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第二章 少女期 瘴気編
第二百七十五話 街中で(セイ視点)
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ユミリア達が帰ってくる少し前、僕達は、巨大な瘴気らしき魔力を感知して、すぐに、その場から離脱をしていた。無事だったのは、ユミリアの両親と、弟。それと、ローランとコウは普通に着いてきていた。残念ながら、ムトやメロン、ガロン、トニー達にまでは手が回らず、どうなったのかの確認もできない。何せ、その瘴気を察知した僕達は、隣国にまで逃げ込んでいたのだから。
「いったい、何だってんだ」
「分からないけど……ユミリア達が戻る前に、不味いことになったのは確かだよね」
僕達が今居るのは、ティアルーン国と呼ばれる国。黒を信奉する国で、リーリス国の王妃の故郷でもある。
そのため、ローランは目立つということで、その髪や瞳の色を魔法で赤に偽って、行動している。そして、ユミリアの家族に関しては、現在、宿に泊まってもらっているところだ。
「魔王とミルラス、はぐれた」
ついでに言うならば、コウの言葉通り、魔王とミルラスは、僕達の近くに居なかったため、完全にはぐれてしまっている。恐らくは、二人とも無事だろうとは思うものの、実際のところ、分からないというのが現状だった。
「まずは、情報を集めて、可能なら、ユミリアにも連絡を取らなきゃだよね」
ユミリアがいつ帰ってくるのかは分からない。しかし、そんなに遅くなるとも思えないため、今日明日で帰ってきたとしても不思議ではなかった。
「肝心の連絡用の魔導具は、全く繋がらないけどな?」
「ユミリア……」
ローランの言う通り、今は、なぜかユミリアと連絡が取れない。恐らくは、あの魔力が原因だろうと思うものの、一つの国を丸ごと覆う魔力の持ち主なんて、聞いたことがない。ただ、一つだけ分かるのは……。
「ユミリアをおかしくした元凶が仕掛けてきたんだろうね」
かつて、ユミリアを貫いた禍々しい瘴気。それと、今回の瘴気は、酷似していた。
「ユミリア様が敵わない力の持ち主……」
「ぐるるるっ、ユミリアの、敵っ」
街中でありながら、殺気を垂れ流すローランとコウ。僕は、慌ててそれを止めて、周囲を確認する。
(あー、不味い。何人か、当てられて倒れてるし)
運悪く、ローラン達の近くに居た人間が数人、気絶している様子が目に入る。もちろん、それを見て、騒ぎ出す輩も居るわけで……。
「な、何があったんだ!?」
「ちょっと、あそこの怪しい人達が何かしたんじゃない?」
「魔獣を街中で連れ歩くくらいだっ、あり得るぞっ!」
様々な憶測が、真実として伝わり、早く移動しなければ、騎士を呼ばれる可能性が高い。
「わ、悪い」
「くぅん」
その様子に、さすがに不味いと思ったのか、謝罪する二人。
「……次からは、気をつけてよね」
そんな言葉を告げた後、常人では消えたように見えるほどに早い歩行速度で、人気のない場所まで移動するのだった。
「いったい、何だってんだ」
「分からないけど……ユミリア達が戻る前に、不味いことになったのは確かだよね」
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そのため、ローランは目立つということで、その髪や瞳の色を魔法で赤に偽って、行動している。そして、ユミリアの家族に関しては、現在、宿に泊まってもらっているところだ。
「魔王とミルラス、はぐれた」
ついでに言うならば、コウの言葉通り、魔王とミルラスは、僕達の近くに居なかったため、完全にはぐれてしまっている。恐らくは、二人とも無事だろうとは思うものの、実際のところ、分からないというのが現状だった。
「まずは、情報を集めて、可能なら、ユミリアにも連絡を取らなきゃだよね」
ユミリアがいつ帰ってくるのかは分からない。しかし、そんなに遅くなるとも思えないため、今日明日で帰ってきたとしても不思議ではなかった。
「肝心の連絡用の魔導具は、全く繋がらないけどな?」
「ユミリア……」
ローランの言う通り、今は、なぜかユミリアと連絡が取れない。恐らくは、あの魔力が原因だろうと思うものの、一つの国を丸ごと覆う魔力の持ち主なんて、聞いたことがない。ただ、一つだけ分かるのは……。
「ユミリアをおかしくした元凶が仕掛けてきたんだろうね」
かつて、ユミリアを貫いた禍々しい瘴気。それと、今回の瘴気は、酷似していた。
「ユミリア様が敵わない力の持ち主……」
「ぐるるるっ、ユミリアの、敵っ」
街中でありながら、殺気を垂れ流すローランとコウ。僕は、慌ててそれを止めて、周囲を確認する。
(あー、不味い。何人か、当てられて倒れてるし)
運悪く、ローラン達の近くに居た人間が数人、気絶している様子が目に入る。もちろん、それを見て、騒ぎ出す輩も居るわけで……。
「な、何があったんだ!?」
「ちょっと、あそこの怪しい人達が何かしたんじゃない?」
「魔獣を街中で連れ歩くくらいだっ、あり得るぞっ!」
様々な憶測が、真実として伝わり、早く移動しなければ、騎士を呼ばれる可能性が高い。
「わ、悪い」
「くぅん」
その様子に、さすがに不味いと思ったのか、謝罪する二人。
「……次からは、気をつけてよね」
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