うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第二章 孫を追いかけパノスの町に到着で御座います。

2-6 人猫さん達と夕食で御座います。

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「探偵さんよぅ。わしの剣に細工してくれるんじゃのぅ?」

「はい、食事の後に致しますね」

 食事の間くらい、剣を下ろしたら良いと思うのですが、じぃじは背負ったままです。食べ辛くないのかしら? とも思うのですが、夫のする事に口を出さない事も、妻の務めで御座います。

「レオンさん。いらしてくれて、ありがとう御座います。パンさんはお忙しかったのですか?」

「お招きありがとうございます。パンには今、警備に当たらせています。私と入れ替わりで伺わせていただきます」

 警備? ああ、そう言えば。探偵さんが、レオンさんは警備隊だとおっしゃっていましたね。でも、さて?

「探偵さん。一体、何の警備で御座いますか?」

「この辺りは町の西の外れなんです。ゴブリンの住む西の森に近い所なので、警備も必要なんです」

「ゴブリン!」

 じぃじが急に叫びました。きっとじぃじの頭の中は、ゴブリンさんでいっぱいなんでしょう。

「探偵さんよぅ。早く剣に細工してくれんと、ゴブリンが来よったら、大変じゃ」

「心配しなくても大丈夫ですよ。ゴブリンは夜中過ぎにならないと出てこないと、町役場で聞きましたから」

 夜中過ぎ? 丑三つ時でしょうか。きっとゴブリンさんは、幽霊みたいなものなんでしょう。

「光江さん。ご馳走様でした。とても美味しく頂きました」

 レオンさんが早々席を立たれました。

「もうよろしいのですか?」

「はい。パンも心配なので」

 そうでした。パンさんと入れ替わりだと、おっしゃっていました。きっとレオンさんは、お優しいから、早くパンさんにも食事を。と、お考えなので御座いましょう。

「それなら仕方ありませんね。沢山揚げておきますので、お持ち帰りになってくださいね」

 レオンさんが丁寧に頭を下げて、礼をしてくださりました。そんなレオンさんに代わって、パンさんが食卓にいらっしゃいました。

「……何で、レオンさんに言ったにゃー! にゃいしょだって言ったにゃー!」

 席に着くなり、賑やかな事で御座います。でも、さて? 内緒とは、何の事でしょう? 思い出せませんが、パンさんにも沢山召し上がって頂きましょう。

「天ぷらを揚げますので、沢山召し上がってくださいね。海老にイカにキス、野菜も沢山ありますから」

「野菜は嫌いにゃー! 魚は好きにゃー!」

「分かりました。キスを沢山揚げますね」

 野菜が嫌いなんて、雷人を思い出します。今では雷人も野菜を食べるようになりましたが、幼い頃は全く食べてもらえず、苦労させられました。……今頃、雷人は何をしてるでしょうか? ちゃんとご飯を食べているでしょうか? 

 雷人が授けてくれた石が、このライネルス王国に来た途端、光り出した事。探偵さんは間違いなく、この世界にいるとおっしゃってくださいましたが、雷人の事を考えると、やはり不安で御座います。このパノスの町で情報をと、おっしゃっていましたが、何か手掛かりはあったのでしょうか。後ほど伺ってみないといけませんね。

「……まだかにゃー! 腹減ったにゃー!」

 あらあら、パンさんったら。本当に雷人みたいで御座いますね。天ぷらの時は、雷人にも「ばぁば、まだ? お腹空いた」って、いつも急かされておりました。

「はいはい。パンさん、お待たせ致しました。キスです……お魚ですよ。沢山召し上がってくださいね」

 パンさんが、お皿の上のキスに顔を埋めます。レオンさんはフォークを使われてましたが、パンさんは使われないのですね。

「あ、あ、あ、あついにゃー!」

 揚げたてを召し上がって頂きたかったのですが、……忘れておりました。パンさんは人猫ミックス。もしかしたら、猫舌だったのかもしれませんね。失礼致しました。

「……ばぁばや。探偵さんがよぅ、わしの剣に細工してくれたわい」

 じぃじが剣を手に、はしゃいでおられます。これでいつゴブリンさんがいらっしゃっても安心です。

「良かったですわね。これでじぃじの剣は魔女っ子ですね」

「何を言う。女子じゃないわい!」

 じぃじが声を張り上げましたが、確か探偵さんは剣に魔力をとおっしゃっていました。魔女っ子になった事を、きっとじぃじは照れているので御座いますね。
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