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第二章 孫を追いかけパノスの町に到着で御座います。
2-8 ゴブリンさん退治で御座います。
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「探偵さん、申し訳御座いません。じぃじが急にお腹が痛いと言い出しまして。ゴブリン退治はまたの機会にと……」
じぃじからの伝言を、探偵さんにお伝えすべく、家を一歩出た時で御座います。まあ、大変! 探偵さんが振り下ろしかけた剣を、ゴブリンさん? いえ、分かりませんが、大変醜いお姿の方が、真剣白刃取りしてるじゃ、ありませんか。
「探偵さん、危のう御座います」
咄嗟にじぃじから手渡された剣を、醜いお姿の方に向けて、振り下ろします。そりゃあ、もう、無我夢中で何が何だか分かりませんが、剣を振り下ろしたり、切り付けたり、突いてみたりと、とにかく探偵さんをお守りするために、必死で御座いました。
「グェッ、グェ、グェ、グ、グ、グ……」
すると醜いお姿の方が、苦しみながら、お倒れになったじゃありませんか。
「……光江さん。大丈夫ですか?」
「ええ、私は何も問題御座いません。それよりも探偵さんこそ、お怪我は御座いませんか?」
「ええ」
探偵さんにお怪我が無くて、本当に良かったのですが、目の前で醜いお姿の方が、まだ苦しんでいるじゃありませんか。
「……そいつにトドメを刺してやってください」
他の醜いお姿の方を、全てお倒しになったレオンさんに、そう言われたのですが……、トドメとはどう言う事でしょう?
「いつまでも苦しませるのは、このゴブリンも気の毒なんで、光江さん、レオンの言う通りトドメを。胸にその剣を刺してやってください」
探偵さんにもトドメをと言われ、私、思い切って剣をゴブリンさんの胸に突き刺しましたの。……ゴブリンさん、ごめんなさいね。殺生はよろしくないと分かっておりますが、探偵さんやレオンさんを危険な目に遭わせた方を、放っておく訳にもいかないので御座います。
はーーーーー。溜め息も深くなります。私、この歳にして、まさか殺生してしまうなんて、思ってもおりませんでした。
安らかに成仏してくださいませ。と、ゴブリンさんに手を合わせていると。
「……ゴブリンの耳です」
レオンさんに緑色の耳を手渡されました。ですが、……はて? あまり美味しそうな色ではありません。
「ああ、光江さん。そのゴブリンは光江さんが倒したので、その証拠となる耳です。明日、一緒に冒険者ギルドに行って、登録をしましょう。それにゴブリンは害獣扱いなので、報酬も受け取れます」
冒険者ギルド? 登録? 報酬?
「残りのゴブリンの報酬は私が頂いていいですね?」
そう言いながら、レオンさんが残りのゴブリンさん達の耳を切り落としていっています。
何が何やら、さっぱり分かりませんので、探偵さんに聞いてみないといけません。
「探偵さん、私、何が何かさっぱりなんです。まず、この方達がゴブリンさんなんですね」
「ええ、そうです」
「そしてこのゴブリンさん達は害獣であって、倒せば報酬を頂けると」
「ええ、そうです」
「その報酬を頂くために、明日、冒険者ギルドと言う所に出向くと」
「ええ、そうです」
「……それで、登録とは何の登録で御座いましょうか?」
「はい。光江さんの冒険者としての登録ですよ。ゴブリンなので、ランクEになるとは思いますが」
えっ? 私が冒険者ですか? ランクはどうであれ、私が冒険者とは、これまた、びっくりおったまげで御座います。
「あの、冒険者に成りたがっていたのは、じぃじですし、私は宜しいので、じぃじに譲渡は出来ませんでしょうか?」
「それは出来ませんね。このゴブリンを倒したのは光江さんなので。それと登録しないと報酬も受け取れないんです」
探偵さんのおっしゃる事情は重々承知致しました。それに私、昔から習い事は何でも、かじって来ましたし、資格や御免状なんてものも沢山持っております。冒険者なんてものも、きっと御免状の一つに違いありませんね。
私、荒井光江。齢64にして冒険者となる事を、ここに決心致します!
