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第1章 復讐の魔女
第10話 リョウの過去
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「俺はパルケニア王国のデリムという街出身だ。両親は農奴として毎日働きながら俺を育ててくれた」
そう話すリョウは無表情だった。
自分の感情を必死に押し殺しているのか、それとも記憶が曖昧で何から話したらいいのか考えているのか……
ともかく私とベレニスは口を挟まずに静かに話を聞いていった。
「農奴といっても待遇が悪いわけじゃない。家もあったし、ちゃんと毎日三食食事も食えてた。だから普通に成長していれば畑仕事を手伝ったり、街に出て雑貨屋で仕入れの手伝いをしたりする人生を送るはずだった。……俺が5歳の時、デリムの領主が突如パルケニアに反旗を翻すまではな」
リョウは語り続ける。
両親と共に畑で働いていた時に、いきなりデリム領主の家紋が入った鎧を着た騎士たちが家にやってきて、リョウや子供たちをデリム城へと連行したという。
「何人かの大人が斬られ、地に伏しているのを見た。……俺の両親がどうなったかは覚えていない。抵抗できず連れ去られた俺たち子供はデリム城で兵士として育てられた。と言ってもガキだ。要は前線で盾代わりにされる捨て駒だ。年上からどんどん死んでいった。まだ俺のようなチビの連中は、城の兵士のストレス発散の道具にされた。俺たちを殴る蹴るで憂さ晴らしをする奴、泥の中に顔を無理やり押しつけてくる奴、剣を持ち出し斬りつけてくる奴もいた」
そこまで語ったリョウは、痛みに耐えるように歯を食い縛って俯く。
私は何か言葉をかけようと思ったが、何も思い浮かばず話の続きを黙って聞くことにする。
ベレニスもこの話は聞いていて気持ちのいい話じゃないと理解しているのだろう、眉を顰めながら聞いている。
私は口を挟まないと決めた。
リョウが話すのを止めたくなったら止めるし、話して楽になれるのなら好きなだけ話せばいいと思ったからだ。
「飯はカビたパン、寝床は城壁の冷たい地面。栄養失調で死んでいった奴もいたし、魔物に襲われて食われたやつもいたな。貴族連中の綺羅びやかな服装で歩く姿を見ても怒る気力すら湧かん。そんな地獄のような生活が5年ほど続いたある日、1人の男がデリムにやってきて叛乱軍の全権を握り、俺たちの待遇が変わった」
それはパルケニア王国の将軍、ノイズ・グレゴリオという人物。
若年の頃より天才と大陸中に名が響いた存在で、大陸七剣神の1人と呼ばれた人物。
彼は突如デリムに寝返り、叛乱軍の軍事の全てを掌握した。
「生き残ったガキ共はノイズによってちゃんと食事や寝床、正当な戦いの訓練を与えられた。……みんな喜んだよ。当然、俺も喜んだし、皆のようにノイズを父のように慕い、嬉々として戦場に出てった。戦場で多くの敵兵を殺して功績をあげれば、ノイズが俺たちを誉め称えてくれたからな」
デリムの少年兵……それはデリム叛乱の末期に、パルケニア王国軍を戦慄させた存在。
既に逃亡して、他国で首を刎ねられたデリム領主。
正規兵も戦死や脱走で残っていない、デリム城での攻防。
最早なぜこの内戦が続いているのかを、誰もが理解出来ない状況だった。
「1人、また1人と戦死してゆく仲間にノイズは涙を流し、その涙が残った者を強くした。そんな状況が2年続き、残る少年兵の数も百人を切っていた。……だがノイズから俺たちに衝撃的な事実が告げられた」
そこでリョウは拳を強く握る。
