150 / 208
ユニの願い
しおりを挟む
「なぜ僕たちなのでしょうか?」
明らかに今の宿り木には分不相応な依頼。
なにせ相手は獣王国ビステリアの王にして、あの剣聖ミロクの弟子なのだ。
現在進行形でミロクを師事し修行を受けているミリアとマクスウェルの二人としては、師匠であるミロクが認めたゼリックの実力を軽視するわけにはいかなかった。
「そ…それは・・・」
「ちょっとアンタ、正直に話しなさいよ!」
「ええ…それはもちろん」
「まぁ~アタシとしてはアンタが嘘を言ってるとは思ってないわ。もし、この話を聖騎士長であるアーサー様とかに持ってきていたなら罠かと疑いもするけど…。残念ながら今のアタシたちをどうこうしたところでこの戦争を動かすほどの事ではないしね」
「ミリア・・・」
「クソ~…このアタシの存在を無視して戦争を進めてるのもムカつくし、それを受け入れちゃってる自分自身にも腹が立つ」
「「「「「・・・・・」」」」」
冷静な分析と漏れ出る本音。
その狭間で何とも煮え切らない表情を見せている。
そして仲間たちは彼女にかける言葉を失うのであった。
「話を戻すッスよ!ユニさん、なんでウチらに頼るのか説明をお願いするッス」
「あっ!?はい。正直に申しますと、お願いするのは皆さんにではなくて…その~…スズネさんと魔王クロノさんにです!」
どこか気まずそうに話したユニであったのだが、彼女の予想とは相反してあっさりとした返答が返ってくる。
「まぁ~そうよね。分かってたけど」
「あの…申し訳ありません」
「いえ、謝ることではありませんよ。僕たちに実力が足りていないのは紛れもない事実ですから。でも、どうしてスズネさんとクロノのことを知っているんですか?」
話せば話すほどに疑問が出てくる。
当然これまでにスズネたち宿り木のメンバーとユニの間に接点はない。
話したこともなければ、会ったことすらないのだ。
しかも現時点で彼女たちはまだBランクになったばかりのパーティであり、クロノという存在があるとはいえまだまだ名の通ったパーティというわけでもない。
「先ほどみなさんにお伝えした通りゼリックの力は強大です。剣聖と謳われる方より剣術を学び、今では雷獣の力の80%を使いこなせるまでに至っています。剣の腕はもちろんのこと、そのスピードは光の速度に匹敵すると云われています」
「「「「「「 光の速度!? 」」」」」」
「はい。はっきり言って生半可な強さの方では太刀打ち出来ないと思います、そんな風に思い悩んでいた時に魔王を召喚したというヒト族の少女の話を耳にしたのです。そこで私は城の者たちの目を盗み内緒でガルディア王国へ行き情報を集めることにしました」
「王族の方がお忍びで!?」
「そこでいろいろな話を伺いました。少女の名がスズネということ、クロノという名の魔王はこれまでの長い魔族の歴史において“歴代最強の魔王”と云われていること、仲間たちと『宿り木』というパーティを組んでいること、さらにスズネという少女は龍族とも契約を結んだということ」
「なんか全部筒抜けになってるッスね・・・」
「ガバガバなのじゃ」
「いったい誰なのよ!アタシたちのことをベラベラと喋ったのは!!」
「ガルディアの中でも特にモアという街の人々から詳しい話を聞くことが出来ました。その街の酒場で“ロマリオ”という冒険者の方と出会い、その方がとても詳しく教えてくださいました」
【【あっ…あの人か・・・ 】】
その名を聞いてすぐさま一人の男の顔が思い浮かび、問答無用で納得せざるを得ないスズネとミリアなのであった。
=========================
※ロマリオ
Aランククラン『ミネルヴァ』のメンバー。
四十代のベテラン冒険者で困っている人を見かけると放っておけない性格。
冒険者になりたてだった頃のスズネとミリアが仲間集めに四苦八苦していた時に声をかけられ、ラーニャの情報を教えてもらったという恩がある。
=========================
「それで・・・魔王と龍族と契約したスズネを使って何をさせようってわけ?」
急に声のトーンを落とし真剣な眼差しをユニへと向けるミリア。
大事な親友に危険なことはさせたくないという思いから出たその言葉には少しばかりの怒りも含まれていた。
