171 / 252
第5章 外国編
尋問3
しおりを挟む
ローグ達は絶句した。価値ある情報、それを守るために自らの意志で死を選ぶなんて……。帝国の皇女リオルでさえショックを受けるのだから、クロズクという組織の非情さがよく分かる。だが、ローグ達にとっては貴重な情報源だ。これ以上彼らに死なれるわけにはいかない。知るべきことがたくさんあるのだ。
「尋問を続けるぞ」
「えええ!?」
ミーラはこの期に及んで尋問するというローグに驚きを隠せない。リオルは訝し気にローグに問いただす。
「……おい、どうするんだ。何か手はあるのか、自らの命を絶つ覚悟があるこいつらにどうやって……」
「そのための魔法でもある」
「!?」
「やはりな……」
「「「「……!?」」」」
リオルはそれを聞いてため息を吐く。ローグはまだ生きてる4人に向かって手をかざす。この状況に適した魔法を掛けるためだ。それも、彼らの忠誠心と自己犠牲の精神を踏みにじる魔法をだ。
「【外道魔法・色欲】『愚かな人形』」
ローグの手から赤紫色の光が漏れだした。その光はもちろん、縛られた4人に放たれる。
「……っ(ドキッ)!?」
「~~っ(ブルブル)! ~~っ(ブルブル)!」
「~~っ(ガクガク)!?」
「…………(ダラン)」
4人は個々で違った反応を見せたが、最終的に意識があやふやになったのか、動かなくなった。ついでに目は虚ろである。
「いい感じに仕上がったな」
「……これで大丈夫なのか?」
「ああ、早速試してみよう」
ローグは二人目の口の縛りを解いた。今度は何かを飲み込むようなことはしないでボケーっとしている。自害の心配はなさそうだった。
「よし、死なないな。今度は尋問を始めるか。おい、お前たちは何者だ?」
「……自分たちは、帝国軍クロズク所属、第2暗殺部隊………(省略)………」
「どうだ、ちゃんと話せるからいいだろう?」
「そ、それは……」
「…………」
自慢げに語るローグを見てリオルもミーラも複雑な顔になる。何しろ洗脳して尋問しているのだ。気分のいいものではない。
「何故俺達を襲った?」
「……『ウルクス』様の、命令で動いた、危険分子だからって……」
「クロズクの長『ウルクス』のことか!」
「知ってるのか、どんな奴だ?」
「目的のためなら手段を選ばない男だ。すでに老人のくせに私が後ろを取られるほどの実力を持っている。敵対することは分かっていたがやっかいな相手だ」
どうやら強敵のようだ。いずれ立ちふさがる相手になるのは確実のようなので、ローグはウルクスについて知る必要があると判断し、二人目に詳しく聞いてみた。
「ウルクスについて詳しく教えてもらおう。そいつは最近どんなことをしている?」
「……ウルクス様は第一皇子を利用しようとしている……」
「何だと!? 兄上を利用しようとしているだと!? どういうことなのだ!?」
「何のためにそんなことを?」
ミーラとリオルが動揺するがローグは冷静に分析を続ける。
「二人とも落ち着け。詳しいことを聞こうじゃないか。どう利用するというんだ?」
「……帝国の主導権を握るため……既に第二皇女はこちらの手にある、心を縛って……」
「心を縛る!? 貴様ら、一体何をしたんだ!? 場合によっては……」
「いや、落ち着けって」
この後、ローグ達は黒幕に目星を付けることができた。そして、この後の行動も決まった。
「尋問を続けるぞ」
「えええ!?」
ミーラはこの期に及んで尋問するというローグに驚きを隠せない。リオルは訝し気にローグに問いただす。
「……おい、どうするんだ。何か手はあるのか、自らの命を絶つ覚悟があるこいつらにどうやって……」
「そのための魔法でもある」
「!?」
「やはりな……」
「「「「……!?」」」」
リオルはそれを聞いてため息を吐く。ローグはまだ生きてる4人に向かって手をかざす。この状況に適した魔法を掛けるためだ。それも、彼らの忠誠心と自己犠牲の精神を踏みにじる魔法をだ。
「【外道魔法・色欲】『愚かな人形』」
ローグの手から赤紫色の光が漏れだした。その光はもちろん、縛られた4人に放たれる。
「……っ(ドキッ)!?」
「~~っ(ブルブル)! ~~っ(ブルブル)!」
「~~っ(ガクガク)!?」
「…………(ダラン)」
4人は個々で違った反応を見せたが、最終的に意識があやふやになったのか、動かなくなった。ついでに目は虚ろである。
「いい感じに仕上がったな」
「……これで大丈夫なのか?」
「ああ、早速試してみよう」
ローグは二人目の口の縛りを解いた。今度は何かを飲み込むようなことはしないでボケーっとしている。自害の心配はなさそうだった。
「よし、死なないな。今度は尋問を始めるか。おい、お前たちは何者だ?」
「……自分たちは、帝国軍クロズク所属、第2暗殺部隊………(省略)………」
「どうだ、ちゃんと話せるからいいだろう?」
「そ、それは……」
「…………」
自慢げに語るローグを見てリオルもミーラも複雑な顔になる。何しろ洗脳して尋問しているのだ。気分のいいものではない。
「何故俺達を襲った?」
「……『ウルクス』様の、命令で動いた、危険分子だからって……」
「クロズクの長『ウルクス』のことか!」
「知ってるのか、どんな奴だ?」
「目的のためなら手段を選ばない男だ。すでに老人のくせに私が後ろを取られるほどの実力を持っている。敵対することは分かっていたがやっかいな相手だ」
どうやら強敵のようだ。いずれ立ちふさがる相手になるのは確実のようなので、ローグはウルクスについて知る必要があると判断し、二人目に詳しく聞いてみた。
「ウルクスについて詳しく教えてもらおう。そいつは最近どんなことをしている?」
「……ウルクス様は第一皇子を利用しようとしている……」
「何だと!? 兄上を利用しようとしているだと!? どういうことなのだ!?」
「何のためにそんなことを?」
ミーラとリオルが動揺するがローグは冷静に分析を続ける。
「二人とも落ち着け。詳しいことを聞こうじゃないか。どう利用するというんだ?」
「……帝国の主導権を握るため……既に第二皇女はこちらの手にある、心を縛って……」
「心を縛る!? 貴様ら、一体何をしたんだ!? 場合によっては……」
「いや、落ち着けって」
この後、ローグ達は黒幕に目星を付けることができた。そして、この後の行動も決まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる