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第三章 少女期 女神編
第三百三十一話 セイと鋼
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拘束を解くのは、数秒で終わった。多分、きっと、五秒もかかっていない。拘束が解けた直後、私はすぐにセイと鋼の側に駆け寄る。ただし、その後、どうすれば良いかまでは判断がつかない。
(どう、声をかければ……? いや、今は、そっとしておくべき??)
しかし、そうやって迷っていられるのは、一瞬だった。
「おやおやぁ? いけませんね? 勝手に抜け出すなど……反逆者達を呼び戻すための生贄風情が、抵抗など、許されませんよ?」
先程まで狂っていた影。それが、急に正気を取り戻して……いや、もはや、人が変わったかのような変わり方で、私達へ再び、私達自身の影から伸びる黒い触手をけしかける。ただ、二度も同じ手を食らうわけがなかった。
影は、私達に絡まる直前、ピカリと光った、私の魔力を帯びた手形に消滅していく。
この天光シリーズ、ネタ機能として、触れた部分を任意で光らせることができる、なんて機能が存在しており、それによって、手の形を浮かび上がらせることができる。しかも、色の変換まで可能だったため、赤い光の手形を量産すれば、一気にホラー演出ができたりもした。もちろん、今回は白光するだけではあるが。
「っ、これならっ!」
「お嬢様、セイ殿達の守護をお任せしても?」
「うん、もちろんっ」
反撃の糸口を掴んだと獰猛な笑みを浮かべるローランと、とても優しい微笑みを浮かべるメリー。実は、メリーの方が怖いのだと知っている私は、メリーの要望に応えるべく、セイと鋼、マルディックにスーちゃんも光の結界の中に強制招待する。
「ぬっ! 我も戦うぞ!?」
「いえ、ここは大人しくしておいた方が良いと思いますので、一緒にここに居ましょう?」
「ぐぅ、スーちゃんがそう言うのであれば、仕方ないなっ」
いきなり結界で守られて反発するマルディックは、スーちゃんに諭されて大人しくなる。案外、この二人のコンビは良いものなのだなと認識しながら、未だに、一言も発さないセイと鋼へ視線を移す。
「セイ、鋼、怪我は、ない?」
きっと、身体的な怪我など、今はあったとしても認識していないかもしれない。そう思える程に、反応のない二人の姿に、それでも、声をかけずにはいられない私は、そっと、声をかける。
「ぬ? おい、娘っ、そやつら、様子がおかしくはないか?」
いつもならば、必ず声を返してくれる二人が、何も返さない。その様子を見てか、マルディックはそう尋ねてくる。
「うん、きっと、ショックがあったんだと思う「そうではないっ!」えっ?」
ローランとメリーが影を追い詰めている姿をチラリと視界に収めながら、私はその意味を図りかねて……すぐに、それを思い知る。
「っ、セイ!? 鋼っ!?」
セイと鋼は、前触れもなく、その場で意識を失い、倒れてしまったのだった。
(どう、声をかければ……? いや、今は、そっとしておくべき??)
しかし、そうやって迷っていられるのは、一瞬だった。
「おやおやぁ? いけませんね? 勝手に抜け出すなど……反逆者達を呼び戻すための生贄風情が、抵抗など、許されませんよ?」
先程まで狂っていた影。それが、急に正気を取り戻して……いや、もはや、人が変わったかのような変わり方で、私達へ再び、私達自身の影から伸びる黒い触手をけしかける。ただ、二度も同じ手を食らうわけがなかった。
影は、私達に絡まる直前、ピカリと光った、私の魔力を帯びた手形に消滅していく。
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「っ、これならっ!」
「お嬢様、セイ殿達の守護をお任せしても?」
「うん、もちろんっ」
反撃の糸口を掴んだと獰猛な笑みを浮かべるローランと、とても優しい微笑みを浮かべるメリー。実は、メリーの方が怖いのだと知っている私は、メリーの要望に応えるべく、セイと鋼、マルディックにスーちゃんも光の結界の中に強制招待する。
「ぬっ! 我も戦うぞ!?」
「いえ、ここは大人しくしておいた方が良いと思いますので、一緒にここに居ましょう?」
「ぐぅ、スーちゃんがそう言うのであれば、仕方ないなっ」
いきなり結界で守られて反発するマルディックは、スーちゃんに諭されて大人しくなる。案外、この二人のコンビは良いものなのだなと認識しながら、未だに、一言も発さないセイと鋼へ視線を移す。
「セイ、鋼、怪我は、ない?」
きっと、身体的な怪我など、今はあったとしても認識していないかもしれない。そう思える程に、反応のない二人の姿に、それでも、声をかけずにはいられない私は、そっと、声をかける。
「ぬ? おい、娘っ、そやつら、様子がおかしくはないか?」
いつもならば、必ず声を返してくれる二人が、何も返さない。その様子を見てか、マルディックはそう尋ねてくる。
「うん、きっと、ショックがあったんだと思う「そうではないっ!」えっ?」
ローランとメリーが影を追い詰めている姿をチラリと視界に収めながら、私はその意味を図りかねて……すぐに、それを思い知る。
「っ、セイ!? 鋼っ!?」
セイと鋼は、前触れもなく、その場で意識を失い、倒れてしまったのだった。
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