「今回の戦争、ゼリックの本当の狙いは ───── 聖騎士長アーサーの命です」
「「「「「「 えっ!? 」」」」」」
「詳しい作戦までは知ることが出来ませんでしたが、聖騎士長アーサーを狙っていることは確かです」
「どうしてアーサー様を狙うんですか?」
「それは ───── 聖騎士長アーサーがガルディア王国の“光”だからです」
「「「「「「ガルディア王国の“光”??」」」」」」
「はい。今のガルディア王国にとって聖騎士長アーサーは“武の象徴”であり、王国を守護する“平和の象徴”でもあります。王族を始めとした貴族からも多くの国民からも支持されていると聞きます。そんな彼の命を奪うことはガルディア王国の精神的支柱を奪い、国民への不安を煽り、心を殺すことを意味します。そうして弱りきったところを獣王国ビステリアの全勢力をもって一気に攻め落とし支配下に置くつもりなのです」
「そんな…師匠…。いや…師匠が、アーサー様が負けるはずがありません!!」
ゼリックの思惑を知り驚愕するスズネたち。
中でもアーサーのことを育ての親とも思っているマクスウェルにとって、それは胸が引き裂かれるようなものであり、アーサーが負けるわけなどないと大きく叫ぶのであった。
ゼリックの思惑は理解した。
しかし、そんな思惑通りに事が運ぶのだろうか。
アーサー自身も“四聖”に数えられるほどの実力の持ち主である。
何か策を用意しているのか、それとも真正面からねじ伏せるだけの実力があるのか、さすがにユニもそこまで調べることは出来なかったようだ。
「ちょっと待つッス。もしかしてスズネへのお願いって、獣王ゼリックと聖騎士長アーサー様の戦いに割って入るということッスか?」
スッ ──────── 。
その場にいた全員が一斉にユニへと視線を向ける。
それらの視線を一身に受けるユニは静かに頷く。
「はい…その通りです」
「ふざけんじゃないわよ!そんな戦いに突っ込んで行ったら命がいくつあっても足りないわ!!アンタ、スズネに死ねっていうの!!!」
「ミリア、落ち着いて。ユニさんは何もそこまで言ってないよ」
「あわわわわ…ヤバいッスよーーーーー」
「じゃが、その戦いに割って入るということはそういうことじゃろ?まぁ~わっちの旦那様の手にかかれば両者ともひと捻りじゃろうがな」
怒る者、心配する者、慌てる者、煽る者。
いろんな感情が交錯する中、クロノは静かに状況を見守っているのだった。
「ユニさん、結局のところ私…というかクロノは何をすればいいんですか?」
「初めにお話しした通りゼリックを止めてもらいたいのです。ゼリックと聖騎士長アーサーの戦いは想像を絶するものになると思われます。それを止めることが出来るのは彼らに匹敵する強さを持つ者だけです。魔王と龍族であれば彼らを止めることも出来るのではないかと・・・。どうかお願いします!ゼリックを止めて・・・彼を救ってやってください!!」
涙を流しながら頭を下げるユニ。
獣王という絶対的な立場となり、さらなる力を身に付け、それに溺れるようになってしまったとしても、子供の頃から慕ってきた人。
若かりし頃の彼はもういないのかもしれない。
それでもユニにとってゼリックは今なお大切な最愛の人なのだ。
そんな彼女の悲痛な叫びを受け取った鈴音は覚悟を決める。
「分かりました。そのお願い引き受けます」
「ちょっとスズネ!」
「ごめんね、みんな。でも、困っている人を放ってはおけないよ。私なんかに助けを求めてくれるんだったら、たとえ難しいことだとしてもそれに応えたいって思うよ」
そこにはいつものスズネの姿があった。
これと決めたらその道を突き進む。
覚悟を決めたその目を見たらもう誰一人として彼女を止めようとは思わない。
「ありがとうございます。ありがとうございます。 ───────── 」
何度も何度も感謝を口にするユニ。
その姿に笑顔で応えるスズネ。
仲間たちは心配しながらも、一度言い出したら聞かないリーダーの姿を前にやれやれと思いつつ、その決断を受け入れるのであった。
しかし、 ────────── 。
「なんだか綺麗に話がまとまったような空気を出しているが、結局のところやるのは俺だろ?」
ここまで頑なに口を閉ざしていた魔王様がここぞとばかりに口を開く。