それは怒りなのか、それとも悲しみなのか……
「奴はこう言った。『実験は成功だ。お前らもう死んでいいぜ』ってな」
実験……その単語に私は考え込んでしまった。
もしかして七剣神であるノイズ・グレゴリオという人物が、魔女の人体実験に協力していたんじゃないのかと。
「奴は剣を手にし、残った少年兵を次々と虐殺していった。笑いながら、まるで狩りをするかのように、な」
リョウの元々怖い目が、さらに鋭くなる。
ゾクリと背筋が寒くなる。
ベレニスが私の腕をギュッと掴んできた。
リョウは続ける。
少年兵たちは必死に戦ったけど、ノイズには勝てず全滅した。
デリム城は開城し、7年に及ぶ内戦は終わりを告げた。
デリム城の異変を察し、城門を強行突破したのは、パルケニア王国に雇われたアラン傭兵団の部隊。
「俺は重傷状態だったらしい。数分発見が遅れていれば死んでいた。……俺以外は全員死んだ。ノイズ・グレゴリが消息不明と聞いたのは、アラン傭兵団の人たちに助けられた後だ」
リョウの話がひと段落し、ベレニスが思い出したかのように口を開く。
「それで? ビオレール城に単騎突入する意味は何? ノイズって奴がいるの?」
「ベレニス。急かしすぎ」
「何言ってるのよ、重要じゃない。この傭兵は下手したら、またすぐに飛び出してゆくわよ。それをまた止めに行くの? 面倒くさいから私はやらないわよ」
「それは、そうだけど」
私がそう言うと、ベレニスはフンっと鼻を鳴らす。
リョウはふう~とため息を吐くと、天井を見上げてボソリと呟いた。
「ノイズへの復讐の一心で、俺はアラン傭兵団で剣を習い正式な団員となった。だがノイズの行方はわからない。そんな中、去年起きたダーランド王国の麻薬戦争に参戦した際、ある噂を聞いた。デリム公の叛乱は、パルケニア王国の貴族トール・カークスとノイズ・グレゴリが仕掛けた筋書きだとな」
トール・カークス……名前は何度か聞いたことがある。
確かパルケニア王国の貴族で、どうやら裏で色々と悪いことをしていたらしい。
デリム内戦終結直後に行方を晦ましていたが、ベルガー王国宰相テスタ・シャイニング直属の政務官として、近年再び表舞台に姿を現した人物。
「ビオレールへ視察官としてやって来ると情報を掴んだ俺は、カルデ村付近で待ち伏せし襲撃するつもりだった。だが盗賊騒動が起き、ルートを変更したらしい。千載一遇の機会を逃したが、まだビオレールの滞在中に機会はある。そう思って俺はここまで来た」
私と出会い、一緒に盗賊を退治したリョウが、まさかそんな考えで動いていたなんて……
「私に色々親切にしてくれたのは、私も復讐者だと知ったから?」
ふ~んそうなんだとベレニスが横で呟く中、リョウの瞳が私を見つめる。
「何故止めた? ローゼには関係ない俺の話だ。ローゼも復讐者ならわかるはずだ」
言われて私は言葉に詰まる。
たしかにその通りだったからだ。
だが、止めたいという衝動は私の中に強くあった。
なぜなのかは解らないが、リョウには死んで欲しくないという想いが強くあったからだ。
「無意味で無価値な自己満足の死を、ローゼがわざわざ止めてあげたのに何もわかってないわねこの男」
「なに⁉」
ベレニスの挑発的な言葉に、リョウが怒りの声を発する。
「ローゼはアンタが死ぬと困るから助けたのよ。そんなのもわからないなんて、ホントおバカね」
ベレニスの言葉に私はハッとなる。
そうか……そうだったのか。私はリョウが死ぬと困るんだ。
それは何故か? 魔女ディルと別れて初めて出会った人だから?
黒髪の容姿と漆黒の剣が、私の復讐相手の手がかりになると思ったから?
