王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!

こさか りね

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【番外編】アグネスのお宅訪問

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秋も深まって来た今日この頃、学校帰りにアグネスのお家へ、メルティアと一緒に遊びに来た。

アグネスは学生寮だが、学園の敷地内にあるのではない。
学園が近場のアパートを一棟借りしているのだ。
寮母はおらず、入寮者で共用部の掃除を分担していると言う。

アグネスの今日の担当は玄関と庭だった。

「すぐに掃除しちゃうから、少し待っててもらっていい?」

私達は手伝う事はないかと尋ねたが、すぐに終わるとの事なので玄関先で待つことにした。


アグネスは緑のマジッククレーを取り出し、庭にある落ち葉を隣地へ勢いよく飛ばし始めたのだ。

(!!?)

前世、小学校から掃除とはなんたるかを叩き込まれて来た日本人の私には、驚愕きょうがくの光景が広がっていた。

待って?・・・それ、ゴミ飛ばしているだけよね?しかも、お隣さんの家に。
・・・これ、大丈夫なの?

メルティアを見てみるが、特に何の反応もない。
私は思わず、アグネスに声を掛けた。

「アグネス、落ち葉ひろわなくて大丈夫なの?」

「みんなもこうしているから大丈夫よ!
それに、一つ一つ拾うより、この方が早く終わるから」

そう言われたら何も言えない。
余計なお世話だった様だ。

その後、本当にすぐに終わり、部屋に案内され、お茶を飲みながら、授業の事や可愛くて美味しいケーキ屋を見つけた事などを話して楽しんだ。

すぐに楽しい時間はあっという間に終わり、帰宅時間となった。

「アグネス、今日はとっても楽しかったわ。今度はみんなで噂のケーキ屋へ行きましょう!」
「そうね!
けど、楽しい時間って本当にあっと言う間よね」
私と、メルが話す。

そしてお別れの挨拶をして玄関を出ると、先程掃除したはずなのに、庭が落ち葉だらけになっていた。

しかも、さっきより増えてない?

隣地に追い出した葉が、友達連れて帰って来た様だ。

「お隣が庭掃除したんだわ。また、掃除しなきゃ」

と言って、また、隣地へ追い出している。

これってよね?
きっと、すぐにお友達増やして帰ってくるわ。

と、そこで閃いた!

風は風でも、ゴミが一か所に集まる風向きのマジッククレーを作ればいいのよ。

完成したら、アグネスにあげよう。
・・・喜んでくれるかしら。

その後、アグネスの家をおいとまし、自宅で風に関する本を見ながら、ひたすら、マジッククレーをコネコネするのであった。

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