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第二章 少女期 瘴気編
第三百四話 竜神様救出作戦!5(ローラン視点)
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その後、本当に、竜神様は召喚された。その間に犠牲になったのは、人間の騎士だったり、年端もいかない子供だったりした。時には、竜人の子供や年寄りなども犠牲になって、その光景を見続けるのは、とても、とても、辛かった。
「う、ぐ……」
「あぁっ、とうとう……とうとうっ、竜神様をこの目でっ!!」
今、俺は竜神様の視点で、地に伏せっている。全身が怠く、重く、激痛が走るのは、恐らく、奴らが竜神様へ隷属魔法を行使しているせいだ。
「貴様、らっ……」
数多の犠牲の上で行われた召喚と隷属魔法。それに、竜神様は怒りもあらわに牙を剥こうとするものの、それは叶わない。なぜなら……。
「おぎゃあっ、ほぎゃあっ」
「ふふふっ、どうです? この赤子は、竜神様の愛し子なのでしょう?」
黒髪が僅かに見える、竜人の赤子。その赤子は、竜神様を非道な手段で召喚した奴らの一人に片手で抱かれていた。しかも、そいつの空いた片手には、ナイフが握られている。
「外道、がっ……」
「あぁ、我々は、あなた様にこの地を加護していただければ、何も文句はないのです。この地を加護して、その力を制限し、我らに危害を加えることも、姿を現すこともできず、この地から逃れることもできない。ここに書かれた条件を呑んでいただけるのであれば、我らは、この地に生まれた、あるいは、これから生まれるあなた様の愛し子を、守りましょう。衣食住を確保し、愛し子の要望がない限り、危険な外へ出さないこととしましょう」
『っ、これって、まさか……』
「ぐっ……」
「さぁ、どうしますか? 我らの要求を呑んでくだされば、この赤子は、恐ろしい思いをすることなく、幸せに暮らせますよ?」
竜神様が、俺を助けることができなかったと言った理由。竜神様は、古くからの約束だと言っていたが、これは、脅しでしかない。しかし、一時的であろうと、現在、隷属されて、力を発揮できない竜神様の焦る心は、とてもよく、伝わってきて、早くしなければ、愛し子が傷つくということを伝えられた竜神様は、とうとう、その要求にうなずいてしまう。
「が、あぁぁぁあっ!!」
『ぐあぁぁぁあっ!!』
発動した契約魔法。それによって、竜神様の本来の力は制限され、動くことすらままならなくなる。その感覚を、そのまま受けた俺自身も、今は、動ける気がしない。
「っ、消えた?」
「狼狽えるな。契約の内容を確認すれば、竜神様は姿を見えなくしているだけというのは分かるだろう? これで、我らは、加護を得たのだ。これで、人間どもに攻め入ることもできるっ」
そんな会話が聞こえてくるも、俺は、いや、竜神様は、とにかく、愛し子の無事を確認したくて、どうにか、目を開いて、確認する。
(無事、だな……)
よかった、と思うと同時に、契約魔法によって、何もできなくなってしまった自分が、とても恨めしく思う。もしも、奴らが少しでも、愛し子を害するのであれば、即座に契約から脱却して奴らを殺してしまおうと思うものの、ことはそう簡単には運ばない。そもそも、力を制限され過ぎて、目を覚ましているのもつらい状態だ。
(今は、少しでも、この状態に慣れなければ……)
そんな竜神様の心と同調しながら、俺は、竜神様とともに、眠りについたのだった。
「う、ぐ……」
「あぁっ、とうとう……とうとうっ、竜神様をこの目でっ!!」
今、俺は竜神様の視点で、地に伏せっている。全身が怠く、重く、激痛が走るのは、恐らく、奴らが竜神様へ隷属魔法を行使しているせいだ。
「貴様、らっ……」
数多の犠牲の上で行われた召喚と隷属魔法。それに、竜神様は怒りもあらわに牙を剥こうとするものの、それは叶わない。なぜなら……。
「おぎゃあっ、ほぎゃあっ」
「ふふふっ、どうです? この赤子は、竜神様の愛し子なのでしょう?」
黒髪が僅かに見える、竜人の赤子。その赤子は、竜神様を非道な手段で召喚した奴らの一人に片手で抱かれていた。しかも、そいつの空いた片手には、ナイフが握られている。
「外道、がっ……」
「あぁ、我々は、あなた様にこの地を加護していただければ、何も文句はないのです。この地を加護して、その力を制限し、我らに危害を加えることも、姿を現すこともできず、この地から逃れることもできない。ここに書かれた条件を呑んでいただけるのであれば、我らは、この地に生まれた、あるいは、これから生まれるあなた様の愛し子を、守りましょう。衣食住を確保し、愛し子の要望がない限り、危険な外へ出さないこととしましょう」
『っ、これって、まさか……』
「ぐっ……」
「さぁ、どうしますか? 我らの要求を呑んでくだされば、この赤子は、恐ろしい思いをすることなく、幸せに暮らせますよ?」
竜神様が、俺を助けることができなかったと言った理由。竜神様は、古くからの約束だと言っていたが、これは、脅しでしかない。しかし、一時的であろうと、現在、隷属されて、力を発揮できない竜神様の焦る心は、とてもよく、伝わってきて、早くしなければ、愛し子が傷つくということを伝えられた竜神様は、とうとう、その要求にうなずいてしまう。
「が、あぁぁぁあっ!!」
『ぐあぁぁぁあっ!!』
発動した契約魔法。それによって、竜神様の本来の力は制限され、動くことすらままならなくなる。その感覚を、そのまま受けた俺自身も、今は、動ける気がしない。
「っ、消えた?」
「狼狽えるな。契約の内容を確認すれば、竜神様は姿を見えなくしているだけというのは分かるだろう? これで、我らは、加護を得たのだ。これで、人間どもに攻め入ることもできるっ」
そんな会話が聞こえてくるも、俺は、いや、竜神様は、とにかく、愛し子の無事を確認したくて、どうにか、目を開いて、確認する。
(無事、だな……)
よかった、と思うと同時に、契約魔法によって、何もできなくなってしまった自分が、とても恨めしく思う。もしも、奴らが少しでも、愛し子を害するのであれば、即座に契約から脱却して奴らを殺してしまおうと思うものの、ことはそう簡単には運ばない。そもそも、力を制限され過ぎて、目を覚ましているのもつらい状態だ。
(今は、少しでも、この状態に慣れなければ……)
そんな竜神様の心と同調しながら、俺は、竜神様とともに、眠りについたのだった。
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