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第二章 少女期 瘴気編
第三百五話 竜神様救出作戦!6(ローラン&竜神視点)
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私が生まれたのは、遥か昔。我々神を作れる創世神様によって、竜人という種族を作る一環で生み出された。竜人達は、頑強な肉体に強い力を持っていたものの、繁殖力は強くなく、数十年に一度、子供が産まれれば良いくらいだった。私は、そんな竜人達を見守るための神。そして、竜人の中に生まれる愛し子を愛し、慈しむ神。しかし、人間という種と関わるようになった竜人達は、次第に傲慢さを兼ね備えていくようになる。
「見守ることが……私の、役目……」
そう言い聞かせるものの、彼らは、自分達の力が強いことを知って、周りを虐げることが当たり前になっていく。途中、そんな竜人達に対立した人間達によって、危険な山の中に追いやられはしたものの、彼らは、おぞましい手段で私を喚び出し、人間達へ復讐しようと目論んでいた。
(罰を……いや、しかし、そうすれば、愛し子を巻き込んでしまうっ)
神であるがゆえに、その力は膨大で、軽く行使するだけでも、この程度の山は簡単に吹き飛んでしまう。そう考えれば、今、ある竜人のお腹の中に居る愛し子を守るためには、そんな力を使うべきではないことくらい理解できる。ただ、期限があまりないのも事実であり、私は、懸命に思考を巡らせて……創世神様に助力を求めた。私に、守護以外の加護の行使ができなくなるよう、枷をつけてもらったのだ。
(それは、正解、でしたけど……あぁ、私、は……)
奴らは、私の加護があれば、人間どもを打ち倒せると息巻いているものの、私は、そんな加護は授けていない。私の加護は、あくまでも、この土地が住みやすいようになる程度のものだ。だから、奴らの姿が見えなくなっても、何も不思議ではなかった。夢現の中、誰かの罵倒が響いていても、そんなものは関係ない。ただ、愛し子が、健やかに成長してくれれば、文句はなかった。
いつの間にか、愛し子は国外へ出て、寿命を終える。そして、その頃にはまた、新たな愛し子が生まれ、私との本来の約束を忘れた竜人達は、健やかに過ごしていく。
「最初から、こうしていればよかったのかもしれないです、ね……」
外の世界のことなど知らせずに、ただただ、穏やかな世界に囲って、成長し、やがて、亡くなっていく。そんな命の営みは、私が忘れていた本来のいとおしいという気持ちを思い起こさせるのに十分だった。
毎回、生まれてくる愛し子だけは、私の姿が見えているようで、秘密の友達として、彼らと接することができるのは、とても幸せだった。ただ、その幸せは、残酷な時の流れによって、打ち砕かれることとなる。約束の存在そのものを忘れた竜人達は、その時の私の愛し子を、俺を、虐げた。それまで、愛し子を慈しみ続けたことで、愛し子が持つ魔力はどんどん高まり、俺が最も高い魔力を有したことで周囲に様々な悪感情を植え付けることとなった。
私(俺)は、無力だ。ローラン(俺)が大変な時にでさえ、力を出せず、守ることができなかった。私(俺)は……私(俺)は……。
「見守ることが……私の、役目……」
そう言い聞かせるものの、彼らは、自分達の力が強いことを知って、周りを虐げることが当たり前になっていく。途中、そんな竜人達に対立した人間達によって、危険な山の中に追いやられはしたものの、彼らは、おぞましい手段で私を喚び出し、人間達へ復讐しようと目論んでいた。
(罰を……いや、しかし、そうすれば、愛し子を巻き込んでしまうっ)
神であるがゆえに、その力は膨大で、軽く行使するだけでも、この程度の山は簡単に吹き飛んでしまう。そう考えれば、今、ある竜人のお腹の中に居る愛し子を守るためには、そんな力を使うべきではないことくらい理解できる。ただ、期限があまりないのも事実であり、私は、懸命に思考を巡らせて……創世神様に助力を求めた。私に、守護以外の加護の行使ができなくなるよう、枷をつけてもらったのだ。
(それは、正解、でしたけど……あぁ、私、は……)
奴らは、私の加護があれば、人間どもを打ち倒せると息巻いているものの、私は、そんな加護は授けていない。私の加護は、あくまでも、この土地が住みやすいようになる程度のものだ。だから、奴らの姿が見えなくなっても、何も不思議ではなかった。夢現の中、誰かの罵倒が響いていても、そんなものは関係ない。ただ、愛し子が、健やかに成長してくれれば、文句はなかった。
いつの間にか、愛し子は国外へ出て、寿命を終える。そして、その頃にはまた、新たな愛し子が生まれ、私との本来の約束を忘れた竜人達は、健やかに過ごしていく。
「最初から、こうしていればよかったのかもしれないです、ね……」
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毎回、生まれてくる愛し子だけは、私の姿が見えているようで、秘密の友達として、彼らと接することができるのは、とても幸せだった。ただ、その幸せは、残酷な時の流れによって、打ち砕かれることとなる。約束の存在そのものを忘れた竜人達は、その時の私の愛し子を、俺を、虐げた。それまで、愛し子を慈しみ続けたことで、愛し子が持つ魔力はどんどん高まり、俺が最も高い魔力を有したことで周囲に様々な悪感情を植え付けることとなった。
私(俺)は、無力だ。ローラン(俺)が大変な時にでさえ、力を出せず、守ることができなかった。私(俺)は……私(俺)は……。
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