……ううん違う。
私は、私がこの人を死なせたくないと思っているんだ。
「……ベレニス。ありがとう」
私の言葉にベレニスはクスっと笑い、リョウは何が何だかわからないといった表情を浮かべていた。
「リョウ、確かに私も復讐者。……けれど私は自分が死ぬ気なんてないし、復讐を果たすのに殺害という方法を考えているわけじゃない。私の目的は、あくまでも復讐相手の正体と目的を知ること」
私は魔女ディルによって、王女だった過去を消された存在。
たとえ私利私欲だと罵られても、それが私の選んだ道だから……
「それにやりたいこともいっぱいあるし。大陸中の魔導書や歴史書や大衆小説を読み漁りたいし、七英雄の足跡を巡ってみたい。歴史や魔法の研究もしたいし、あと今って魔女は、アラン傭兵団とか冒険者ギルドのような組織がないから作りたいし、他にも困ってる人を目の前にしたら助けたいし。う~ん、いっぱいありすぎて困るぐらいかな」
私のやりたいことや想いに、ベレニスとリョウは口をポカーンとした表情で聞いていた。
「ローゼって、本当に変わってるわね」
「ええ! なんでよ」
ベレニスの呆れ顔に私は頰を膨らませフフッと笑う。
リョウもつられてクスッと笑った。
「お腹空いたからご飯食べてくるわ。あ~あ、傭兵のせいで今日から冒険者デビューして、バンバンお金稼ぐ予定が狂ったじゃない。責任取りなさいよね。あっ! 夕飯代もないんだから奢りなさいよ!」
パタンと扉が閉まり、ベレニスが出ていく。
「エルフは自由奔放ってよく書物に書かれてたけど、聞きしに勝るとはこのことね。……えっと、それでリョウどうするの?」
「復讐を諦めたわけじゃない。だが、今は短絡的な行動は控えるさ。……それとこの部屋はローゼとベレニスが使え。俺は別の宿を探す。女の子2人と同じ宿に泊まるのはどうかと思うからな」
「あはは、そうだね」
1人になって、また単身復讐を果たす気なんじゃないかと脳裏によぎる。
「……明日、冒険者ギルドで待ち合わせしよう。それでいいか?」
「うん。それでいいよ」
私の不安が顔に出たのか、リョウからの提案。
ベレニスの向かった先に一緒に行く中で、私はリョウが復讐心を抱えながら孤独に生きる未来を想像して、何だか寂しくなってしまう。
私が何とかしてあげないと……
歩き出したリョウの背中を見て、私はそう思った。
そう話すリョウは無表情だった。
自分の感情を必死に押し殺しているのか、それとも記憶が曖昧で何から話したらいいのか考えているのか……
ともかく私とベレニスは口を挟まずに静かに話を聞いていった。
「農奴といっても待遇が悪いわけじゃない。家もあったし、ちゃんと毎日三食食事も食えてた。だから普通に成長していれば畑仕事を手伝ったり、街に出て雑貨屋で仕入れの手伝いをしたりする人生を送るはずだった。……俺が5歳の時、デリムの領主が突如パルケニアに反旗を翻すまではな」
リョウは語り続ける。
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「何人かの大人が斬られ、地に伏しているのを見た。……俺の両親がどうなったかは覚えていない。抵抗できず連れ去られた俺たち子供はデリム城で兵士として育てられた。と言ってもガキだ。要は前線で盾代わりにされる捨て駒だ。年上からどんどん死んでいった。まだ俺のようなチビの連中は、城の兵士のストレス発散の道具にされた。俺たちを殴る蹴るで憂さ晴らしをする奴、泥の中に顔を無理やり押しつけてくる奴、剣を持ち出し斬りつけてくる奴もいた」
そこまで語ったリョウは、痛みに耐えるように歯を食い縛って俯く。
私は何か言葉をかけようと思ったが、何も思い浮かばず話の続きを黙って聞くことにする。
ベレニスもこの話は聞いていて気持ちのいい話じゃないと理解しているのだろう、眉を顰めながら聞いている。
