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第25話 虚弱聖女と前神官長
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う、そ……
私の全身から力が抜けた。
「まさか……そんな、まさ、か……」
口から零れるのは、そんな意味のない言葉ばかり。だけど……だけど、それを嘘だと断言するにはあまりにも……揃いすぎている。
だけど祖国が、守護獣様にとって禁忌とされている方法で力を与えているとは信じたくはなかった。
今は少しでも判断材料を増やしたくて、逆に質問を投げかけた。
「あ、あのっ! ならば、ルミテリス王国では、どのように聖女を見つけ出すのですか?」
「守護獣が力を込めた特別な石ーー守護石に触れるんだよ」
私の質問に答えてくれたのは、ラメンテだった。
抱きしめている彼の身体が震えていなかったから、落ち着きを取り戻したみたい。
私の頬に鼻をすり寄せながら、言葉を続ける。
「聖女が守護石に触れると光を放つんだ。セレスティアルの場合は、そんなことをする前に力を与えてくれたから、聖女だって分かったけどね」
ラメンテの発言に合わせる形で、ルヴィスさんが立ち去ったかと思うと、赤いクッション台座に乗せた金色の石を持って戻ってきた。
丸くてつやつやした表面から発せられる金色の輝きは、ラメンテの瞳の色を彷彿とさせた。
「触れてみて、セレスティアル」
ラメンテがそう言うと同時に、私の前に守護石が置かれた。
聖女と判別する石を触るように言われ、首筋に寒気が走った。
も、もし……これで何の反応も見せなければ、私……
心音がもの凄い速さで鳴っている。
躊躇している私に、ラメンテは少し呆れたように息を吐き出した。
「もうっ、何の心配もないのにぃ……」
抱きしめられていたラメンテが膝に移り、袖を噛んだ。そのまま、ずいっと私の手を守護石に寄せると、私の指先が守護石に触れた。
次の瞬間、守護石が淡い光を放った。
それを見た人々の口から、感嘆の声が洩れる。
よ、よかった……ちゃんと石が反応して……
バクバクしていた心臓が、僅かに落ち着きを取り戻す。今までの緊張を緩めるため、大きく肩を落とし、息を吐き出した。
安堵したためか、不意に何か引っかかる物を感じた。
そういえば私、昔、同じようなことを経験している気が……
……そうだわ、思い出した。
あれは、私が十二歳のときのことだ。
両親を失った私をどうするか、近所の人々が話し合っていた。私がいた村は貧しく、身寄りのない子どもを受け入れる余裕など、どこの家庭にもなかったからだ。
このときの私は十二歳。
労働力にもなるし、身を売ることもできた。
どちらにしても、私にとっては最悪な選択しでしかなかったけれど。
これ以上自分の悲惨な未来を目の当たりにしたくなくて、家の外に出たとき、一人の男性とぶつかった。ぶつかった拍子に、彼の腰辺りから小さな袋が落ちた。
「ご、ごめんなさい!」
慌てて袋を拾い、彼に差し出したときのことだ。袋の絞り口から、淡い光が漏れ出たのだ。
驚いたのは私だけじゃなかった。
袋の持ち主だった男性もとても驚いていて、革袋の中を覗き、感嘆の声をあげていたっけ。
彼は私に感謝の言葉を述べると、私の家族のところに行きたいと言った。そして私に身寄りがないと知ると、私を引き取ると申し出てくれたのだ。
その男性がーー前神官長であるネルロ様だ。
もしかして……あの袋の中に入っていたのが守護石だったの?
ネルロ様は、私が聖女だと気づいていたってこと?
だから私に、聖女の儀式を受けさせなかった、の……?
