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第3章 組織編
幕間・王都の人々(後編)
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「は、はは……なんだよそれ……」
「そ、それは流石に無いでしょ……?」
「た、質の悪い悪戯じゃないのか?」
「でも……辻褄は合いそうだし……」
「な、何が……どうなってんだよ……」
人々が困惑する中、この話はまだ続いた。
『何故だ……何故なんだ!? 何故、貴様のような子供がそんなことを知ってるんだ!? こんなことは書類にも記していないはずなのに!?』
『一体、どうやって知った!? 何をどうすればお前のようなイカれたガキに知られるんだ!?』
「「「「「ええっ!? 否定しない!?」」」」」
『どうやって知ったかだと? 強いて言うなら自分で推測して導き出した、かな?』
『『はあ!?』』
「「「「「マジで!?」」」」」
『ふざけるな! 馬鹿にしやがって!』
『田舎で暮らしていたのに、自力で魔法の秘密を暴けるはずがないだろ! ましてや、国の秘密など論外だ!』
「「「「「やっぱり、事実なのか!?」」」」」
『それもそうか。だが、あんたたちに知る権利はあるのか?』
『『ああ!?』』
『俺が言ったことはこの国の国民のほとんどが知らないんだろう。それなのにあんたたちだけが知ってるのは不公平と思わないのか?』
『『っ!』』
「「「「「確かにそうだ!」」」」」
『何を馬鹿なことを言うんだ! 私達は国のために働いているだけなんだ! そのためには魔法に関するあらゆる情報を知る義務があるんだ! そこらの一般人とは違う!』
『その通りだ。お前は我々が多くの人を犠牲にしていることが気に入らないようだが、それが最終的に国の利益につながっていることは分かるはず。ここで我々を始末したとしても何も変わることは無い。この国が我々を、魔法協会を求めているのだからな』
『……まるで絶対権力者のセリフだな』
「「「「「っ!?」」」」」
『当たり前だ! 私達は選ばれた存在、私達こそがこの国の要なんだ! 研究のために人を犠牲にすることを許された絶対的な存在なんだ!』
『絶対権力者とは、確かに我々のことを指すかもしれんな。騎士団はともかく、国王陛下を含む国の上層部は我々の味方。たいていの要求は呑んでくれる。そういう意味では影の権力者ともいえるのだろう。そんな我らを敵に回したらどうなる? この国に一生追われる身になることになるぞ、分かっているのか?』
『…………』
「こ、こいつら……!」
「なんてこと言ってやがるんだ! 犠牲が許された存在だと!?」
「こんな奴らに王国が支えられてただって!?」
「冗談じゃないわ!」
「偉そうに! 何様のつもりだ!」
トーレンは偉そうになり、メルガーは落ち着きを取り戻して挑発するような口調に変わった。それを聞いた人々は激しい怒りを抱き始めた。内容を理解したものが半分を切ったのだ。
『呆れたな』
『はあっ!?』
『……何?』
『発展には犠牲がつきもの……それは理解できるが、露骨に、目に見える形で、必要性もない犠牲まで出すのは愚かしいことだ。魔法の研究者ならもっと線引きすべきだ』
「「「「「…………」」」」」
『な、何を……』
『線引きだと?』
『本当に犠牲が必要なのか、何を犠牲にすべきか、何のためにするべきか、どう責任を持つべきか、あんたたちはそういう線引きができていない。かなりあいまいだ。そんなだから、目的があれば何をしてもいい、許される、かばってもらえる、そんな考えが出来上がるんだ。実際、今日まで無事だったんだからな』
「今日まで、無事だった、か……」
「国が味方だもんな」
「くそ! 騎士団には憧れてたのに!」
「この国の王様はどうなってんだ!」
「私達を……ずっと騙して……!」
『ちっ、何を言うかと思えば……』
『線引きなどして何にな……』
『まあ、あんたたちにはそういうことを理解してもらおうとは思わない。話してみて罪悪感を一切感じられなかったからな。俺が言いたいことも、あんたたちに喋ってもらいたいことも全部言葉にしてもらったしな』
カチッ
シーン…………
「「「「「…………」」」」」
ここで、会話が聞こえなくなった。この後、すぐに理解した者たちと後から頭が追いついた者たちが暴動を起こした。魔法協会と王国そのものに対して。これこそがローグの計画だったのだ。
魔法協会を襲撃する前にローグは、王都周辺に自作の魔道具を取り付けていたのだ。なるべく人目のつかず高いところに設置した魔道具は、録音した会話を大音量で流す仕組みになっていた。ローグはこれを利用して、トーレンとメルガーとの会話を王都全土に流したのだ。こうすれば、魔法協会の悪事と王国の実態が人々に知れ渡る。その結果は、大成功だった。