私は口を挟まないと決めた。
リョウが話すのを止めたくなったら止めるし、話して楽になれるのなら好きなだけ話せばいいと思ったからだ。
「飯はカビたパン、寝床は城壁の冷たい地面。栄養失調で死んでいった奴もいたし、魔物に襲われて食われたやつもいたな。貴族連中の綺羅びやかな服装で歩く姿を見ても怒る気力すら湧かん。そんな地獄のような生活が5年ほど続いたある日、1人の男がデリムにやってきて叛乱軍の全権を握り、俺たちの待遇が変わった」
それはパルケニア王国の将軍、ノイズ・グレゴリオという人物。
若年の頃より天才と大陸中に名が響いた存在で、大陸七剣神の1人と呼ばれた人物。
彼は突如デリムに寝返り、叛乱軍の軍事の全てを掌握した。
「生き残ったガキ共はノイズによってちゃんと食事や寝床、正当な戦いの訓練を与えられた。……みんな喜んだよ。当然、俺も喜んだし、皆のようにノイズを父のように慕い、嬉々として戦場に出てった。戦場で多くの敵兵を殺して功績をあげれば、ノイズが俺たちを誉め称えてくれたからな」
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既に逃亡して、他国で首を刎ねられたデリム領主。
正規兵も戦死や脱走で残っていない、デリム城での攻防。
最早なぜこの内戦が続いているのかを、誰もが理解出来ない状況だった。
「1人、また1人と戦死してゆく仲間にノイズは涙を流し、その涙が残った者を強くした。そんな状況が2年続き、残る少年兵の数も百人を切っていた。……だがノイズから俺たちに衝撃的な事実が告げられた」
そこでリョウは拳を強く握る。
それは怒りなのか、それとも悲しみなのか……
「奴はこう言った。『実験は成功だ。お前らもう死んでいいぜ』ってな」
実験……その単語に私は考え込んでしまった。
もしかして七剣神であるノイズ・グレゴリオという人物が、魔女の人体実験に協力していたんじゃないのかと。
「奴は剣を手にし、残った少年兵を次々と虐殺していった。笑いながら、まるで狩りをするかのように、な」
リョウの元々怖い目が、さらに鋭くなる。
ゾクリと背筋が寒くなる。
ベレニスが私の腕をギュッと掴んできた。
リョウは続ける。
少年兵たちは必死に戦ったけど、ノイズには勝てず全滅した。
デリム城は開城し、7年に及ぶ内戦は終わりを告げた。
デリム城の異変を察し、城門を強行突破したのは、パルケニア王国に雇われたアラン傭兵団の部隊。
「俺は重傷状態だったらしい。数分発見が遅れていれば死んでいた。……俺以外は全員死んだ。ノイズ・グレゴリが消息不明と聞いたのは、アラン傭兵団の人たちに助けられた後だ」
リョウの話がひと段落し、ベレニスが思い出したかのように口を開く。
「それで? ビオレール城に単騎突入する意味は何? ノイズって奴がいるの?」
「ベレニス。急かしすぎ」
「何言ってるのよ、重要じゃない。この傭兵は下手したら、またすぐに飛び出してゆくわよ。それをまた止めに行くの? 面倒くさいから私はやらないわよ」
「それは、そうだけど」
私がそう言うと、ベレニスはフンっと鼻を鳴らす。
リョウはふう~とため息を吐くと、天井を見上げてボソリと呟いた。
「ノイズへの復讐の一心で、俺はアラン傭兵団で剣を習い正式な団員となった。だがノイズの行方はわからない。そんな中、去年起きたダーランド王国の麻薬戦争に参戦した際、ある噂を聞いた。デリム公の叛乱は、パルケニア王国の貴族トール・カークスとノイズ・グレゴリが仕掛けた筋書きだとな」
トール・カークス……名前は何度か聞いたことがある。
確かパルケニア王国の貴族で、どうやら裏で色々と悪いことをしていたらしい。
デリム内戦終結直後に行方を晦ましていたが、ベルガー王国宰相テスタ・シャイニング直属の政務官として、近年再び表舞台に姿を現した人物。