「……セレスティアル様の話を聞く限り、前神官長は、あなた様が本物の聖女であることを知っていたようですね」
ネルロ様との出会いを聞き終えたルヴィルさんが呟く。
「しかし同時に、疑問も出てきます。セレスティアル様がいるのに、何故、人間の生命力を捧げ続けなければならなかったのか。ネルロという御仁は、何故真実を伝えなかったのかなどが」
「それに、本物の聖女であるセレスティアルが、守護獣シィに力を捧げると疲れて倒れていたのかも気になるな」
レイ様も疑問を吐き出す。
謎は深まるばかりだ。
部屋の空気が重くなった。沈黙が続き、誰もが考え込んで言葉を発しない。
ふと脳裏に、キアラたちの顔が過った。
何も知らず、守護獣シィ様に生命力を捧げさせられている彼女たち。
たくさん嫌な思いをさせられたし、彼女たちはオズベルト殿下と結託し、私を殺そうとした。
だけど……
膝の上に置いた手を強く握ったとき、ローグ公爵の冷たい声が部屋に響き渡った。
「クロラヴィアの聖女たちは、セレスティアル様を苦しめたのでしょう? それに禁忌を犯しているのですから、救いようのない国だ。自業自得でしょうな」
彼の発言に、他の人たちも頷き同意した。
私を追放した祖国や、その原因を作った聖女たちに、皆怒ってくれているみたい。
だけど、何故か皆の心遣いが、苦しかった。
祖国を否定される度に、鳩尾当たりがズンッと重くなっていく。
くる、しい……
そんな中、パンッと手を叩く音が響き渡った。重くなっていた空気が、ふわりと動く。
「まあこれ以上考えていても仕方ない。我々は、我々のやりかたで国を守るだけだ」
「そう、だね。少なくとも、セレスティアルがいれば、正しい方法でこの国を守れるんだから」
レイ様の発言に頷いたラメンテは、私にお礼を言うように、頬に鼻先をすり寄せると、自分の席に戻った。
完全に落ち着きを取り戻したみたい。
良かった……
ホッとしつつ、ラメンテに質問をする。
「それでラメンテ、私はあなたの聖女として何をすればいい?」
「セレスティアルは、無理しない範囲で僕に力を与え続けて欲しい。今は結界回復に力を使い続けているから」
「もし結界が回復して、ルミテリス王国も安定してきたら?」
「それでも、僕に力を与え続けて欲しい。その次は、結界を広げるために力を使うから。それにーー」
ラメンテは一瞬言葉を切ると、言葉を濁しながら続けた。
「……セレスティアルが亡くなった後、次の聖女が現れるまでの間、結界維持するために、力を貯めないとだ、し……」
なるほど。
私が亡くなったら、次の聖女が生まれるまで、ラメンテは自分の力を削って、結界を維持しなければならなくなる。
だから余裕が出来たら、今度は力の貯蔵に注力する、ということね。
「分かったわ」
私がラメンテの頭を撫でると、彼は嬉しそうに身を伏せた。尻尾も少し揺れている。
ここで、休憩が言い渡された。
部屋にいた人々が席を立つ。
だけど私は、席を立つことが出来なかった。
まだ心臓が大きく音を立てている。話は終わったはずなのに、身体から力が抜けない。
それほど、祖国の聖女たちの真実が、衝撃だったみたい。
そのとき、
「大丈夫か、セレスティアル」
「レイ……様……」
私の前にやってきたレイ様を見て、慌てて立ち上がろうとした。だけど膝に力が入らずよろけてしまい、レイ様に支えられてしまった。
「す、すみません……」
謝罪すると、レイ様は軽く首を横に振った。
そして、少し企みを含んだ笑みを浮かべると、
「良かったら、少し抜け出さないか?」
視線をドアの方へと向けた。
私の全身から力が抜けた。
「まさか……そんな、まさ、か……」
口から零れるのは、そんな意味のない言葉ばかり。だけど……だけど、それを嘘だと断言するにはあまりにも……揃いすぎている。
だけど祖国が、守護獣様にとって禁忌とされている方法で力を与えているとは信じたくはなかった。
今は少しでも判断材料を増やしたくて、逆に質問を投げかけた。
「あ、あのっ! ならば、ルミテリス王国では、どのように聖女を見つけ出すのですか?」
「守護獣が力を込めた特別な石ーー守護石に触れるんだよ」
私の質問に答えてくれたのは、ラメンテだった。
抱きしめている彼の身体が震えていなかったから、落ち着きを取り戻したみたい。
私の頬に鼻をすり寄せながら、言葉を続ける。
「聖女が守護石に触れると光を放つんだ。セレスティアルの場合は、そんなことをする前に力を与えてくれたから、聖女だって分かったけどね」
ラメンテの発言に合わせる形で、ルヴィスさんが立ち去ったかと思うと、赤いクッション台座に乗せた金色の石を持って戻ってきた。
丸くてつやつやした表面から発せられる金色の輝きは、ラメンテの瞳の色を彷彿とさせた。
「触れてみて、セレスティアル」
ラメンテがそう言うと同時に、私の前に守護石が置かれた。
聖女と判別する石を触るように言われ、首筋に寒気が走った。
も、もし……これで何の反応も見せなければ、私……
心音がもの凄い速さで鳴っている。
躊躇している私に、ラメンテは少し呆れたように息を吐き出した。
「もうっ、何の心配もないのにぃ……」
抱きしめられていたラメンテが膝に移り、袖を噛んだ。そのまま、ずいっと私の手を守護石に寄せると、私の指先が守護石に触れた。
次の瞬間、守護石が淡い光を放った。
それを見た人々の口から、感嘆の声が洩れる。
よ、よかった……ちゃんと石が反応して……
バクバクしていた心臓が、僅かに落ち着きを取り戻す。今までの緊張を緩めるため、大きく肩を落とし、息を吐き出した。
安堵したためか、不意に何か引っかかる物を感じた。
そういえば私、昔、同じようなことを経験している気が……
……そうだわ、思い出した。
あれは、私が十二歳のときのことだ。
両親を失った私をどうするか、近所の人々が話し合っていた。私がいた村は貧しく、身寄りのない子どもを受け入れる余裕など、どこの家庭にもなかったからだ。
このときの私は十二歳。
労働力にもなるし、身を売ることもできた。
どちらにしても、私にとっては最悪な選択しでしかなかったけれど。
これ以上自分の悲惨な未来を目の当たりにしたくなくて、家の外に出たとき、一人の男性とぶつかった。ぶつかった拍子に、彼の腰辺りから小さな袋が落ちた。
「ご、ごめんなさい!」
慌てて袋を拾い、彼に差し出したときのことだ。袋の絞り口から、淡い光が漏れ出たのだ。
驚いたのは私だけじゃなかった。
袋の持ち主だった男性もとても驚いていて、革袋の中を覗き、感嘆の声をあげていたっけ。
彼は私に感謝の言葉を述べると、私の家族のところに行きたいと言った。そして私に身寄りがないと知ると、私を引き取ると申し出てくれたのだ。
その男性がーー前神官長であるネルロ様だ。
もしかして……あの袋の中に入っていたのが守護石だったの?
