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第5章 外国編
帝城へ
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ローグ、ミーラ、リオルの三人は帝城に向かっていた。この少し前に、殺者たちから話を聞いてリオルがいてもたってもいられなくなって帝城まで飛び出してしまった。一旦、ローグがリオルを羽交い絞めにして動きを止めた後、どうするか話し合った結果、上手く帝城に侵入して第二皇女サーラに会うことに決めた。
帝城は、帝都の中央に建つ大きな城で帝国の象徴のようなものだ。その大きさは王国の王城よりも大きくて頑丈な造りになっている。警備も厳重になっており、周りの堀も深い。皇族もこの城に住み政を行っている。つまり、皇族のリオルの兄と妹、そして父親がいるのだ。そして、最大の敵と予想されるクロズクの長も。
この城に入るには入場許可証が必要になるか皇族の直々の許可が必要になる。当然、ローグ、ミーラ、リオルの三人が帝城に入ることは困難に思えた。何しろ、今のリオルは追われている身であり、帝城の前に姿を見せればそれだけで捕まってしまうだろう。その後で、運が悪ければすぐに殺されるか、運が良ければ一部の兵士に救出されるかだ。
その上で三人はうまく侵入できる経路を探し出して帝城に入り込もうとした。だが、肝心の帝城の前にまで来て、リオルは驚きを隠せなかった。
「ど、どういうことだ、これは……!?」
「おい、どうかしたのか?」
「リオさん?」
ローグとミーラがリオルの驚いた様子に気になって聞いていた。すると、リオルの口からこんな事実が分かった。
「警備が薄くなっている、門の前の帝国兵がいないのだ。こんなことはあり得ないし、あってはならない!」
「何? どういうことだ?」
「私に聞かれても……もしや、帝城の内部で何かあったのか? 兄上やサーラは、父上はどうなったんだ!?」
追われている身でありながらも帝城の内側を心配するリオルだが、このような事態を経験したことがなかったせいか何が起こっているのか予測できないようだ。ただ皮肉なことに、部外者であるはずのローグのほうがある程度の予測をしていた。
(リオル、この人自身は自覚無さそうだが多くの国民に慕われていた。もちろん、帝国兵からもな。おそらく、原因はそこにあるだろう。もしくは……)
「不測の事態だ! このまま正面から帝城に入るぞ!」
「リオさん、あんたはやっぱり脳筋だな」
「は? 何? 脳筋? どういうことだ?」
「…………?」
いきなり正面から入るというリオル。そんな彼女に対してローグは悪口かつ事実を言ったのだが、混乱しているリオルは疑問に思うだけだった。本当は怒ることなのにだ。ミーラも悪口を言われて怒らないリオルに首を傾げている。
「不測の事態? ならばなおさら冷静に考えて作戦を決めて行動をするべきじゃないか?」
「え? う、うん、まあ、そうだが……」
「警備が薄くなっているといったが、クロズクが俺達をうまくおびき寄せて罠を張っている可能性があったりしないか?」
「! それは……」
「そもそも、警備が薄くなっていると言ったが確認したのはここだけだろう? 他はどうなってるか見てみないと分からないじゃにか。その後で確認してから作戦を決めるべきだ。違うか?」
「……そうだな。すまん、私が安直すぎた」
ローグに言われてリオルは落ち着き、素直に謝罪した。そして……。
帝城は、帝都の中央に建つ大きな城で帝国の象徴のようなものだ。その大きさは王国の王城よりも大きくて頑丈な造りになっている。警備も厳重になっており、周りの堀も深い。皇族もこの城に住み政を行っている。つまり、皇族のリオルの兄と妹、そして父親がいるのだ。そして、最大の敵と予想されるクロズクの長も。
この城に入るには入場許可証が必要になるか皇族の直々の許可が必要になる。当然、ローグ、ミーラ、リオルの三人が帝城に入ることは困難に思えた。何しろ、今のリオルは追われている身であり、帝城の前に姿を見せればそれだけで捕まってしまうだろう。その後で、運が悪ければすぐに殺されるか、運が良ければ一部の兵士に救出されるかだ。
その上で三人はうまく侵入できる経路を探し出して帝城に入り込もうとした。だが、肝心の帝城の前にまで来て、リオルは驚きを隠せなかった。
「ど、どういうことだ、これは……!?」
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「リオさん?」
ローグとミーラがリオルの驚いた様子に気になって聞いていた。すると、リオルの口からこんな事実が分かった。
「警備が薄くなっている、門の前の帝国兵がいないのだ。こんなことはあり得ないし、あってはならない!」
「何? どういうことだ?」
「私に聞かれても……もしや、帝城の内部で何かあったのか? 兄上やサーラは、父上はどうなったんだ!?」
追われている身でありながらも帝城の内側を心配するリオルだが、このような事態を経験したことがなかったせいか何が起こっているのか予測できないようだ。ただ皮肉なことに、部外者であるはずのローグのほうがある程度の予測をしていた。
(リオル、この人自身は自覚無さそうだが多くの国民に慕われていた。もちろん、帝国兵からもな。おそらく、原因はそこにあるだろう。もしくは……)
「不測の事態だ! このまま正面から帝城に入るぞ!」
「リオさん、あんたはやっぱり脳筋だな」
「は? 何? 脳筋? どういうことだ?」
「…………?」
いきなり正面から入るというリオル。そんな彼女に対してローグは悪口かつ事実を言ったのだが、混乱しているリオルは疑問に思うだけだった。本当は怒ることなのにだ。ミーラも悪口を言われて怒らないリオルに首を傾げている。
「不測の事態? ならばなおさら冷静に考えて作戦を決めて行動をするべきじゃないか?」
「え? う、うん、まあ、そうだが……」
「警備が薄くなっているといったが、クロズクが俺達をうまくおびき寄せて罠を張っている可能性があったりしないか?」
「! それは……」
「そもそも、警備が薄くなっていると言ったが確認したのはここだけだろう? 他はどうなってるか見てみないと分からないじゃにか。その後で確認してから作戦を決めるべきだ。違うか?」
「……そうだな。すまん、私が安直すぎた」
ローグに言われてリオルは落ち着き、素直に謝罪した。そして……。
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