。背後から何かが倒れる音が聞こえた。
なんとかグリッドを発動するのに精一杯のようだ。
俺の新しいスキルはなんだろうか。
なぜグリッドや防御魔法を消すことができたのか。
その答えはスキルツリーに書いてあった。
――――――――――――――――――――
スキルツリー『Lv.1 魔力の神』
魔力制御に必要な心得。自身の魔力量に応じて魔力のコントロール、制御が可能となる。その対象物や対象者に触れることで使用可能となる。
Lv.1 魔力の神→ ????
――――――――――――――――――――
俺がスキルを確認した時には見えていた。なぜか俺だけが見えるステータスの詳細。
それがこんなにもありがたいと思った日は初めて転生した時以来だろう。
魔力のコントロールや制御が可能になったからこそ、グリッドや防御魔法をコントロールや制御できたのだろう。
「きゃははは、死ねー!」
ジリジリと身が焦げるような熱さが少しずつ俺に近づいてきた。
「ここはわしの特等席じゃ」
いつの間にか俺の胸ポケットにはコロポが入っていた。
「どうしてきたんだ?」
「お主にはやっぱりわしがいないとダメなのじゃ」
「そうか」
コロポなりの何か理由があるのだろう。俺は手を突き出した。
「そのままスキルを使うのじゃ」
「ああ」
魔法との接触まで残りわずか。後ろではラルフとガレインの叫び声が聞こえる。
俺ならできるはずだ。
「スキルの発動じゃ!」
「いけー!」
「きゃははははは、これでマーベラスの心は私のものよ!」
――ドオオォォーン!
辺りには爆発音が響き、風圧で瓦礫は飛び散っている。
ただ俺の手は火属性魔法に触れたはずなのに手に痛みも熱さも感じなかった。
あれだけ無数の燃えているものに触れれば、マルクスのように腕がなくなるのは当たり前だと覚悟していた。
「あれ? なっ……なんだこれ?」
俺の手は何かの葉で包まれた。
「これがわしの新しいスキルなのじゃ!」
コロポのスキルで魔法が手に接触する瞬間、急に熱さを感じなくなった。
「わしのスキル"蕗の葉"じゃ」
「本当にコロポックルみたいだな」
コロポックルと言ったら蕗の葉の下にいる妖精だからな。
スキルを聞くと尚更小さいおっさんではなかったことを知らされる。
「前からコロポックルと言っておるではないか」
爆発による煙が風に流れると同時に蕗の葉は飛んでいった。
次第に魔法陣は消え、どうにか魔法を防ぎ切ることができたようだ。
「なっ……なんで生きているのよ! きさまあああああ!」
俺は急いでラルフの元へ駆け寄った。
「俺達は最強だからな!」
「さすがオラの家族だ」
打ち付ける拳同士が小さな音で響いた。
女は高笑いしながらこっちを見ていた。
言葉とは裏腹に魔法陣の展開は続いている。
「おい、ケント戻れ――」
「それに以上魔力を使うとラルフが……」
ラルフも限界に来ているのだろう。背後から何かが倒れる音が聞こえた。
なんとかグリッドを発動するのに精一杯のようだ。
俺の新しいスキルはなんだろうか。
なぜグリッドや防御魔法を消すことができたのか。
その答えはスキルツリーに書いてあった。
――――――――――――――――――――
スキルツリー『Lv.1 魔力の神』
魔力制御に必要な心得。自身の魔力量に応じて魔力のコントロール、制御が可能となる。その対象物や対象者に触れることで使用可能となる。
Lv.1 魔力の神→ ????
――――――――――――――――――――
俺がスキルを確認した時には見えていた。なぜか俺だけが見えるステータスの詳細。
それがこんなにもありがたいと思った日は初めて転生した時以来だろう。
魔力のコントロールや制御が可能になったからこそ、グリッドや防御魔法をコントロールや制御できたのだろう。
「きゃははは、死ねー!」
ジリジリと身が焦げるような熱さが少しずつ俺に近づいてきた。
「ここはわしの特等席じゃ」
いつの間にか俺の胸ポケットにはコロポが入っていた。
「どうしてきたんだ?」
「お主にはやっぱりわしがいないとダメなのじゃ」
「そうか」
コロポなりの何か理由があるのだろう。俺は手を突き出した。
「そのままスキルを使うのじゃ」
「ああ」
魔法との接触まで残りわずか。後ろではラルフとガレインの叫び声が聞こえる。
俺ならできるはずだ。
「スキルの発動じゃ!」
「いけー!」
「きゃははははは、これでマーベラスの心は私のものよ!」
――ドオオォォーン!
辺りには爆発音が響き、風圧で瓦礫は飛び散っている。
ただ俺の手は火属性魔法に触れたはずなのに手に痛みも熱さも感じなかった。
あれだけ無数の燃えているものに触れれば、マルクスのように腕がなくなるのは当たり前だと覚悟していた。
「あれ? なっ……なんだこれ?」
俺の手は何かの葉で包まれた。
「これがわしの新しいスキルなのじゃ!」
コロポのスキルで魔法が手に接触する瞬間、急に熱さを感じなくなった。
「わしのスキル"蕗の葉"じゃ」
「本当にコロポックルみたいだな」
コロポックルと言ったら蕗の葉の下にいる妖精だからな。
スキルを聞くと尚更小さいおっさんではなかったことを知らされる。
「前からコロポックルと言っておるではないか」
爆発による煙が風に流れると同時に蕗の葉は飛んでいった。
次第に魔法陣は消え、どうにか魔法を防ぎ切ることができたようだ。
「なっ……なんで生きているのよ! きさまあああああ!」
俺は急いでラルフの元へ駆け寄った。
「俺達は最強だからな!」
「さすがオラの家族だ」
打ち付ける拳同士が小さな音で響いた。
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