「いや、すぐに人々が行動してくれたから、予想以上の成果かな?」
王国に大きな変化が起こる。
「そ、それは流石に無いでしょ……?」
「た、質の悪い悪戯じゃないのか?」
「でも……辻褄は合いそうだし……」
「な、何が……どうなってんだよ……」
人々が困惑する中、この話はまだ続いた。
『何故だ……何故なんだ!? 何故、貴様のような子供がそんなことを知ってるんだ!? こんなことは書類にも記していないはずなのに!?』
『一体、どうやって知った!? 何をどうすればお前のようなイカれたガキに知られるんだ!?』
「「「「「ええっ!? 否定しない!?」」」」」
『どうやって知ったかだと? 強いて言うなら自分で推測して導き出した、かな?』
『『はあ!?』』
「「「「「マジで!?」」」」」
『ふざけるな! 馬鹿にしやがって!』
『田舎で暮らしていたのに、自力で魔法の秘密を暴けるはずがないだろ! ましてや、国の秘密など論外だ!』
「「「「「やっぱり、事実なのか!?」」」」」
『それもそうか。だが、あんたたちに知る権利はあるのか?』
『『ああ!?』』
『俺が言ったことはこの国の国民のほとんどが知らないんだろう。それなのにあんたたちだけが知ってるのは不公平と思わないのか?』
『『っ!』』
「「「「「確かにそうだ!」」」」」
『何を馬鹿なことを言うんだ! 私達は国のために働いているだけなんだ! そのためには魔法に関するあらゆる情報を知る義務があるんだ! そこらの一般人とは違う!』
『その通りだ。お前は我々が多くの人を犠牲にしていることが気に入らないようだが、それが最終的に国の利益につながっていることは分かるはず。ここで我々を始末したとしても何も変わることは無い。この国が我々を、魔法協会を求めているのだからな』
『……まるで絶対権力者のセリフだな』
「「「「「っ!?」」」」」
『当たり前だ! 私達は選ばれた存在、私達こそがこの国の要なんだ! 研究のために人を犠牲にすることを許された絶対的な存在なんだ!』
『絶対権力者とは、確かに我々のことを指すかもしれんな。騎士団はともかく、国王陛下を含む国の上層部は我々の味方。たいていの要求は呑んでくれる。そういう意味では影の権力者ともいえるのだろう。そんな我らを敵に回したらどうなる? この国に一生追われる身になることになるぞ、分かっているのか?』
『…………』
「こ、こいつら……!」
「なんてこと言ってやがるんだ! 犠牲が許された存在だと!?」
「こんな奴らに王国が支えられてただって!?」
「冗談じゃないわ!」
「偉そうに! 何様のつもりだ!」
トーレンは偉そうになり、メルガーは落ち着きを取り戻して挑発するような口調に変わった。それを聞いた人々は激しい怒りを抱き始めた。内容を理解したものが半分を切ったのだ。
『呆れたな』
『はあっ!?』
『……何?』
『発展には犠牲がつきもの……それは理解できるが、露骨に、目に見える形で、必要性もない犠牲まで出すのは愚かしいことだ。魔法の研究者ならもっと線引きすべきだ』
「「「「「…………」」」」」
『な、何を……』
『線引きだと?』
『本当に犠牲が必要なのか、何を犠牲にすべきか、何のためにするべきか、どう責任を持つべきか、あんたたちはそういう線引きができていない。かなりあいまいだ。そんなだから、目的があれば何をしてもいい、許される、かばってもらえる、そんな考えが出来上がるんだ。実際、今日まで無事だったんだからな』
「今日まで、無事だった、か……」
「国が味方だもんな」
「くそ! 騎士団には憧れてたのに!」
「この国の王様はどうなってんだ!」
「私達を……ずっと騙して……!」
『ちっ、何を言うかと思えば……』
『線引きなどして何にな……』
『まあ、あんたたちにはそういうことを理解してもらおうとは思わない。話してみて罪悪感を一切感じられなかったからな。俺が言いたいことも、あんたたちに喋ってもらいたいことも全部言葉にしてもらったしな』
カチッ
シーン…………
「「「「「…………」」」」」
ここで、会話が聞こえなくなった。この後、すぐに理解した者たちと後から頭が追いついた者たちが暴動を起こした。魔法協会と王国そのものに対して。これこそがローグの計画だったのだ。
魔法協会を襲撃する前にローグは、王都周辺に自作の魔道具を取り付けていたのだ。なるべく人目のつかず高いところに設置した魔道具は、録音した会話を大音量で流す仕組みになっていた。ローグはこれを利用して、トーレンとメルガーとの会話を王都全土に流したのだ。こうすれば、魔法協会の悪事と王国の実態が人々に知れ渡る。その結果は、大成功だった。
「いや、すぐに人々が行動してくれたから、予想以上の成果かな?」
王国に大きな変化が起こる。
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