「探偵さん、私、いま心に決めました。資格と同じで、きっといつか役に立つ日が来るかもしれませんものね」
「そうですね。雷人君を探す旅も長くなりそうですから、道中できっと役に立つはずです。それにさっきの光江さん、なかなか筋もよかったですよ」
何だかお恥ずかしい限りで御座います。ただ無我夢中だっただけで、どんな風にゴブリンさんを倒したかも、正直、覚えていないんです。ですが、せっかく探偵さんに、お褒めの言葉を頂いたので、私、精進してまいりたいと存じます。
じぃじからの伝言を、探偵さんにお伝えすべく、家を一歩出た時で御座います。まあ、大変! 探偵さんが振り下ろしかけた剣を、ゴブリンさん? いえ、分かりませんが、大変醜いお姿の方が、真剣白刃取りしてるじゃ、ありませんか。
「探偵さん、危のう御座います」
咄嗟にじぃじから手渡された剣を、醜いお姿の方に向けて、振り下ろします。そりゃあ、もう、無我夢中で何が何だか分かりませんが、剣を振り下ろしたり、切り付けたり、突いてみたりと、とにかく探偵さんをお守りするために、必死で御座いました。
「グェッ、グェ、グェ、グ、グ、グ……」
すると醜いお姿の方が、苦しみながら、お倒れになったじゃありませんか。
「……光江さん。大丈夫ですか?」
「ええ、私は何も問題御座いません。それよりも探偵さんこそ、お怪我は御座いませんか?」
「ええ」
探偵さんにお怪我が無くて、本当に良かったのですが、目の前で醜いお姿の方が、まだ苦しんでいるじゃありませんか。
「……そいつにトドメを刺してやってください」
他の醜いお姿の方を、全てお倒しになったレオンさんに、そう言われたのですが……、トドメとはどう言う事でしょう?
「いつまでも苦しませるのは、このゴブリンも気の毒なんで、光江さん、レオンの言う通りトドメを。胸にその剣を刺してやってください」
探偵さんにもトドメをと言われ、私、思い切って剣をゴブリンさんの胸に突き刺しましたの。……ゴブリンさん、ごめんなさいね。殺生はよろしくないと分かっておりますが、探偵さんやレオンさんを危険な目に遭わせた方を、放っておく訳にもいかないので御座います。
はーーーーー。溜め息も深くなります。私、この歳にして、まさか殺生してしまうなんて、思ってもおりませんでした。
安らかに成仏してくださいませ。と、ゴブリンさんに手を合わせていると。
「……ゴブリンの耳です」
レオンさんに緑色の耳を手渡されました。ですが、……はて? あまり美味しそうな色ではありません。
「ああ、光江さん。そのゴブリンは光江さんが倒したので、その証拠となる耳です。明日、一緒に冒険者ギルドに行って、登録をしましょう。それにゴブリンは害獣扱いなので、報酬も受け取れます」
冒険者ギルド? 登録? 報酬?
「残りのゴブリンの報酬は私が頂いていいですね?」
そう言いながら、レオンさんが残りのゴブリンさん達の耳を切り落としていっています。
何が何やら、さっぱり分かりませんので、探偵さんに聞いてみないといけません。
「探偵さん、私、何が何かさっぱりなんです。まず、この方達がゴブリンさんなんですね」
「ええ、そうです」
「そしてこのゴブリンさん達は害獣であって、倒せば報酬を頂けると」
「ええ、そうです」
「その報酬を頂くために、明日、冒険者ギルドと言う所に出向くと」
「ええ、そうです」
「……それで、登録とは何の登録で御座いましょうか?」
「はい。光江さんの冒険者としての登録ですよ。ゴブリンなので、ランクEになるとは思いますが」
えっ? 私が冒険者ですか? ランクはどうであれ、私が冒険者とは、これまた、びっくりおったまげで御座います。
「あの、冒険者に成りたがっていたのは、じぃじですし、私は宜しいので、じぃじに譲渡は出来ませんでしょうか?」
「それは出来ませんね。このゴブリンを倒したのは光江さんなので。それと登録しないと報酬も受け取れないんです」
探偵さんのおっしゃる事情は重々承知致しました。それに私、昔から習い事は何でも、かじって来ましたし、資格や御免状なんてものも沢山持っております。冒険者なんてものも、きっと御免状の一つに違いありませんね。
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「そうですね。雷人君を探す旅も長くなりそうですから、道中できっと役に立つはずです。それにさっきの光江さん、なかなか筋もよかったですよ」
何だかお恥ずかしい限りで御座います。ただ無我夢中だっただけで、どんな風にゴブリンさんを倒したかも、正直、覚えていないんです。ですが、せっかく探偵さんに、お褒めの言葉を頂いたので、私、精進してまいりたいと存じます。
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