変人令息は悪女を憎む

「ブリジット=バールトン。あなたを愛する事はない。」

ああ、ようやく言えた。


目の前の彼女は14歳にしてこれが二度目の結婚。
こんなあどけない顔をしてとんでもない悪女なのだ。


私もそのことを知った時には腹も立ったものだが、こちらにも利がある結婚だと割り切ることにした。

「当初話した通り2年間の契約婚だ。離婚後は十分な慰謝料も払おう。ただ、白い結婚などと主張されてはこちらも面倒だ。一晩だけ付き合ってもらうよ。」


初夜だというのに腹立たしい気持ちだ。

私だって悪女と知る前は契約なんて結ぶ気はなかった。
政略といえど大事にしようと思っていたんだ。
なのになぜこんな事になったのか。

それは半年ほど前に遡る。

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