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第一章 幼少期編
第四十二話 守護者達の集い1 (三人称視点)
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一通りの説明を行い、メリー達を必死に止めた後、ユミリアは自分で食事を作って食べ、お昼寝タイムに入った。ここ数週間はメリーを治すために動き回っていたため、お昼寝タイムは久々なのだ。
「それでは、隣の部屋で少し話しませんか?」
「良いね。僕達もそうしようと思ってたところだよ」
「俺も話に加わりたいな」
「なら、ぼくっ、ユミリアの護衛っ」
ユミリアから小さな寝息が聞こえた辺りで、鋼を残してメリー達は隣の空き部屋へと移動する。その際、メリーは自身が持ってきた食事、だったはずのものを鋭く睨む。そして、ギリッと音がするほどに拳を握り、一つ息を吐くと、すぐに前を向いて、セイとローランを先導し始めた。
「まずは、ユミリアお嬢様を守っていただいたこと、心より感謝申し上げます」
隣の部屋に入った直後、メリーは深々と頭を下げる。
それは、自分が知らない間にユミリアへと食事とも呼べない代物を提供してしまったことへの悔恨と、そんなユミリアを救ってくれたことへの感謝が盛大に込められた言葉だった。
「べ、別に、僕は、そんな感謝されるようなこと、してないしっ」
「セイ、少しは素直に受け取っておけよ。んで、メリーさんは、そんなに気負うなよ。あれは仕方なかったんだからよ」
セイの肩を軽く叩き、次にメリーへと視線を向けたローランは、未だに頭を垂れるメリーへと声をかける。
「それでも、私は自分が許せませんっ。例え、目が見えずとも、あんなものをユミリアお嬢様の前に出してしまうなど、あってはならないのですっ」
血が滲むほどに握られた拳。そして、一向に頭を上げる様子のないメリーを前に、ローランはガシガシと頭を掻く。
「あー、なら、これから挽回すりゃあ良いんじゃねぇの? これから、ユミリア様を虐めた奴らに復讐して、ユミリア様が過ごしやすい環境を作って、罪滅ぼしすりゃあ良いだろ? メリーさんは、ユミリア様に許されたいわけじゃなさそうだしなぁ」
メリーは、許されたいわけではない。むしろ、許してほしくないとさえ思っている、という本心を看破してみせたローランは、そう諭してメリーに顔を上げるよう告げる。すると、メリーはようやく、その苦しそうな顔を上げた。
「まぁ、僕達としては、メリーが味方についてくれるのは大歓迎だよ。僕達は、どう頑張っても人間の常識ってものがないからね。ユミリアに悪意を持つ奴らの特定はできても、そこからどこまでやって良いのかの判断が難しかったんだ」
「妖精と狼と竜人だしな」
実にファンタジーな面々を仲間にしてきたユミリアは、これで、ようやく人間という手札を増やせたことになる。ウンウンとうなずくローランを呆然と見つめたメリーは、次第にその目に力を宿す。
「ならば、盛大に復讐しましょう。私は、復讐劇の指示をすればよろしいのですよね?」
「うん、よろしく」
「あぁ、頼むぞ」
ユミリアの敵は多い。何といっても、この屋敷のほとんどの人間がユミリアを嫌悪し、排除しようとしているのだから。
「除外するのは、いっつも紙がたくさんある部屋に籠ってるおっさんと、庭で作業をしてる親子くらいかなぁ?」
そんなセイの大雑把な説明に、メリーは心当たりがあるらしく、大きくうなずく。
「旦那様とガロン、メロンですか……では、奥様は、やはり……」
「あー、ユミリアの母親、な? あれはダメだ。ユミリアへの呪詛ばっかり呟いてるし、実際、ユミリアがあそこまでの魔力を持ってなきゃ、本当に呪われてるような状態だぞ?」
ユミリアの母親は、メリーの知る限り、ユミリアが産まれてから倒れ、一度も屋敷で姿を見ていない。どうやら、自室に籠っているらしいということだけは分かる状態ではあったものの、具体的に何をしていたのかを知らされて、メリーはさすがに絶句する。
「……分かりました。では、しっかりと作戦を練ることにいたしましょう。そう、しっかりと、ね?」