「ビオレールへ視察官としてやって来ると情報を掴んだ俺は、カルデ村付近で待ち伏せし襲撃するつもりだった。だが盗賊騒動が起き、ルートを変更したらしい。千載一遇の機会を逃したが、まだビオレールの滞在中に機会はある。そう思って俺はここまで来た」
私と出会い、一緒に盗賊を退治したリョウが、まさかそんな考えで動いていたなんて……
「私に色々親切にしてくれたのは、私も復讐者だと知ったから?」
ふ~んそうなんだとベレニスが横で呟く中、リョウの瞳が私を見つめる。
「何故止めた? ローゼには関係ない俺の話だ。ローゼも復讐者ならわかるはずだ」
言われて私は言葉に詰まる。
たしかにその通りだったからだ。
だが、止めたいという衝動は私の中に強くあった。
なぜなのかは解らないが、リョウには死んで欲しくないという想いが強くあったからだ。
「無意味で無価値な自己満足の死を、ローゼがわざわざ止めてあげたのに何もわかってないわねこの男」
「なに⁉」
ベレニスの挑発的な言葉に、リョウが怒りの声を発する。
「ローゼはアンタが死ぬと困るから助けたのよ。そんなのもわからないなんて、ホントおバカね」
ベレニスの言葉に私はハッとなる。
そうか……そうだったのか。私はリョウが死ぬと困るんだ。
それは何故か? 魔女ディルと別れて初めて出会った人だから?
黒髪の容姿と漆黒の剣が、私の復讐相手の手がかりになると思ったから?
……ううん違う。
私は、私がこの人を死なせたくないと思っているんだ。
「……ベレニス。ありがとう」
私の言葉にベレニスはクスっと笑い、リョウは何が何だかわからないといった表情を浮かべていた。
「リョウ、確かに私も復讐者。……けれど私は自分が死ぬ気なんてないし、復讐を果たすのに殺害という方法を考えているわけじゃない。私の目的は、あくまでも復讐相手の正体と目的を知ること」
私は魔女ディルによって、王女だった過去を消された存在。
たとえ私利私欲だと罵られても、それが私の選んだ道だから……
「それにやりたいこともいっぱいあるし。大陸中の魔導書や歴史書や大衆小説を読み漁りたいし、七英雄の足跡を巡ってみたい。歴史や魔法の研究もしたいし、あと今って魔女は、アラン傭兵団とか冒険者ギルドのような組織がないから作りたいし、他にも困ってる人を目の前にしたら助けたいし。う~ん、いっぱいありすぎて困るぐらいかな」
私のやりたいことや想いに、ベレニスとリョウは口をポカーンとした表情で聞いていた。
「ローゼって、本当に変わってるわね」
「ええ! なんでよ」
ベレニスの呆れ顔に私は頰を膨らませフフッと笑う。
リョウもつられてクスッと笑った。
「お腹空いたからご飯食べてくるわ。あ~あ、傭兵のせいで今日から冒険者デビューして、バンバンお金稼ぐ予定が狂ったじゃない。責任取りなさいよね。あっ! 夕飯代もないんだから奢りなさいよ!」
パタンと扉が閉まり、ベレニスが出ていく。
「エルフは自由奔放ってよく書物に書かれてたけど、聞きしに勝るとはこのことね。……えっと、それでリョウどうするの?」
「復讐を諦めたわけじゃない。だが、今は短絡的な行動は控えるさ。……それとこの部屋はローゼとベレニスが使え。俺は別の宿を探す。女の子2人と同じ宿に泊まるのはどうかと思うからな」
「あはは、そうだね」
1人になって、また単身復讐を果たす気なんじゃないかと脳裏によぎる。
「……明日、冒険者ギルドで待ち合わせしよう。それでいいか?」
「うん。それでいいよ」
私の不安が顔に出たのか、リョウからの提案。
ベレニスの向かった先に一緒に行く中で、私はリョウが復讐心を抱えながら孤独に生きる未来を想像して、何だか寂しくなってしまう。
私が何とかしてあげないと……
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