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第4章 因縁編
自分が楽しむために
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レオン・ビリー。普段はその顔の印象通りに優しい男だが、本性は自分が楽しむことばかり考える利己的な男だ。しかも、かなり冷酷で残忍な考え方をしていて、仲良くしていた者が苛められるようになれば一緒に苛めたり、自分の都合のために平気で人を切り捨てたりできるのだ。それをローグもミーラも身をもって知っていた。
この二人こそが、レオンに傷つけられたのだから。
「レオン……!」
「久しぶり……か」
「ローでしょ。顔は随分変わったけど」
遂に二人は因縁の相手に再会を果たした。ミーラは敵意を隠さないでレオンを睨みつける。ローグもレオンを鋭い目で見ていたが、レオンの放った言葉が気になっていた。
「あれ? もしかして違った?」
「久しぶり、と言ったが……俺が誰だか分かってるのか?」
ローグは警戒しながらレオンに問いかける。自分の正体をどこまで掴んだか確認するためだ。いきなり「久しぶり」などという時点で予想はできているが……
「そうだね。王国の予測が正しければだけど……君は僕の幼馴染のロー・ライト。昔は魔法なしの落ちこぼれだったのに今は魔法を二つも持ってる危険人物。その力で変装してローグ・ナイトと名乗るようになって、村に大掛かりな悪戯をしでかして、ケリーたちも陥れた。その後、魔法協会の不正を暴いて、王都に馬鹿げたでたらめを流した。……ってとこかな」
「「……っ!?」」
レオンが語った言葉に、ローグとミーラは驚愕した。特にローグの受けた衝撃が大きかった。ある程度はこちらのことが知られてしまったと思っていたが、かなり正確のことまで知られていたのだ。それも「魔法を二つ持ってる」というローグの手の内までもが。
(……いや、そう驚くことでもないか。あの村で、村の連中に放った魔法のことを考えれば……)
「あっ、そうだ。魔法を二つ持ってるっていう情報はね」
「っ!?」
「魔法協会で魔物と戦った時の様子から推測したんだって。二種類の魔力を感知したから魔法も二つあるんじゃないかってさ」
「っ! …………」
ローグが情報の元を考えた時、レオンが答えを出してきた。まるでこちらの頭を見透かしたように。ローグは苛立ちながらも納得した。
(ちっ、なるほどな。あの時、王国側のやつが知らせやがったのか。こんなに早く伝えるとは余計なことをしてくれる。こいつも……相変わらず変なとことで勘が鋭いな、まったく腹が立つ!)
「あれれ? もしかして怒ってる? 親切に教えてあげたつもりなんだけどね」
「……情報提供感謝するよ。おしゃべりさん」
「よく私達二人の前で余裕そうにしてるわね!」
こんな状況でもニコニコしているレオンに我慢できなくなってきたミーラが声を張り上げる。そんなミーラに対してレオンは、
「ところで、君は誰だったけ?」
「なっ!?」
「もしかして、その声からして、顔が焼けてたミーラかな? ポニーテールにしたから分からなかったよ。似合ってるね」
「あんた……!」
どこか挑発しているようにミーラに話しかけるレオン。その様子を見たローグは冷たい目でレオンを見る。
(こいつ……わざとミーラを怒らせたな。分からないはずないだろ、顔は俺が治したんだし。ミーラの反応が楽しいってとこか、相変わらず悪趣味な……)
ローグは自分のことを棚に上げて、わざとミーラを怒らせたレオンを軽蔑する。ローグの目的が復讐である以上、似たようなことをしてきたはずにも関わらずにだ。だが、それも当然と言えば当然だ。ローグとレオンは違う。ローグには復讐という目的があって人を傷つけ弄ぶこともあるが、レオンにはそれが無い。レオンは自分が楽しむためだけに人を傷つけ弄ぶため、ずっと質が悪いのだ。
この二人こそが、レオンに傷つけられたのだから。
「レオン……!」
「久しぶり……か」
「ローでしょ。顔は随分変わったけど」
遂に二人は因縁の相手に再会を果たした。ミーラは敵意を隠さないでレオンを睨みつける。ローグもレオンを鋭い目で見ていたが、レオンの放った言葉が気になっていた。
「あれ? もしかして違った?」
「久しぶり、と言ったが……俺が誰だか分かってるのか?」
ローグは警戒しながらレオンに問いかける。自分の正体をどこまで掴んだか確認するためだ。いきなり「久しぶり」などという時点で予想はできているが……
「そうだね。王国の予測が正しければだけど……君は僕の幼馴染のロー・ライト。昔は魔法なしの落ちこぼれだったのに今は魔法を二つも持ってる危険人物。その力で変装してローグ・ナイトと名乗るようになって、村に大掛かりな悪戯をしでかして、ケリーたちも陥れた。その後、魔法協会の不正を暴いて、王都に馬鹿げたでたらめを流した。……ってとこかな」
「「……っ!?」」
レオンが語った言葉に、ローグとミーラは驚愕した。特にローグの受けた衝撃が大きかった。ある程度はこちらのことが知られてしまったと思っていたが、かなり正確のことまで知られていたのだ。それも「魔法を二つ持ってる」というローグの手の内までもが。
(……いや、そう驚くことでもないか。あの村で、村の連中に放った魔法のことを考えれば……)
「あっ、そうだ。魔法を二つ持ってるっていう情報はね」
「っ!?」
「魔法協会で魔物と戦った時の様子から推測したんだって。二種類の魔力を感知したから魔法も二つあるんじゃないかってさ」
「っ! …………」
ローグが情報の元を考えた時、レオンが答えを出してきた。まるでこちらの頭を見透かしたように。ローグは苛立ちながらも納得した。
(ちっ、なるほどな。あの時、王国側のやつが知らせやがったのか。こんなに早く伝えるとは余計なことをしてくれる。こいつも……相変わらず変なとことで勘が鋭いな、まったく腹が立つ!)
「あれれ? もしかして怒ってる? 親切に教えてあげたつもりなんだけどね」
「……情報提供感謝するよ。おしゃべりさん」
「よく私達二人の前で余裕そうにしてるわね!」
こんな状況でもニコニコしているレオンに我慢できなくなってきたミーラが声を張り上げる。そんなミーラに対してレオンは、
「ところで、君は誰だったけ?」
「なっ!?」
「もしかして、その声からして、顔が焼けてたミーラかな? ポニーテールにしたから分からなかったよ。似合ってるね」
「あんた……!」
どこか挑発しているようにミーラに話しかけるレオン。その様子を見たローグは冷たい目でレオンを見る。
(こいつ……わざとミーラを怒らせたな。分からないはずないだろ、顔は俺が治したんだし。ミーラの反応が楽しいってとこか、相変わらず悪趣味な……)
ローグは自分のことを棚に上げて、わざとミーラを怒らせたレオンを軽蔑する。ローグの目的が復讐である以上、似たようなことをしてきたはずにも関わらずにだ。だが、それも当然と言えば当然だ。ローグとレオンは違う。ローグには復讐という目的があって人を傷つけ弄ぶこともあるが、レオンにはそれが無い。レオンは自分が楽しむためだけに人を傷つけ弄ぶため、ずっと質が悪いのだ。
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