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第4章 因縁編
3種の合成生物
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無事、カマキリの魔物を倒したローグは、次に自分はどうすべきか考え始めた。
(こいつは結構強いほうの魔物のはずだ。王都の外からわざわざ魔法協会に運ぶメリットが無いのは間違いない。となると……)
「ローグ!」
「へ? うわっ!?」
突如、ミーラがローグに抱き着いてきた。突然のことでローグは驚いて考えていたことが頭から飛んでしまった。更にルドガーも近くに控えていた。どうやら、カマキリの魔物を倒した時点で二人はそばに来ていたようだ。
「な、何すんだよ、いきなり」
「だって、ローグだって、いきなり一人で戦いだしたじゃない! 心配したのよ! ルドガーさんは大丈夫だなんて言うし!」
「大丈夫に決まってんだろ。その坊主がどれほど強いかなんて、嬢ちゃんが一番よく知ってるはずだろ?」
「う、そうですけど、これとそれとは話が別です!」
「どう別なんだよ……ん?」
ローグは魔法協会のほうから血の匂いがしてくるのに気づいた。扉の内側もよく見れば血まみれになっている。
(さては、魔物はこいつだけじゃないな。となると……)
「ねえ? どうかしたの?」
「何か気になることでもあるのか?」
再び考え事を始めたローグに二人が声を掛けてくる。……その時だった!
「ウォルルルルルルルルルルルルゥッ!」
「「「っ!?」」」
突然、魔物の唸り声が響いてきた。魔法協会の奥から聞こえてきたそれは徐々に近づいてくる。つまり、
「二人とも! ここから離れろ!」
「分かった!」
「え? きゃあ!?」
ローグが二人に指示を出し、すぐに意味を理解したルドガーがミーラを手を引いて、物陰に隠れた。その一方でローグは魔法を発動する。
「【外道魔法・怠惰】『拒絶の壁』!」
ローグの目の前に赤紫色の光の壁が出現した。『堕落の壁』に似ているが、その厚さは『堕落の壁』に比べて薄い。だが、その効果の違いは……
「ウォルルルルルル!」
「来たか!」
「ウォルルルゥアアアッ!」
バキンッ!
「ウォオオッ!?」
唸り声の主と思われる魔物がローグに向かって噛みつこうとしてきたが、『拒絶の壁』に触れた瞬間に派手に弾かれた。
魔物が弾かれたのは、『拒絶の壁』の効果だった。『拒絶の壁』は攻撃を跳ね返すことができる効果がある。『堕落の壁』に比べると、魔力の消費は高いが攻撃にも利用できるのだ。
ローグは襲ってきた魔物を見てみた。魔物は全長3メートルほどある狼型。全身は緑色の固い鱗に覆われて、鋭い爪と牙を持っている。顔に8っつの真っ赤な目があり、口は従来の狼よりも少し長い。明らかに合成生物……迷宮の魔物だ。
(あの特徴……トリニティウルフか! そんな! こんな奴までこの時代まで生き残っていたのか!)
トリニティウルフとは、旧世界の合成生物実験で作られたものの中で、三つの生物を組み合わせた合成生物のことだ。その種類は、狼と蜘蛛と鰐。つまり、肉食生物をかけ合わせて作られた。このトリニティウルフは、生まれた時も成長した後も非常に狂暴で、特に人間に対しては攻撃性を示した。そのため多数の犠牲者を出し、殺処分か迷宮に封じられた。
「そいつが、遂に俺の目の前に現れるとはな」
「ウォルルルルルル!」
(こいつは結構強いほうの魔物のはずだ。王都の外からわざわざ魔法協会に運ぶメリットが無いのは間違いない。となると……)
「ローグ!」
「へ? うわっ!?」
突如、ミーラがローグに抱き着いてきた。突然のことでローグは驚いて考えていたことが頭から飛んでしまった。更にルドガーも近くに控えていた。どうやら、カマキリの魔物を倒した時点で二人はそばに来ていたようだ。
「な、何すんだよ、いきなり」
「だって、ローグだって、いきなり一人で戦いだしたじゃない! 心配したのよ! ルドガーさんは大丈夫だなんて言うし!」
「大丈夫に決まってんだろ。その坊主がどれほど強いかなんて、嬢ちゃんが一番よく知ってるはずだろ?」
「う、そうですけど、これとそれとは話が別です!」
「どう別なんだよ……ん?」
ローグは魔法協会のほうから血の匂いがしてくるのに気づいた。扉の内側もよく見れば血まみれになっている。
(さては、魔物はこいつだけじゃないな。となると……)
「ねえ? どうかしたの?」
「何か気になることでもあるのか?」
再び考え事を始めたローグに二人が声を掛けてくる。……その時だった!
「ウォルルルルルルルルルルルルゥッ!」
「「「っ!?」」」
突然、魔物の唸り声が響いてきた。魔法協会の奥から聞こえてきたそれは徐々に近づいてくる。つまり、
「二人とも! ここから離れろ!」
「分かった!」
「え? きゃあ!?」
ローグが二人に指示を出し、すぐに意味を理解したルドガーがミーラを手を引いて、物陰に隠れた。その一方でローグは魔法を発動する。
「【外道魔法・怠惰】『拒絶の壁』!」
ローグの目の前に赤紫色の光の壁が出現した。『堕落の壁』に似ているが、その厚さは『堕落の壁』に比べて薄い。だが、その効果の違いは……
「ウォルルルルルル!」
「来たか!」
「ウォルルルゥアアアッ!」
バキンッ!
「ウォオオッ!?」
唸り声の主と思われる魔物がローグに向かって噛みつこうとしてきたが、『拒絶の壁』に触れた瞬間に派手に弾かれた。
魔物が弾かれたのは、『拒絶の壁』の効果だった。『拒絶の壁』は攻撃を跳ね返すことができる効果がある。『堕落の壁』に比べると、魔力の消費は高いが攻撃にも利用できるのだ。
ローグは襲ってきた魔物を見てみた。魔物は全長3メートルほどある狼型。全身は緑色の固い鱗に覆われて、鋭い爪と牙を持っている。顔に8っつの真っ赤な目があり、口は従来の狼よりも少し長い。明らかに合成生物……迷宮の魔物だ。
(あの特徴……トリニティウルフか! そんな! こんな奴までこの時代まで生き残っていたのか!)
トリニティウルフとは、旧世界の合成生物実験で作られたものの中で、三つの生物を組み合わせた合成生物のことだ。その種類は、狼と蜘蛛と鰐。つまり、肉食生物をかけ合わせて作られた。このトリニティウルフは、生まれた時も成長した後も非常に狂暴で、特に人間に対しては攻撃性を示した。そのため多数の犠牲者を出し、殺処分か迷宮に封じられた。
「そいつが、遂に俺の目の前に現れるとはな」
「ウォルルルルルル!」
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