うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第二章 孫を追いかけパノスの町に到着で御座います。

2-7 醜いお姿の方々の登場で御座います。

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「探偵さんよぅ。わしも警備するぞ!」

 剣が魔女っ子になった事に、じぃじは大層張り切っているようで御座います。私には男のロマンは、分かりませんが……。

「いえ、康夫さんは家にいらっしゃってください」

「それじゃ、ゴブリンを倒せんじゃろ? わしは何が何でも、冒険者になるんじゃ!」

「分かっていますよ。もしゴブリン達が現れたら、すぐに知らせるよう、レオンに言ってあります。現れたら康夫さんが、ズバッと切っちゃってください」

「ほぅ、そうか。わしは家の中で待って、ゴブリンが現れたら、外に出てズバッと切ればいいんじゃの」

「はい。ズバッと!」

 殿方同士の会話は、時に理解に苦しむ事が御座います。なんて、そんな荒々しい事を平気で口に出来るなんて。……あ、そうそう。私はゴブリンさんに興味は御座いません。私が探偵さんに聞かなければならない事は一つです。

「探偵さん。ところで雷人について、何か分かった事は御座いませんか? 町で何か噂などは?」

「ええ、噂は色々飛び交っているんですが、どれも信憑性に欠けると言いますか……」

 探偵さんが言葉尻を濁されました。例え、信憑性に欠けるとしても、雷人に繋がるかもしれない事なら、この耳に入れておきたい。私は雷人のばぁばです。そう考えるのも当然の事で御座います。

「……どんな事でも構いません。探偵さんが聞かれた噂を教えて頂けませんか?」

「ええ、そうですね。或る者は異世界から若者を集め、王宮の護衛隊を作ったなんて、言っておりました。別の者は王宮の護衛ではなく、領土北方で護衛に当たっていると。別の或る者は姫君の婿候補を異世界から招いたとも」

「異世界と言うのは、私どもの世界なんですね」

「はい、そうです」

「何にせよ、異世界から若者を集めたと言う事実があるように、お見受け出来ますが?」

「それは確かなようです」

 どれだけの若者が集められたかは、分かりませんが、雷人がその内の一人だと言う事は、間違いないようで御座います。このパノスから王宮を目指すか、領土北方を目指すか。雷人が授けてくれた、あの石が教えてくれると良いのですが。

 雷人の事を考えながら、ぼんやりとしていましたら、外からパンさんの大きな声が聞こえました。

「怖いにゃー! 逃げるにゃー!」

 パンさんに何かあったのでしょうか。

「外の様子を見て来ます。康夫さんと光江さんは家から出ないように」

 探偵さんが慌てて、飛び出して行かれました。まさかゴブリンさんが、とうとういらっしゃったのでしょうか? 窓の外をそっと覗いてみます。

「じぃじ。大変ですよ!」

「どうしたんじゃ?」

「探偵さんとレオンさんが、大勢の何者かに囲まれております」

 じぃじに声を上げながら、ひー、ふー、みー、よー、いつ。と、数えてみると。探偵さんとレオンさんに対して、相手は5人だと分かりました。もしかして、あの方達がゴブリンさん達でしょうか。申し訳御座いませんが、大変醜いお姿であります。全身緑色で上半身は裸で御座います。大きな目に、大きな口。耳は尖って、ピンと上を向いております。

「……あれがゴブリンなんじゃろか?」

 じぃじが不安そうな声を出しながら、窓の外を眺めております。

「そうかもしれませんね。じぃじが、お相手が現れたかもしれませんね」

 殿方のお言葉を真似てみると、何だか少し、ゾクゾクとしてきました。きっとじぃじも、その瞬間を楽しみに待っている事でしょう。……ですよね? あれ? じぃじ?

「じぃじ、どうされましたか? あの方達がゴブリンさんなら、間もなくじぃじの出番だと思うのですが……」

「何だか急に腹が痛くなってきたのぅ。仕方ないから、今日はもう寝るかのぅ。ばぁばや、探偵さんにも、そう言っておいてくれんかのぅ」

「ええ、伝えておきますね。……あ、でも危ないので、寝室にその剣は持っていかないでくださいね」

 そう言うと、じぃじに剣を手渡されました。元来、お腹を壊しやすい人なので、それ程心配は致しませんが、キスか海老か何かに、あたったのでしょうか? それなら探偵さん達が心配で御座います。
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