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第4章 因縁編
最悪の再会
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ローグとミーラが小屋に向かう途中の時、ミーラがあることに気付いた。
「ローグ、大変! 私達の後を誰かが追いかけてる!」
「何!? 数は!?」
「馬の気配の除けば一人だけ!」
「そうか、くそっ!」
ローグは舌打ちするが、同時に疑問が浮かんだ。
(追いかけてきたのが一人だけ? どういうことだ、俺達に気付いたならあと一人か二人よこしてきたほうがいいはずなのに? 本当に騎士団のものか?)
「敵は本当に一人か!?」
「うん! 間違いないよ!」
「…………」
今更ミーラがローグを裏切ることは考えられない。ならば、追ってきている人物は他の騎士に黙ってローグ達を追いかけてきた可能性があるが、そんなことをする意味があるはずがない。仮にあるとすれば、騎士団に関係のない者か、ローグではなくミーラの顔を知っている者ということになる。後者に該当する人物のほうはローグに心当たりがあった。
(もし、『あいつ』なら……あり得るのか? いや、あの頃の俺にしたようなことを考えれば、あるいは……最悪なことには変わりないか)
「ミーラ、このまま小屋で迎え撃つぞ」
「ええ!? いいの、そんなことしてて!?」
「やむを得ん。一人が相手なら俺が万全じゃなくてもなんとかできるかもしれない。そのまま敵の位置を把握し続けてくれ!」
「そ、そうなんだ。分かったわ!」
(……さて、『あいつ』が来るかな?)
ローグは、騎士団から逃げ切ることを望みながらも、追ってくる敵との戦闘を望むというどこか矛盾したことを願っていた。
ミーラの小屋。
ある程度(その場しのぎ)の準備を整えたローグとミーラは、敵が来るのを待っていた。追ってきた数は相変わらず一人だけのようだ。やがて、その追ってきた敵が小屋の前に現れた。その姿を見た二人は驚いた。
「へえ。こんなところに小屋があるなんてね。住んでるやつの気が知れないや」
『あ、あいつは……!』
『やっぱりな、追ってきたのはあいつだったか』
『『レオン・ビリー!』』
ローグの予想は的中していた。二人を追ってきたのは幼馴染みにして復讐の対象者レオン・ビリーだったのだ。この男の性格からすれば、今のローグはともかくミーラの姿を見れば一人で追いかけても不思議ではない。ミーラのことを魔法なしと思っていればだ。
「さ~て二人とも、どこに隠れてるんだろうね……」
レオンは手から魔法でできた炎の玉を出現させる。そして、それを小屋のほうに……
「この辺かな? 【炎魔法】『火球弾』」
クルッ
……ではなく、
『『え?』』
ボンッ! ボンッ!
90度右にクルリと回って、茂みに隠れているローグとミーラに向けて放った。笑顔で2発。
『ええ!?』
『何!?』
(正確にこっちに撃ってきやがった!? 馬鹿な!?)
「ひいっ!」
「【外道魔法怠惰】『拒絶の壁』!」
バリンッ! バリンッ!
放たれた火の玉は正確に二人の顔に直撃する前に、ローグの魔法によって跳ね返された。火の玉はそのままレオンの元に戻っていった。今度はレオンに直撃すると思われたが、レオンは驚きの行動に出た。腰の剣を抜いたのだ。
「はあっ!」
バンッ バンッ
「「!?」」
レオンは剣を使って火の玉の軌道をずらしたのだ。そのおかげで無傷で済んでいた。ローグは改めてレオンの才能を見せつけられてしまった。
(なんて奴だ! さっきの火球は結構な威力があっただろうに……)
ローグとミーラの姿を確認したレオンは笑顔で笑いかけてきた。
「久しぶりだね。ミーラ、ロー。いや違うかな? ローグというんだっけ?」
その笑顔は無邪気な子供のようだった。
「ローグ、大変! 私達の後を誰かが追いかけてる!」
「何!? 数は!?」
「馬の気配の除けば一人だけ!」
「そうか、くそっ!」
ローグは舌打ちするが、同時に疑問が浮かんだ。
(追いかけてきたのが一人だけ? どういうことだ、俺達に気付いたならあと一人か二人よこしてきたほうがいいはずなのに? 本当に騎士団のものか?)
「敵は本当に一人か!?」
「うん! 間違いないよ!」
「…………」
今更ミーラがローグを裏切ることは考えられない。ならば、追ってきている人物は他の騎士に黙ってローグ達を追いかけてきた可能性があるが、そんなことをする意味があるはずがない。仮にあるとすれば、騎士団に関係のない者か、ローグではなくミーラの顔を知っている者ということになる。後者に該当する人物のほうはローグに心当たりがあった。
(もし、『あいつ』なら……あり得るのか? いや、あの頃の俺にしたようなことを考えれば、あるいは……最悪なことには変わりないか)
「ミーラ、このまま小屋で迎え撃つぞ」
「ええ!? いいの、そんなことしてて!?」
「やむを得ん。一人が相手なら俺が万全じゃなくてもなんとかできるかもしれない。そのまま敵の位置を把握し続けてくれ!」
「そ、そうなんだ。分かったわ!」
(……さて、『あいつ』が来るかな?)
ローグは、騎士団から逃げ切ることを望みながらも、追ってくる敵との戦闘を望むというどこか矛盾したことを願っていた。
ミーラの小屋。
ある程度(その場しのぎ)の準備を整えたローグとミーラは、敵が来るのを待っていた。追ってきた数は相変わらず一人だけのようだ。やがて、その追ってきた敵が小屋の前に現れた。その姿を見た二人は驚いた。
「へえ。こんなところに小屋があるなんてね。住んでるやつの気が知れないや」
『あ、あいつは……!』
『やっぱりな、追ってきたのはあいつだったか』
『『レオン・ビリー!』』
ローグの予想は的中していた。二人を追ってきたのは幼馴染みにして復讐の対象者レオン・ビリーだったのだ。この男の性格からすれば、今のローグはともかくミーラの姿を見れば一人で追いかけても不思議ではない。ミーラのことを魔法なしと思っていればだ。
「さ~て二人とも、どこに隠れてるんだろうね……」
レオンは手から魔法でできた炎の玉を出現させる。そして、それを小屋のほうに……
「この辺かな? 【炎魔法】『火球弾』」
クルッ
……ではなく、
『『え?』』
ボンッ! ボンッ!
90度右にクルリと回って、茂みに隠れているローグとミーラに向けて放った。笑顔で2発。
『ええ!?』
『何!?』
(正確にこっちに撃ってきやがった!? 馬鹿な!?)
「ひいっ!」
「【外道魔法怠惰】『拒絶の壁』!」
バリンッ! バリンッ!
放たれた火の玉は正確に二人の顔に直撃する前に、ローグの魔法によって跳ね返された。火の玉はそのままレオンの元に戻っていった。今度はレオンに直撃すると思われたが、レオンは驚きの行動に出た。腰の剣を抜いたのだ。
「はあっ!」
バンッ バンッ
「「!?」」
レオンは剣を使って火の玉の軌道をずらしたのだ。そのおかげで無傷で済んでいた。ローグは改めてレオンの才能を見せつけられてしまった。
(なんて奴だ! さっきの火球は結構な威力があっただろうに……)
ローグとミーラの姿を確認したレオンは笑顔で笑いかけてきた。
「久しぶりだね。ミーラ、ロー。いや違うかな? ローグというんだっけ?」
その笑顔は無邪気な子供のようだった。
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