「ごめんね、クロノ。勝手に決めちゃって・・・」
「ハァ~・・・。まぁ~今さらだけどな。お前の無茶に振り回されるのは」
「う~~~…ごめんなさい」
勝手に話を進められた挙句、いつもの如く面倒事を押し付けられる形となったクロノ。
毎度のことに嫌味の一つも言いたくなる気持ちはよく分かる。
そんな小言を聞かされ、盛り上がっていた気持ちを抑えられたスズネはいつものように平謝りするしかなかった。
「まぁ~冗談はこの辺にしておいてやる」
「えっ!?怒ってないの?」
「ああ、今回の話は俺も受けてやる」
「急にどうしたのよ?アンタが面倒事に乗り気なんて珍しいわね」
いつもと違うクロノの反応を不思議に思うスズネたちをよそに、当の本人は何故かやる気満々。
周囲の心配などお構いなしに不敵な笑みを浮かべている。
「光の速度で動く獣の王に、“四聖”とかいう最強の剣士だろ。どいつもこいつも誰に断って“王”だの“最強”だのとほざいてやがるんだ?奴らに誰が本当の“最強の王”なのかをしっかり叩き込んでやる」
ユニの願いを叶えるためではない。
スズネの想いに応えるためでもない。
自分を差し置いて勘違いした称号を掲げている者たちに実力の差というものを思い知らせるため。
ただそれだけのためにクロノは参戦を決意したのであった。
明らかに今の宿り木には分不相応な依頼。
なにせ相手は獣王国ビステリアの王にして、あの剣聖ミロクの弟子なのだ。
現在進行形でミロクを師事し修行を受けているミリアとマクスウェルの二人としては、師匠であるミロクが認めたゼリックの実力を軽視するわけにはいかなかった。
「そ…それは・・・」
「ちょっとアンタ、正直に話しなさいよ!」
「ええ…それはもちろん」
「まぁ~アタシとしてはアンタが嘘を言ってるとは思ってないわ。もし、この話を聖騎士長であるアーサー様とかに持ってきていたなら罠かと疑いもするけど…。残念ながら今のアタシたちをどうこうしたところでこの戦争を動かすほどの事ではないしね」
「ミリア・・・」
「クソ~…このアタシの存在を無視して戦争を進めてるのもムカつくし、それを受け入れちゃってる自分自身にも腹が立つ」
「「「「「・・・・・」」」」」
冷静な分析と漏れ出る本音。
その狭間で何とも煮え切らない表情を見せている。
そして仲間たちは彼女にかける言葉を失うのであった。
「話を戻すッスよ!ユニさん、なんでウチらに頼るのか説明をお願いするッス」
「あっ!?はい。正直に申しますと、お願いするのは皆さんにではなくて…その~…スズネさんと魔王クロノさんにです!」
どこか気まずそうに話したユニであったのだが、彼女の予想とは相反してあっさりとした返答が返ってくる。
「まぁ~そうよね。分かってたけど」
「あの…申し訳ありません」
「いえ、謝ることではありませんよ。僕たちに実力が足りていないのは紛れもない事実ですから。でも、どうしてスズネさんとクロノのことを知っているんですか?」
話せば話すほどに疑問が出てくる。
当然これまでにスズネたち宿り木のメンバーとユニの間に接点はない。
話したこともなければ、会ったことすらないのだ。
しかも現時点で彼女たちはまだBランクになったばかりのパーティであり、クロノという存在があるとはいえまだまだ名の通ったパーティというわけでもない。
「先ほどみなさんにお伝えした通りゼリックの力は強大です。剣聖と謳われる方より剣術を学び、今では雷獣の力の80%を使いこなせるまでに至っています。剣の腕はもちろんのこと、そのスピードは光の速度に匹敵すると云われています」
「「「「「「 光の速度!? 」」」」」」
「はい。はっきり言って生半可な強さの方では太刀打ち出来ないと思います、そんな風に思い悩んでいた時に魔王を召喚したというヒト族の少女の話を耳にしたのです。そこで私は城の者たちの目を盗み内緒でガルディア王国へ行き情報を集めることにしました」
「王族の方がお忍びで!?」
「そこでいろいろな話を伺いました。少女の名がスズネということ、クロノという名の魔王はこれまでの長い魔族の歴史において“歴代最強の魔王”と云われていること、仲間たちと『宿り木』というパーティを組んでいること、さらにスズネという少女は龍族とも契約を結んだということ」