ネルロ様は、私が聖女だと気づいていたってこと?
だから私に、聖女の儀式を受けさせなかった、の……?
「……セレスティアル様の話を聞く限り、前神官長は、あなた様が本物の聖女であることを知っていたようですね」
ネルロ様との出会いを聞き終えたルヴィルさんが呟く。
「しかし同時に、疑問も出てきます。セレスティアル様がいるのに、何故、人間の生命力を捧げ続けなければならなかったのか。ネルロという御仁は、何故真実を伝えなかったのかなどが」
「それに、本物の聖女であるセレスティアルが、守護獣シィに力を捧げると疲れて倒れていたのかも気になるな」
レイ様も疑問を吐き出す。
謎は深まるばかりだ。
部屋の空気が重くなった。沈黙が続き、誰もが考え込んで言葉を発しない。
ふと脳裏に、キアラたちの顔が過った。
何も知らず、守護獣シィ様に生命力を捧げさせられている彼女たち。
たくさん嫌な思いをさせられたし、彼女たちはオズベルト殿下と結託し、私を殺そうとした。
だけど……
膝の上に置いた手を強く握ったとき、ローグ公爵の冷たい声が部屋に響き渡った。
「クロラヴィアの聖女たちは、セレスティアル様を苦しめたのでしょう? それに禁忌を犯しているのですから、救いようのない国だ。自業自得でしょうな」
彼の発言に、他の人たちも頷き同意した。
私を追放した祖国や、その原因を作った聖女たちに、皆怒ってくれているみたい。
だけど、何故か皆の心遣いが、苦しかった。
祖国を否定される度に、鳩尾当たりがズンッと重くなっていく。
くる、しい……
そんな中、パンッと手を叩く音が響き渡った。重くなっていた空気が、ふわりと動く。
「まあこれ以上考えていても仕方ない。我々は、我々のやりかたで国を守るだけだ」
「そう、だね。少なくとも、セレスティアルがいれば、正しい方法でこの国を守れるんだから」
レイ様の発言に頷いたラメンテは、私にお礼を言うように、頬に鼻先をすり寄せると、自分の席に戻った。
完全に落ち着きを取り戻したみたい。
良かった……
ホッとしつつ、ラメンテに質問をする。
「それでラメンテ、私はあなたの聖女として何をすればいい?」
「セレスティアルは、無理しない範囲で僕に力を与え続けて欲しい。今は結界回復に力を使い続けているから」
「もし結界が回復して、ルミテリス王国も安定してきたら?」
「それでも、僕に力を与え続けて欲しい。その次は、結界を広げるために力を使うから。それにーー」
ラメンテは一瞬言葉を切ると、言葉を濁しながら続けた。
「……セレスティアルが亡くなった後、次の聖女が現れるまでの間、結界維持するために、力を貯めないとだ、し……」
なるほど。
私が亡くなったら、次の聖女が生まれるまで、ラメンテは自分の力を削って、結界を維持しなければならなくなる。
だから余裕が出来たら、今度は力の貯蔵に注力する、ということね。
「分かったわ」
私がラメンテの頭を撫でると、彼は嬉しそうに身を伏せた。尻尾も少し揺れている。
ここで、休憩が言い渡された。
部屋にいた人々が席を立つ。
だけど私は、席を立つことが出来なかった。
まだ心臓が大きく音を立てている。話は終わったはずなのに、身体から力が抜けない。
それほど、祖国の聖女たちの真実が、衝撃だったみたい。
そのとき、
「大丈夫か、セレスティアル」
「レイ……様……」
私の前にやってきたレイ様を見て、慌てて立ち上がろうとした。だけど膝に力が入らずよろけてしまい、レイ様に支えられてしまった。
「す、すみません……」
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