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「おはよう、カイト兄上」
目が覚めるといつもどおり、リエルが俺の寝顔を見ていた。
ただ、俺の心はいつもどおりじゃない。
「お、おお、おはよう」
リエルに向けている感情が『恋』というのだと知って、心臓がバクバクしてる。
「ふふっ、どうしたの?何か恥ずかしい夢でも見た?顔が真っ赤だけど…」
身体が熱くなっているのは分かるが、顔が赤くなっているのか?…なんか余計に恥ずかしいな。
「そ、そうだ!恥ずかしい夢を見たのだ」
何で顔が真っ赤になっているのかバレないようにしなきゃと思ったら、声が大きくなってしまった。
「くすくすっ、そうなんだ。どんな夢だったの?」
ど、どんな夢?!おいおい、これ以上聞くなよ。なんて誤魔化そうか…
「誰かに恋する話だった…あっ」
はいアウトー!誤魔化すの下手かよ、俺は…そのワードから逃れる為に必死になって考えていたら、逆に出てきてしまった。何やってんだよ、俺。
「…ふーん。相手はどんな奴だった?」
お前そんな低い声出せたんだな…かっこいいかも?いや、いつものがいい。
…じゃなくって!相手か…さっきの失敗を活かして、心を落ち着かせる。
「確か、髪も目も真っ白だった」
よしっ、ちゃんと言えた。今度はリエルと真逆の特徴を言った。これで、勘づかれることはない!
「…へー、そうなんだ。ごめん、カイト兄上。ちょっと行かないといけないところがあるのを思い出したから、先に朝食にしてて」
そうか、少し寂しいけどしょうがない。というより、今まで一緒に食事できてたのがおかしいくらいリエルは忙しいからな…
「そうか、また後でな」
「うん、また後でね」
俺よりだいぶ起きるのが早いから、もう支度を済ませていたリエルは部屋から出て行った。
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
〈リエル視点〉
カイト兄上と別れてから、私は自分の執務室に向かった。
コンコンコンッ
「入るぞ?」
そう言って入ると、もう既にベルンとバランが来ている。コイツら何時に来ているんだ、早過ぎだろと思うが、これが従者として普通らしい。それもいずれ変えたいところだ…ただ、今回は助かった。
「あれ、どうかされたのですか?この時間はカイト様と朝食ですよね」
そうだ、カイト兄上との食事を我慢して此方に来たのには訳があった。
「髪と目が白い者を全て殺してこい」
そう、カイト兄上が夢の中で恋をしたという者を今すぐ殺さなければならない。
なんなら、その者を連れてきてカイト兄上の前で殺すか?…いや、ダメだ。私の目標はカイト兄上と愛し合うことだ。無理やりするのは最後の手段にしたい。
「ちょっと、入ってくるなり物騒!何があったの?」
「カイト兄上が、ソイツに恋をしたらしい。許されない、そんなことは許されない」
「「…は?」」
2人してポカーンとしてる。そんな顔までそっくりだな…じゃなくて。
「アホな顔を2人して晒すな。そんな顔をしている暇があるなら、今すぐやってこい」
「いや、だって…ねえ?カイト様がソイツに恋?ほんとにカイト様本人がそんなこと言ったの?」
「正しくは少し違う。夢の中で恋をしたらしい。どちらにしろ許されない話だ」
「なるほど…そういうことでしたか。ただ、殺すにしてもリエル様。その髪と目が白い者など、この世に存在しませんよ」
…冷静になってみると、そうだ。そんな者存在していない。
「夢の中だから、そんな者がいたのか」
どうする、夢渡りするか?いや、またソイツが出るかも分からない。今度、その夢を見たと言ったら、カイト兄上の夢に渡って、ソイツを殺そう。
「うーん、多分そうかな?」
よしよし、それならまだいい。
今ならまだカイト兄上は朝食をとり終わる頃だろう。迎えに行こう。
今日のこの世界の平和は、ベルンとバランによって守られたのであった。