「なんか全部筒抜けになってるッスね・・・」
「ガバガバなのじゃ」
「いったい誰なのよ!アタシたちのことをベラベラと喋ったのは!!」
「ガルディアの中でも特にモアという街の人々から詳しい話を聞くことが出来ました。その街の酒場で“ロマリオ”という冒険者の方と出会い、その方がとても詳しく教えてくださいました」
【【あっ…あの人か・・・ 】】
その名を聞いてすぐさま一人の男の顔が思い浮かび、問答無用で納得せざるを得ないスズネとミリアなのであった。
=========================
※ロマリオ
Aランククラン『ミネルヴァ』のメンバー。
四十代のベテラン冒険者で困っている人を見かけると放っておけない性格。
冒険者になりたてだった頃のスズネとミリアが仲間集めに四苦八苦していた時に声をかけられ、ラーニャの情報を教えてもらったという恩がある。
=========================
「それで・・・魔王と龍族と契約したスズネを使って何をさせようってわけ?」
急に声のトーンを落とし真剣な眼差しをユニへと向けるミリア。
大事な親友に危険なことはさせたくないという思いから出たその言葉には少しばかりの怒りも含まれていた。
「今回の戦争、ゼリックの本当の狙いは ───── 聖騎士長アーサーの命です」
「「「「「「 えっ!? 」」」」」」
「詳しい作戦までは知ることが出来ませんでしたが、聖騎士長アーサーを狙っていることは確かです」
「どうしてアーサー様を狙うんですか?」
「それは ───── 聖騎士長アーサーがガルディア王国の“光”だからです」
「「「「「「ガルディア王国の“光”??」」」」」」
「はい。今のガルディア王国にとって聖騎士長アーサーは“武の象徴”であり、王国を守護する“平和の象徴”でもあります。王族を始めとした貴族からも多くの国民からも支持されていると聞きます。そんな彼の命を奪うことはガルディア王国の精神的支柱を奪い、国民への不安を煽り、心を殺すことを意味します。そうして弱りきったところを獣王国ビステリアの全勢力をもって一気に攻め落とし支配下に置くつもりなのです」
「そんな…師匠…。いや…師匠が、アーサー様が負けるはずがありません!!」
ゼリックの思惑を知り驚愕するスズネたち。
中でもアーサーのことを育ての親とも思っているマクスウェルにとって、それは胸が引き裂かれるようなものであり、アーサーが負けるわけなどないと大きく叫ぶのであった。
ゼリックの思惑は理解した。
しかし、そんな思惑通りに事が運ぶのだろうか。
アーサー自身も“四聖”に数えられるほどの実力の持ち主である。
何か策を用意しているのか、それとも真正面からねじ伏せるだけの実力があるのか、さすがにユニもそこまで調べることは出来なかったようだ。
「ちょっと待つッス。もしかしてスズネへのお願いって、獣王ゼリックと聖騎士長アーサー様の戦いに割って入るということッスか?」
スッ ──────── 。
その場にいた全員が一斉にユニへと視線を向ける。
それらの視線を一身に受けるユニは静かに頷く。
「はい…その通りです」
「ふざけんじゃないわよ!そんな戦いに突っ込んで行ったら命がいくつあっても足りないわ!!アンタ、スズネに死ねっていうの!!!」
「ミリア、落ち着いて。ユニさんは何もそこまで言ってないよ」
「あわわわわ…ヤバいッスよーーーーー」
「じゃが、その戦いに割って入るということはそういうことじゃろ?まぁ~わっちの旦那様の手にかかれば両者ともひと捻りじゃろうがな」
怒る者、心配する者、慌てる者、煽る者。
いろんな感情が交錯する中、クロノは静かに状況を見守っているのだった。
「ユニさん、結局のところ私…というかクロノは何をすればいいんですか?」
「初めにお話しした通りゼリックを止めてもらいたいのです。ゼリックと聖騎士長アーサーの戦いは想像を絶するものになると思われます。それを止めることが出来るのは彼らに匹敵する強さを持つ者だけです。魔王と龍族であれば彼らを止めることも出来るのではないかと・・・。どうかお願いします!ゼリックを止めて・・・彼を救ってやってください!!」
涙を流しながら頭を下げるユニ。