母親に関しては慎重に、それ以外は一纏めにして、メリーは復讐計画を立てていく。証拠は残さない。それをやってのけるだけの戦力が揃っているのだから、当然だ。
そうして、復讐計画がある程度形になったところで、鋼がユミリアの目覚めを報せてきたのだった。
「それでは、隣の部屋で少し話しませんか?」
「良いね。僕達もそうしようと思ってたところだよ」
「俺も話に加わりたいな」
「なら、ぼくっ、ユミリアの護衛っ」
ユミリアから小さな寝息が聞こえた辺りで、鋼を残してメリー達は隣の空き部屋へと移動する。その際、メリーは自身が持ってきた食事、だったはずのものを鋭く睨む。そして、ギリッと音がするほどに拳を握り、一つ息を吐くと、すぐに前を向いて、セイとローランを先導し始めた。
「まずは、ユミリアお嬢様を守っていただいたこと、心より感謝申し上げます」
隣の部屋に入った直後、メリーは深々と頭を下げる。
それは、自分が知らない間にユミリアへと食事とも呼べない代物を提供してしまったことへの悔恨と、そんなユミリアを救ってくれたことへの感謝が盛大に込められた言葉だった。
「べ、別に、僕は、そんな感謝されるようなこと、してないしっ」
「セイ、少しは素直に受け取っておけよ。んで、メリーさんは、そんなに気負うなよ。あれは仕方なかったんだからよ」
セイの肩を軽く叩き、次にメリーへと視線を向けたローランは、未だに頭を垂れるメリーへと声をかける。
「それでも、私は自分が許せませんっ。例え、目が見えずとも、あんなものをユミリアお嬢様の前に出してしまうなど、あってはならないのですっ」
血が滲むほどに握られた拳。そして、一向に頭を上げる様子のないメリーを前に、ローランはガシガシと頭を掻く。
「あー、なら、これから挽回すりゃあ良いんじゃねぇの? これから、ユミリア様を虐めた奴らに復讐して、ユミリア様が過ごしやすい環境を作って、罪滅ぼしすりゃあ良いだろ? メリーさんは、ユミリア様に許されたいわけじゃなさそうだしなぁ」
メリーは、許されたいわけではない。むしろ、許してほしくないとさえ思っている、という本心を看破してみせたローランは、そう諭してメリーに顔を上げるよう告げる。すると、メリーはようやく、その苦しそうな顔を上げた。
「まぁ、僕達としては、メリーが味方についてくれるのは大歓迎だよ。僕達は、どう頑張っても人間の常識ってものがないからね。ユミリアに悪意を持つ奴らの特定はできても、そこからどこまでやって良いのかの判断が難しかったんだ」
「妖精と狼と竜人だしな」
実にファンタジーな面々を仲間にしてきたユミリアは、これで、ようやく人間という手札を増やせたことになる。ウンウンとうなずくローランを呆然と見つめたメリーは、次第にその目に力を宿す。
「ならば、盛大に復讐しましょう。私は、復讐劇の指示をすればよろしいのですよね?」
「うん、よろしく」
「あぁ、頼むぞ」
ユミリアの敵は多い。何といっても、この屋敷のほとんどの人間がユミリアを嫌悪し、排除しようとしているのだから。
「除外するのは、いっつも紙がたくさんある部屋に籠ってるおっさんと、庭で作業をしてる親子くらいかなぁ?」
そんなセイの大雑把な説明に、メリーは心当たりがあるらしく、大きくうなずく。
「旦那様とガロン、メロンですか……では、奥様は、やはり……」
「あー、ユミリアの母親、な? あれはダメだ。ユミリアへの呪詛ばっかり呟いてるし、実際、ユミリアがあそこまでの魔力を持ってなきゃ、本当に呪われてるような状態だぞ?」
ユミリアの母親は、メリーの知る限り、ユミリアが産まれてから倒れ、一度も屋敷で姿を見ていない。どうやら、自室に籠っているらしいということだけは分かる状態ではあったものの、具体的に何をしていたのかを知らされて、メリーはさすがに絶句する。
「……分かりました。では、しっかりと作戦を練ることにいたしましょう。そう、しっかりと、ね?」
母親に関しては慎重に、それ以外は一纏めにして、メリーは復讐計画を立てていく。証拠は残さない。それをやってのけるだけの戦力が揃っているのだから、当然だ。
そうして、復讐計画がある程度形になったところで、鋼がユミリアの目覚めを報せてきたのだった。
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