目が覚めるといつもどおり、リエルが俺の寝顔を見ていた。
ただ、俺の心はいつもどおりじゃない。
「お、おお、おはよう」
リエルに向けている感情が『恋』というのだと知って、心臓がバクバクしてる。
「ふふっ、どうしたの?何か恥ずかしい夢でも見た?顔が真っ赤だけど…」
身体が熱くなっているのは分かるが、顔が赤くなっているのか?…なんか余計に恥ずかしいな。
「そ、そうだ!恥ずかしい夢を見たのだ」
何で顔が真っ赤になっているのかバレないようにしなきゃと思ったら、声が大きくなってしまった。
「くすくすっ、そうなんだ。どんな夢だったの?」
ど、どんな夢?!おいおい、これ以上聞くなよ。なんて誤魔化そうか…
「誰かに恋する話だった…あっ」
はいアウトー!誤魔化すの下手かよ、俺は…そのワードから逃れる為に必死になって考えていたら、逆に出てきてしまった。何やってんだよ、俺。
「…ふーん。相手はどんな奴だった?」
お前そんな低い声出せたんだな…かっこいいかも?いや、いつものがいい。
…じゃなくって!相手か…さっきの失敗を活かして、心を落ち着かせる。
「確か、髪も目も真っ白だった」
よしっ、ちゃんと言えた。今度はリエルと真逆の特徴を言った。これで、勘づかれることはない!
「…へー、そうなんだ。ごめん、カイト兄上。ちょっと行かないといけないところがあるのを思い出したから、先に朝食にしてて」
そうか、少し寂しいけどしょうがない。というより、今まで一緒に食事できてたのがおかしいくらいリエルは忙しいからな…
「そうか、また後でな」
「うん、また後でね」
俺よりだいぶ起きるのが早いから、もう支度を済ませていたリエルは部屋から出て行った。
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
〈リエル視点〉
カイト兄上と別れてから、私は自分の執務室に向かった。
コンコンコンッ
「入るぞ?」
そう言って入ると、もう既にベルンとバランが来ている。コイツら何時に来ているんだ、早過ぎだろと思うが、これが従者として普通らしい。それもいずれ変えたいところだ…ただ、今回は助かった。
「あれ、どうかされたのですか?この時間はカイト様と朝食ですよね」
そうだ、カイト兄上との食事を我慢して此方に来たのには訳があった。
「髪と目が白い者を全て殺してこい」
そう、カイト兄上が夢の中で恋をしたという者を今すぐ殺さなければならない。
なんなら、その者を連れてきてカイト兄上の前で殺すか?…いや、ダメだ。私の目標はカイト兄上と愛し合うことだ。無理やりするのは最後の手段にしたい。
「ちょっと、入ってくるなり物騒!何があったの?」
「カイト兄上が、ソイツに恋をしたらしい。許されない、そんなことは許されない」
「「…は?」」
2人してポカーンとしてる。そんな顔までそっくりだな…じゃなくて。
「アホな顔を2人して晒すな。そんな顔をしている暇があるなら、今すぐやってこい」
「いや、だって…ねえ?カイト様がソイツに恋?ほんとにカイト様本人がそんなこと言ったの?」
「正しくは少し違う。夢の中で恋をしたらしい。どちらにしろ許されない話だ」
「なるほど…そういうことでしたか。ただ、殺すにしてもリエル様。その髪と目が白い者など、この世に存在しませんよ」
…冷静になってみると、そうだ。そんな者存在していない。
「夢の中だから、そんな者がいたのか」
どうする、夢渡りするか?いや、またソイツが出るかも分からない。今度、その夢を見たと言ったら、カイト兄上の夢に渡って、ソイツを殺そう。
「うーん、多分そうかな?」
よしよし、それならまだいい。
今ならまだカイト兄上は朝食をとり終わる頃だろう。迎えに行こう。
今日のこの世界の平和は、ベルンとバランによって守られたのであった。
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