獣王という絶対的な立場となり、さらなる力を身に付け、それに溺れるようになってしまったとしても、子供の頃から慕ってきた人。
若かりし頃の彼はもういないのかもしれない。
それでもユニにとってゼリックは今なお大切な最愛の人なのだ。
そんな彼女の悲痛な叫びを受け取った鈴音は覚悟を決める。
「分かりました。そのお願い引き受けます」
「ちょっとスズネ!」
「ごめんね、みんな。でも、困っている人を放ってはおけないよ。私なんかに助けを求めてくれるんだったら、たとえ難しいことだとしてもそれに応えたいって思うよ」
そこにはいつものスズネの姿があった。
これと決めたらその道を突き進む。
覚悟を決めたその目を見たらもう誰一人として彼女を止めようとは思わない。
「ありがとうございます。ありがとうございます。 ───────── 」
何度も何度も感謝を口にするユニ。
その姿に笑顔で応えるスズネ。
仲間たちは心配しながらも、一度言い出したら聞かないリーダーの姿を前にやれやれと思いつつ、その決断を受け入れるのであった。
しかし、 ────────── 。
「なんだか綺麗に話がまとまったような空気を出しているが、結局のところやるのは俺だろ?」
ここまで頑なに口を閉ざしていた魔王様がここぞとばかりに口を開く。
「ごめんね、クロノ。勝手に決めちゃって・・・」
「ハァ~・・・。まぁ~今さらだけどな。お前の無茶に振り回されるのは」
「う~~~…ごめんなさい」
勝手に話を進められた挙句、いつもの如く面倒事を押し付けられる形となったクロノ。
毎度のことに嫌味の一つも言いたくなる気持ちはよく分かる。
そんな小言を聞かされ、盛り上がっていた気持ちを抑えられたスズネはいつものように平謝りするしかなかった。
「まぁ~冗談はこの辺にしておいてやる」
「えっ!?怒ってないの?」
「ああ、今回の話は俺も受けてやる」
「急にどうしたのよ?アンタが面倒事に乗り気なんて珍しいわね」
いつもと違うクロノの反応を不思議に思うスズネたちをよそに、当の本人は何故かやる気満々。
周囲の心配などお構いなしに不敵な笑みを浮かべている。
「光の速度で動く獣の王に、“四聖”とかいう最強の剣士だろ。どいつもこいつも誰に断って“王”だの“最強”だのとほざいてやがるんだ?奴らに誰が本当の“最強の王”なのかをしっかり叩き込んでやる」
ユニの願いを叶えるためではない。
スズネの想いに応えるためでもない。
自分を差し置いて勘違いした称号を掲げている者たちに実力の差というものを思い知らせるため。
ただそれだけのためにクロノは参戦を決意したのであった。
0
あなたにおすすめの小説
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
職業ガチャで外れ職引いたけど、ダンジョン主に拾われて成り上がります
チャビューヘ
ファンタジー
いいね、ブックマークで応援いつもありがとうございます!
ある日突然、クラス全員が異世界に召喚された。
この世界では「職業ガチャ」で与えられた職業がすべてを決める。勇者、魔法使い、騎士――次々と強職を引き当てるクラスメイトたち。だが俺、蒼井拓海が引いたのは「情報分析官」。幼馴染の白石美咲は「清掃員」。
戦闘力ゼロ。
「お前らは足手まといだ」「誰もお荷物を抱えたくない」
親友にすら見捨てられ、パーティ編成から弾かれた俺たちは、たった二人で最低難易度ダンジョンに挑むしかなかった。案の定、モンスターに追われ、逃げ惑い――挙句、偶然遭遇したクラスメイトには囮として利用された。
「感謝するぜ、囮として」
嘲笑と共に去っていく彼ら。絶望の中、俺たちは偶然ダンジョンの最深部へ転落する。
そこで出会ったのは、銀髪の美少女ダンジョン主・リリア。
「あなたたち……私のダンジョンで働かない?」
情報分析でダンジョン構造を最適化し、清掃で魔力循環を改善する。気づけば生産効率は30%向上し、俺たちは魔王軍の特別顧問にまで成り上がっていた。
かつて俺たちを見下したクラスメイトたちは、ダンジョン攻略で消耗し、苦しんでいる。
見ろ、これが「外れ職」の本当の力だ――逆転と成り上がり、そして痛快なざまぁ劇が、今始まる。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる